ノー天気画家の本音生活 

これが私の生き方などとヤセ我慢するよりも、今日の風に流されましょう!

新企画「トレース水彩画で描く絵手紙」を始めました

2015-09-20 14:24:59 | 犬たち

 

新企画 「トレース水彩画で描く絵手紙 を始めました。


それは上手とはいかないまでも、味のある文章を書く、試練の始まりでした。
一般的に絵手紙とは、絵が主役で文章は添え物として入るのが常ですが、この企画では意図して、文章がメインで絵がその文章を補佐するサブの役割となるような構成にすることとしました。
なぜならば、これまでと同じような絵手紙を描きたくないからです。
となれば、言葉の内容もさることながら、言葉の姿といいますか書道力が作品の質を大きく左右することになります。

そこで私は真正面から、大きな壁にブチ当たってしまいました。

私には致命的な苦手意識が2つあり、1つは美女に見つめられること、もう1つは文字を書くことでした。
だからガキの頃から現在まで、ミミズがのたうち回った下手な字を書く男と言われ続けてきました。
その中でも下手なら「下手の味」というものがあるのですが、味も何もない手の付けられない不毛の下手でした。
これまでかなりの数の絵を描いてきたのですが、文字といえば ken のこれまたヘタなサインだけで、それ以外の文字とは、文章を挿入すれば絵の魅力が倍増するのに、ひたすら逃げてきたのはそれを証明しています。

それでは今回なぜそんな恥さらしの企画にわざわざ挑戦するのか、それは今がヘタと言われ続けたそのらく印を捨て去るチャンスと思ったからです。

ということで、書道用具一式を買い込んで、お手本を見ながら書道の練習を始めたのですが、それは面白くもなんともないというより、苦痛でした。
今私は何をしようとしているのか?もし書道のお手本のような文字を書けたとして、いったい何になるのだ?という思いが膨らみました。

よく考えてみると、絵は自己表現そのものであるように、書いた文字も自己表現でなければなりません。
とすれば、下手は下手なりに、クセがあればクセがあるなりに、自分の文字を心を込めて、誠心誠意書けば、その結果として、文字の中に味わいが表現できるのではないだろうか。

ということで練習などせずに、直接本番に挑戦することにしました。
そこで恥をかくのがわかっているのですが、その恥こそ次への原動力となるのではないだろうか。
そしてその第一作目が、上の「トレース水彩画で描く絵手紙」を仕上げましたが、作品ヘタさに恥じ入るよりも、次への燃えるような意欲が生まれました。

文章を書くことは絵と同じように水彩画の一部と割り切ることにしました。
そのため、あえて書道の筆ではなく通常の水彩画の筆を使い、墨や墨汁ではなく水彩絵の具で書くというより、描くことにしました。

このシリーズは、私の文章への上達の記録と捉えてください。
すでに 1作・2作 と文字が変化といいますか、上達への手がかりを模索しているのがわかると思います。
最終的には、絵もうまいけど文章も達筆だとなるのですが、これからどのように変わっていくのか、LIVEでお楽しみください。

                 ●

世間では「絵手紙」と言えばこんなもんだ!と思っているようですが、私はこれまでにない新しい「絵手紙」を創ろうと思っています。
これまでの絵手紙のスローガンは「ヘタでいい、ヘタがいい」ですが、私の創る新絵手紙のスローガンは

    ヘタでもいいが、上手はもっといい。

カンタンにそして上手描け、描けば描く程上達する、そんな絵手紙の画法を創り、そして普及させようと思っています。

 


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