ノー天気画家の本音生活 

これが私の生き方などとヤセ我慢するよりも、今日の風に流されましょう!

湘南には「自然」と「人間の営み」の調和がある

2009-09-26 10:37:55 | 犬たち
7月から開始した出版の作業も道半ば、悩みながら作業を続けていますが、まだ自分が納得する出版のイメージがつかめていません。
とはいえこれまでの私の体験からすれば、すんなり作り上げたものと、悩み続けて息も絶え絶え作りあげたものとは、結果から見れば後者のほうが明らかにいい仕事になるのを知っているため、この苦しみこそ次へのステップの礎になると信じて挑み続けています。

この一連の仕事を通じて大きな副産物もありました
それは出版のテーマでもあるこの地=湘南が大好きになってしまったことです。
湘南に住んで30年以上たつにもかかわらず、これまで自分の住む地域なぞ無関心だったこともあり、湘南の風景など描いたこともありませんでした。
ほんの思いつきでたまには地元も描こうと思い立ち、昨年わがHP「湘南100描」を発表してから今回の出版の仕事まで、毎日毎日湘南の魅力を探し出し、描いているうちに、深く湘南を愛する自分に気づきました。

絵の対象となる風景には(直感的といいますか感覚的に判断するのですが)私なりの決め事があり、その風景に出会うと強く絵を描きたい衝動に駆られます。
それは「自然」が基本なのですが、それに加え「人間の営み」の両者が調和するとき、強く絵心をくすぐるのです。
たとえば、都会のような人工物だけの世界は描く気にもなりません。その反対に全く人間の手の入らない手つかずの「自然」はとても描きづらいのです。
具体的には「自然」が主体で「人間の営み」が従なのは里山などの風景であり、数多く描きました。
「人間の営み」が主で「自然」が従の風景は「湘南の風景」の中に(他の地域よりはるかに)たくさんあることを発見してから、湘南の魅力を改めて見直しました。

湘南は実に見事に二者が調和しているのです。
湘南は都心に近いにもかかわらず、山と海の豊かな自然に囲まれています。
そして「人間の営み」=湘南に住む人たちの文化意識は高く、自然を上手に取り入れ、自然と共存しながら生活をエンジョイすることに長けているようです。
そんな湘南の光と風を次の出版の重要な柱として、その魅力を描き出そうと思っています。

私の故郷は遠い北陸の地なのですが、この地・湘南ももしかして北陸以上の私の故郷になったかもしれません。
北陸の故郷は生まれながらに存在していた故郷ですが、湘南の故郷は発見し育て上げた故郷なので、よけい思い入れが強いような気がします。


「希望学」という学問を知っていますか?

2009-09-16 14:49:46 | 犬たち

「希望学」、 この聞きなれない言葉は、東京大学社会科学研究所の玄田有史教授らが唱えたもので、最近の若者たちの無気力・学力低下・低年齢化する犯罪等を通して、本来若者の特権であった「希望」が喪失していることに原因があるため、もう一度「希望」の概念に焦点を当てて研究する・・・希望のメカニズムや個人と社会との関係を解明し、社会提示しようとしているプロジェクトです。

しかし希望の問題は若者だけの問題でしょうか?
私は定年退職し第2の人生を歩む中高年の方こそ、希望の喪失といった問題としっかり立ち向かう必要があると思っています。
第2の人生とは仕事や重い責任から開放され、自由の身となりますが、それはとりもなおさず何をしていいかわからず、一人孤独感にさいなまされることでもあります。
第2の人生こそ希望の人生、やりたいことを見つけ出し、それに向かってまい進するチャンスであることは重々承知ですが、何をやりたいのかわからない、希望を見つけ出すことが出来ないのが多くの方の実態ではないでしょうか。

そこでそのヒントとして出版「希望学」の一部を抜粋しました。

 ●俳優になりたいと思っている2人の人がいます。思っているだけで何も行動をおこさない人と、オーディションに落ちても落ちても受け続ける人がいれば、その人は行動を通していろいろな人と出会うことになります。これからの2人の人生は行動するか否かにより決定的に違ってくるのです。

●希望をより明確化させること。やるべき項目を箇条書きにし、その中から優先順位を決め、具体的な行程表を作ること。

 ●希望はそんなに簡単に実現しません。しかし失望や挫折を経験することがとても大切です。はじめて実感を伴って自分と社会との関係が見え、自分の可能性や適正が見えることになるからです。

●希望は実現することだけに意味があるのではなく、そのプロセスにこそ意味があります。
希望とは人生の修正プロセスを生み出すシーズ(根源)なのです。

●希望とは未来の目標であるだけでなく、現在の自分がその未来の現実をどのように評価するかという現在の言葉です。

 結論から言えば、ちょっとでも興味があるものがあれば、あまり深く考えずに走り出すことがコツのようです。あまり深く考えずに・・・
作家井上靖さんの言葉から

   努力する人は希望を語り、怠ける人は不満を語る

 


日本が石油を輸出する日

2009-09-12 16:27:31 | 犬たち
藻、水の中で繁殖するあの緑の藻が、もしかして石油に代わる新エネルギーの柱になるかもしれません。

石油の代替としてのバイオマスの研究が進み、ある特殊な藻は光合成において炭水化物が細胞内で蓄積されるのですが、その成分が石油ときわめて類似していることを発見したとのことです。
そこから取り出された液体は、高性能のバイオディーゼルとして自動車や火力発電に利用できるといわれており、実際にその混合油で飛行機を1時間飛ばしたという実験もなされています。

次期首相の民主党の鳩山党首は、日本は温室効果ガス削減25%の実現に向かうことを言明しましたが、それには現状の技術ではすべての分野において非常に厳しい規制がなければ不可能であり、たとえばその代替の目玉となる太陽光発電は現在の55倍の普及化が条件となるほど厳しい数字なのです。
金額的負担としても公的には159兆円、私たち国民も1家庭あたり52万円の出費が必要といった膨大な負担を負うこととなります。
ご存知でしょうが、藻によって作られた油は、燃やせば炭酸ガスを発生させると危惧するかもしれませんが、藻は地球上の炭酸ガスを吸収して生育されるわけですから、このエネルギーは温室効果ガスの排出ゼロとしてカウントされます。つまり藻によるエネルギーは地球温暖化ストップに大いに貢献することになるわけです。

藻の研究をしている研究責任者の方は、このように言っていました。

「日本の30万ヘクタールの休耕田を使って藻を成育してエネルギーの量産化を図れば、日本は石油輸入国ではなく、石油輸出国となるでしょう。」と

現在はまだ研究段階に過ぎず、実用化までには幾多の困難があるようですが、この開発は地球温暖化問題と、エネルギー問題解決の切り札になる可能性もあります。
同時に石油を生産する農業が、若者の憧れの職業になるかもしれません。

これからの産業と経済の方向は、化石燃料に変る代替エネルギーの開発あることは周知の事実であり、日本のエコカーがそれを証明しています。
新エネルギーとしての藻の開発と生産化が、日本が先端技術を結集して世界に先駆けて取り組もうとしていますが、その成果が日本の未来が明となるか暗となるかの世界を相手とした大勝負のような気がするのですが・・・。


官僚組織を大改革すれば、明日の日本が見える

2009-09-04 18:03:32 | 犬たち
民主党vs自民党の戦いは民主党の大勝利に終わり、これからは第2ラウンド・民主党政府vs高級官僚の戦いに移ります。
この戦いは面白いだけではなく、私たちの税金のムダ使いが是正されるか否か、もっといえば新しい日本の行政機構が構築されるか否かにかかっていると思っています。
表向きでは民主党政府の下に官僚があるわけですから、民主党の勝ちになるのが確実なのですが、海千山千の官僚組織は負けたふりをしてしたたかに生き続ける力を持っています。そのため根の先まで断ち切らなければ本当の勝ちとはいえないのではないかと思っています。

今回の選挙での自民党の大敗北は、官僚組織の大敗北でもありました。
自民党政権が50年も続いてきた中で、自民党+官僚の相互が補完しあう磐石の体制がつくられてきました。
その長期政権の中で、国民のための官僚組織が、自分たちの権力を拡大し自分たちに利益をもたらすために暴走化したのが現状の官僚組織といえるのではないかと思います。

具体的には以下のような権力の方程式が出来上がっています。

独立行政法人・特殊法人・公益法人の増大→官僚の天下り→官製談合と不透明な随意契約→ひもつき助成金で地方税を吸収→底なしの税金の膨大・・・

となるわけですが、民主党はこの方程式の全体を徹底的に崩壊および見直すことを国民に約束して政権与党になったのです。
だから何が何でも以下のことを実行しなければならないのです。

●天下りの禁止●独立行政法人・特殊法人・公益法人の見直し●官製談合と不透明な随意契約の禁止●ひもつき助成金の廃止●国家公務員の人件費の削減
●これらから得た税金のムダ使い分を高速道路の無料化や子供手当等に配分する・・・

民主党政権が一時期のあだ花に終わるのか、停滞した日本に新しい道を拓くものになるかは、巨大な官僚機構を徹底的に見直し、本来の業務に戻すことが最大の試金石となります。
それには民主党だけの戦いではなく、国民を味方につけていっしょに戦うことこそ賢明な戦術と思うのですが。
私も応援しますよ~!



食事がおいしければ、幸せになれる

2009-09-01 10:34:40 | 犬たち
長く使っていた電気釜が壊れたわけではないのですが、友人に薦められて新しくサンヨーの「おどり炊き」という電気釜を買うことにしました。
説明書にはいろいろな炊き方が書いてありましたが、まず「匠炊き」という炊き方で試したところ、あまりのおいしさに「今までのごはんは何だったんだ~!」と私がつぶやき、「青春を返して~!」と妻が叫びました。
どうしてこんなにおいしく炊けるのか、その技術の精度の高さに改めて驚くばかりでした。
1日1食はお米を食べるとすると1年365食、この先20年生きたとすれば(86歳となりますが・・・)7300食しか食べられないわけで、これからの人生、日々のおいしさへの感動こそ大切にしていかなければと思っています。

妻は「食」に関しては強いこだわりを持っていて、たとえば味や安全性の不満からほとんど外食することがなく、ましてや出来合いの弁当などは極力ご法度としています。
その分自宅で料理することとなりますが、1日3食が料理好きの妻の手料理という日々を送っています。
ちなみに私は料理の経験も才能もなく、よって妻に代わって料理などしたことがなく、そのような弱い立場にある私は、妻の独りよがりのこだわりには不満はあるものの決して口には出さず、ただひたすら「おいしい!」といいながら食べることにしています。

そこで、わが妻の「食」へのこだわりの一端をご紹介します。

美味にプラスして安全・安心の食材にこだわっています。
地産地消を旨とし、必ず産地と賞味期限や農薬の有無などを確認してから購入します。
外国産はポストハーベストの懸念があり、特に中国産は決して購入しません。
パンやコーヒーはスーパーでは買わず、こだわりの専門店でのみ買うことにしています。

豚肉、牛肉、乳製品は基本的に食材にしません。
わが家の動物タンパクは、魚介類と鶏肉が主で、豚肉や牛肉は避けるようにしているため、ここ数年ステーキなどは食ったことも見たこともありません。
妻は乳製品アレルギーのため、牛乳をはじめバター・チーズ類は摂取しないため、私も当然お付き合いせざるをえないこととなります。

イタリア料理にこだわっています。
どんな料理も作りおいしく調理していますが、イタリア好きで何度もイタリア旅行をしたこともあり、イタリア料理が大得意です。
特に食材のオリーブオイルやトマトソース・パスタにこだわって調理し、本場のイタリア料理を目指しているようです。パエリアはイタリア料理ではないのですが、わが家の絶品料理といえるでしょう。

私には食の安全安心などは日本人特有の過剰反応と信じて疑わないのですが、そんなことにこだわるよりも、これからの人生「食」こそより大切な儀式と思っています。
「食」は健康面からも、コミュラケーションとしても、そしてなによりも味を楽しむこととしても貴重な慣習であり、まさに「食」を噛み締めながら生きていこうと思っています。