ノー天気画家の本音生活 

これが私の生き方などとヤセ我慢するよりも、今日の風に流されましょう!

福島原発事故をめぐる3つの記者会見と説得力について

2011-03-30 14:06:42 | 犬たち

 今回は「説得力」について考えてみたいと思います。

 

東北関東大震災の福島原発事故の状況が日々刻々と新たな問題を引き起こすため、その記者会見が日本国民だけでなく世界が注目している重要な情報発信の場となっています。

これには3つの記者会見が毎日のようにおこなわれ、1つは政府のステートメントとしての枝野官房長官の記者会見、2つ目は原子力安全保安院の浅黒い顔の広報担当者(かつらのおじさんです)の会見、そして3つ目は東京電力の記者会見です。

この3つの会見を「説得力」という視点から見れば、東京電力の記者会見は最も説得力に欠けることは衆目の一致するところだと思います。

東京電力サイドの発表者は、専門用語をボソボソとしゃべるため何を言っているのかわからない上に、自信がないことを隠すためか冷静さを装おうとしているものの、それが返って裏目に出て不機嫌そうな顔になっているのが逆効果となっています。

そして他の2つの会見は常時一人での会見に対し、東京電力の会見は集団でおこなっており、それが大きなマイナスとなっているのです。

 

私は広告代理店に勤務していましたが、ある時期、競合プレゼンテーションでライバルのH広告代理店にことごとく負けてしまうことがありました。

競合プレゼンテーションとは、大手クライアントの取り扱い・それも何十億円規模の取り扱いをめぐっての複数の広告代理店との企画内容での激しい戦いのことです。

その勝敗は社の業績を大きく左右するほど重要であるため、チームは一丸となって能力のあらん限りをしぼり出し企画を練りあげるのです。

さてプレゼンテーション当日は、すべてのスタッフが出席し、基本戦略・マーケティング分析・広告戦略・広告表現内容・販促企画・・・と専門分野のメンバーが次々替わって発表するのですが、その複数人での発言形式が当時のプレゼンテーションの常識でした。

しかしそんな中で次々とH代理店に敗北してしまったのです。

その原因を探ったところ、その答えは企画内容の優劣ではなく、スタッフは出席するものの、スピーカーは最初から最後まで1人だけであることでした。

それは企画全体に一貫性が出るだけでなく、限られた時間といっても1時間以上もの間手八丁口八丁の独演会により、企画内容だけでなくその人の人的魅力までもアピールし、それが勝利の決め手となったのです。

つまり「企画内容はさておき、あの人に任せたら大丈夫かも・・・」という気持にさせてしまったのです。

 

今回の記者会見を通して枝野官房長官の頭脳レベルの高さ、見識の深さに驚嘆しました。

かつてないほど厳しい状況の中での記者会見、そして記者の意地悪な質問に対してもまったく失言や回答ミスがなく、実に的確に答えており、しっかり自己の主張も述べているのにはびっくりしました。

何回もの記者会見を通して「枝野さんが言うのだから間違いがない!」と思うようになってきたのは、私だけではないようで、そのように丸め込まれたのがまさに「説得力」という力そのものといえます。

 

「説得力」は話の内容よりも、

 話す人の人間性のアピールこそが決め手となるのです。

 


絵で何を描くか?それは自分自身の「心」を描くこと

2011-03-25 09:37:49 | 犬たち

 

絵は「心」を形にしたものです。

 

ガキのように絵を描くことが大好きな私も、東北関東大震災以降、悲しみと怒りで「心」が乱れたようで、絵を描こうと思っても描けない日々が続きました。

そして久々に描き上げたのが上の絵「サクラと菜の花」で、大震災での多くの被害者や悲しんでいる多くの方に、少しでも和んでいただくことを願ったからこそ描けたのかもしれません。

今回の絵は「心」が平静でなければ絵が描けないことを、しみじみ考えさせられた一枚となりました。

 

   絵は何を描くのでしょうか?

   私は「自分自身を描く」ことだと思っています。

 

たとえば上の絵を見た目には「田舎の小さな駅の風景」を描いているのですが、それは私の「心の中」を的確に表現する手段として「田舎の小さな駅の風景」がもっとも相応しいと思ったからこそ、あえてその風景を選んだのです。

つまり「私の心」が根底にあり、「田舎の小さな駅の風景」が「私の心」という目的の的確な表現手段となったわけです。

 

私はこれまでおびただしい数の絵を描いてきました。

そこで失敗を繰り返しながら徹底的に学んだことは、絵は「心」を表現することであり、「心」から離れて描いた絵は必ず失敗に終わることでした。つまり・・・

 

   絵は描きたいものを描きたいように、

  「心」のおもむくままに描けばいいのです。

 

それは自分を発見することであり、自分の心を鍛えることでもあるのです。

 


震災は天災、原発事故は人災。

2011-03-19 11:51:57 | 犬たち

 

 

震災は天災、原発事故は人災。

 

私の親戚筋に原子力分野の博士号を持つ元科学者(S氏)がおり、彼は現在は悠々自適ですが、これまでいくつかの原子力発電所の設計に参加してきました。

その経験から今回の福島原発事故について、東京電力等の初期対応ミスという人災的要素もあるのではないかということで、以下彼の怒りを要約しました。

 

巨大地震とそれに伴う大津波が原子力発電所を襲ったのですが、原子力発電所は頑丈につくられているため、原子炉や発電所は、ほとんど被害はなかったようです。

しかし付帯施設・特に電気系統が破壊されたことが今回の事故の元凶だったようです。

発電所は地震と同時に自動停止するのですが、発電のエネルギーの基となるウランが入った燃料棒は永続的に熱を発散し続けるために、停止後も常時水を注入して冷却し続けなければならないのです。

今回の事故は電源が回復できないために冷却水のポンプが作動しなくなり、その結果として水素爆発を起こし、又燃料棒がむき出しとなり、放射能を発散させてしまったのです。

 

だから「速やかに電源を回復させて冷却ポンブを作動させる」という初期対応こそが、この大惨事の成否のすべてだったのに、もたもたしていたことが原因とS氏が怒るのです。

 

電源回復といっても、具体的には従来の電線を修復し外電を取り入れることも考えられるし、自家発電の回復や発電機等での発電も考えられ、正常時の出力までは無理で小さな電源しか確保できなくても、それだけで水の配水が可能となり、水素爆発や燃料棒のからの放射能の拡散を防げたのではないかと思います。

 

今となってみれば、地震の発生は11日の2時で、最初のトラブルである1号炉の水素爆発が12日の2時ですから、その24時間は放射能の危険のない状態でのフル回転での作業が出来たのではないでしょうか。

 

あれから1週間たった今、その惨憺たる結果は皆さんのご存知の通りです。

この事故は国民にかってない不安をいだかせ、強烈な経済的ダメージをつくっただけでなく、国際信用力までも失ってしまいました。

 

それではどうして初期対応が遅れたのか?以降は私の考えです。

そのすべての原因は、東京電力の企業体質にあるのではないかと思っています。

東京電力は民間企業ですが、ライフラインを独占的に扱っているため公的企業であるため、その欠点である親方日の丸・事なかれ主義、臭いものにはフタの役人根性が色濃く出たのではないかと思います。

震災直後においての東京電力の見通しの甘さは明確で、なんとか落ち着くといった楽観論が体勢をしめていたようです。

同時に、幹部と現場のコミュニケーションギャップもはなはだしく、それが的確な初期対応がとれなかった理由のひとつではないかと思っています。

たとえば放射能濃度が発電施設に流れたとき、東京電力のスタッフ全員が現場放棄して退避しようとしたのを、菅首相が大声で怒鳴って食い止めたそうですが、その件を見ても明らかに責任意識の希薄さが伺えます。

 

これだけ原発事故でダメージをあたえている東京電力、これだけ計画停電で多大な迷惑をかけている東京電力、そのトップである社長が一度もマスコミを通して国民に頭を下げていません。

そのことだけでも、大変失礼な会社だとは思いませんか。

 

 


東北関東大震災の援助の第一は、節電というボランタティア

2011-03-14 11:32:08 | 犬たち

 

それにしても東北関東大震災はものすごかったですね~! 

上の絵は私のイメージする波なのですが、津波ともなると、ものすごい悪魔となることをしみじみと知りました。、

 

元来地球は溶液のようなマグマの外面に、地表という薄皮をかぶせてできており、その地表は長い歴史の中でたえず変化していることは、頭の中では理解していました。

しかしこの震災はそんなリスクの中で文明を謳歌していることを、身をもって知ることとなりました。

 

この震災情報はTVなどでしっかりご覧いただいたと思いますが、私はインターネットを通して関連情報を調べている中で、これまでのTVなどでは見たこともない、震災に関するユニークな映像を発見しました。

情報源はABC Newsのウエブサイト「Japan Earthquake before and after」で、震災前と震災後の航空写真を正確に対比しているのです。

最初は震災前の写真、戸を開けるようにドラッグすると、震災後の写真となり、震災での被害を実に正確に把握することが出来るのです。

特にこの中での6番目の写真は福島第一原子力発電所の写真ですが、TVではこんな大震災なのに建物はなんの被害もなく、それなのになぜ危険な状況を作ったのか!と思っていましたが、実際の発電所の震災前と震災後の写真では、原子炉と発電所は頑丈に作られているものの、その周辺の付帯施設は相当津波でやられているのがわかります。

身を呈して安全を保とうとしている関係者に、失礼な誤解をしたのかもしれません。

 

この震災に関して、国連から以下のようなメッセージが世界に発信されました。

 

日本は今まで世界中に援助してきた援助大国です。今回は国連が全力で日本を援助する。

  

世界の国々はこの震災に暖かい援助の手を差し伸べています。

当然ながらすべての日本国民は、この災害は自分たちに降りかかった災害として、あらゆる援助を惜しまないと思いますが、私も出来うる範囲で何とかお手伝いすることがないか考えているのですが、肉体労働は足手まといになることは目に見えているため、義援金などの金銭面でのご協力をしようと思っていましたが、それ以前にもっと身近なことですぐやるべきことを発見しました。

それは節電です。

計画停電は当然のこととして、もっとも身近な「節電」というボランティアからはじめようと思っています。

 


私流・5つの健康管理

2011-03-08 04:48:51 | 犬たち

 

私は67歳ですが、還暦を過ぎるとこれまでの生活習慣からの体の“ひずみ”があちこちに出てきます。

それをそのまま放置していれば大病を患う恐れを感じ、専門医の的確なアドバイスのもとに、直すところは直し、改めるところは改めてしっかり健康体にオーバーホールしようと思っていました。

そんな矢先、2ヶ月に1回通院し診察を受けることになりました。

病名は高血圧ですが、高血圧といっても正常値に近いのですが、これはいい機会とばかり「先生!もう直ったから来なくていいと言わずに、健康診断だと思ってずっと定期的に診察をしてほしいのですが・・・」とお願いしました。

すると先生は「大丈夫です!高血圧は治りませんから、ずっと死ぬまで通院することになります!」という暖かいお言葉をいただき、それからは診察でのアドバイスを健康管理の指針としています。

 

日本の死亡原因の6割を占めるのは ガン・心筋梗塞・脳溢血の三大疾病ですが、わが家はガン体質家系である上に、母は心臓疾患、親戚の何人かは脳溢血で亡くなっており、私のDNAは三大疾病のリスクを色濃く持っているようなので、まず何といってもその三大疾病のそれぞれの病気に対応した健康管理が必要と思っていました。

が、よく調べて見ると三大疾病の対応策がかなり共通の部分があることに気づきました。

それらの共通する健康の条件を整理し、診察時の先生のアドバイスを参考に、あれやこれやと試行錯誤を繰り返してきましたが、現在以下の「私流・5つの健康管理」をしっかり実践しています。

 

 

     1、 明るく前向きに、いつでもポジティブシンキング

 

     2、 絵で感性、ブログで知性を磨く生きがいづくり

 

     311万歩、絵の素材探しの散歩

 

     4、 食事は野菜たっぷり、肉も魚が中心で

 

     5、 塩分控えめ、腹八分目と量も控えめ、ついでにお酒も控えめにしたいのですが・・・

 

 

 私は肉体と精神の健康が合わさって本当の健康と思っています。

そのため健康のコンセプトは「心も体も喜ぶこと=楽しく生ることだと思っています。