これも妻の草花への絶え間ない手入れがあってこその美しさだと思っています。
わが家は12年前に衝動買いで購入しました。
それまで住んでいた家の修理を行い、塗料のニオイが強いので一時避難とばかりドライブをしている中で、たまたま中古物件の看板を見たので、暇つぶしのつもりでその物件に上がりこんだのですが、すっかり気に入りその場で手付金を払い仮契約をしました。まさに衝動買いで家を買いました。
その家(今の家)は相模湾を見下ろす小高い丘の頂上にありました。
頂上といいましたがまさに頂上で、天守閣のような立地といえば聞こえがいいのですが、実態は敷地の大半が傾斜地となり、その傾斜地に雑多な木々が茂り、まさに密林の中の仙人の棲家のような物件でした。
そんな物件は一般的評価は低いかもしれませんが、私たちはその自然と一体となった立地に心を奪われたのです。
とはいえ購入後は庭の整備に明け暮れました、その中でも私は土木作業などのハードな面の整備、妻は草木の手入れなどのソフトな作業を中心に行いました。
私は木を切り木の根を掘り出し、土を移動して土留めをし、枕木を埋め、レンガを敷き、コンクリートで固め・・・・と、肉体労働の日々が続き、上の写真では敷石の道も垣根も私がつくったことになり、草や木は妻が手入れしたものです。
それを通して私は土木作業の面白さを知ることとなりましたが、それ以上にのめり込んだのは妻のほうでした。
妻のガーデニングといいますか草木の手入れは自他ともに認める「虜」になり、すっかりのめり込んでいきました。購入以来12年、時間のたつのも忘れ草木の手入れをしている日々を送っています。
それによりたくさんの季節ごとの草花を楽しむことが出来ました。野菜や木の実を味わうこともできました。おまけに庭の片隅にミツバチの巣箱があり、自家製の蜂蜜も堪能しています。
この家を購入する前の妻を一言でいえば多少線が細く、弱弱しいところがありましたが、この家で自然と接することによりその弱さが消え強くたくましくなった、というよりたくましくなり過ぎたかもしれないと思うほど変化したように思っています。
そんなわけで自然の力は心身を治癒し健康にしてくれるだけでなく、若返らせる力もあるような気がします。