ノー天気画家の本音生活 

これが私の生き方などとヤセ我慢するよりも、今日の風に流されましょう!

尖閣・竹島の問題は、やられてもやり返さない寛容の精神こそが大切

2012-08-23 04:56:21 | 犬たち

石原東京都知事の尖閣諸島の購入問題に刺激されてか、活動家の上陸や反日デモと問題がエスカレートし、それに刺激されてか韓国大統領の竹島訪問と日本への強硬姿勢が浮上してきました。
石原都知事の憂国の士のようなヒーロー気どりが寝た子を起こしてしまい、日本と隣国との信頼関係が崩れ、不信と憎悪という国益を大きく損なう結果となってしまいました。
それではこれからの日本は、どのように対応したらいいのでしょう? 

まず領土問題は解決などありえないということです。
私たち日本人は尖閣諸島も竹島も日本固有の領土だと固く信じて、私たちこそ正義だと思っています。
しかし中国人は尖閣諸島は中国固有の領土だと確信し、韓国人は竹島を韓国固有の領土だと日本人以上に固く信じ、自分こそ正義だと思っているのです。。
それではどちらの正義が正しいのか、その判定をする機関は地球上に存在しないのです。
だからどちらかが妥協したりゆずりあったりすることはありえなく、よって解決などありえないのです。

しかしたったひとつ領土問題の解決の方法があります。それは“戦争”による問題解決という最低・最悪の選択なのです。 

ここ100年の間に世界にはたくさんの戦争があり、今も地球上のどこかで戦争が起こっていますが、そのすべての戦争に共通する傾向があります。
ひとつは、戦争の責任者(大統領や国王など)の、戦争に突入する理由が加害者ではなく、被害者の立場であることが共通していることです。
「耐えがたきを耐え、あらゆる手を尽くしてきた結果、国民の生命と財産を守るための最後に残された手段」と叫び、戦争に突入することです。
そしてもうひとつは、戦争に至るまでの経緯がささいなことからはじまるということです。
小さなキズを逆なですることから問題が拡大し、冷静さが消えそれに取って代わって感情がむき出しになり、一発殴られれば二発にして返す、そんな憎悪の連鎖反応が戦争の道に突き進むのです。 

戦争の反対用語は平和です。
それでは平和主義者はどのように対応するのでしょう。
それは憎悪の連鎖反応を断ち切ることなのです。
つまり、殴られても殴り返さない、やられてもやり返さない・・・。
そんな負け犬のような対応こそが、それ以上の憎悪の拡大を止め、冷静さを取り戻すきっかけとなるのです。

日本と隣国である中国や韓国との関係は、政治のみならず経済や文化においても昔とは比較にならないほど多面的で親密な関係の中にあります。
その多面的関係の中で、領有権問題などの解決できない問題や、触れたくない問題もたくさんあり、そのひとつが領有権問題です。
解決できない問題をダダッ子に例えれば、寝た子を起こさないことであり、起きてしまった子をなんとか寝かすことが最も賢明な方策だと思うのですが。  

尖閣や竹島の問題は、平和主義者のように、やられてもやり返さない寛容の精神こそが解決の道ではないでしょうか。

 


日本柔道がなぜ弱くなったのか!

2012-08-16 02:59:07 | 犬たち

ロンドンオリンピックも終り、日本のメダル数は史上最多38個の活躍となり、たくさんのスターが誕生しました。
しかし日の当たるところだけでなく日影もあり、日本のお家芸でありメダルの稼ぎ頭であるべき「柔道」は不振を極め、ついに男子柔道は金メダル0の厳しい結果に終わりました。 

その原因について、バロセロナで金・アトランタで銀をとった強化委員の古賀稔彦氏は、(私にとって)驚くべき発言をしました。
オリンピック直前にルール改正があり、その中の「コーチは試合中に選手への助言を与えてはならない」という改正が日本選手の実力発揮の妨げとなり、不振に繋がったということでした。
つまりこれまで日本選手は試合中のコーチの指示にしたがって勝つことができたわけで、そんな依存体質のモヤシのような選手にしか育てられなかったのは、単に選手の実力不足というだけではなく、日本柔道、もっと言えば日本文化の本質的な問題が内在しているのではないかと思いました。 

サッカーの中田英寿氏が日本代表選手のエースとして活躍した時代、インタビューに応えたその内容が印象的でした。
コーチや監督の指示を忠実に守って成長した「よい成績の選手」は、決して日本代表の選手にはなれなく、二流選手で終わってしまう。
その逆にコーチや上層部に反抗したり従わなかったり、時にはクーデターを起こした、いわゆる「不良選手」のみが一流選手の実力を持つことができる・・・という内容でした。
たぶん「不良選手」だからこそ創意工夫による独自のテクニックをあみ出し、勝つための独自のサッカー理論を構築したのであり、それこそがサッカーを問わず本当に強いスポーツ選手を生み出すサクセスストーリーだったのではないでしょうか。
だからスポーツ界のスーパースターとなる人は、とても頭がよく、オリジナリティを生み出す創造力が豊かであることが共通した特色なのです。 

柔道も世界的に普及し、フランスの柔道人口は日本を抜いたとのことで、「柔道」は「JYUDO」になったのですが、それは「柔道」と「JYUDO」の隔たりがより大きくなった証でもありました。
「JYUDO」はスポーツそのもので、それ以下でも以上でもありません。
しかし「柔道」は美空ひばりさんも歌っているように「道」としての人生修行の目的も持つ、つまり礼儀に始まり礼儀に終わることや、伝統文化を守り、上司に対して尊厳の気持を持つなどの保守的思想も内在していました。
実は私は柔道初段で、チョッピリ柔道のことに首を突っ込んだ経験があるのですが、「何が礼儀だ!(怒)」と、その保守的思想が大嫌いで、黒帯を取るとともにサッサと止めてしまいました。 

オリンピックで日本選手が勝てなかったのは、保守的思想の呪縛を捨て切れなかったことにあります。
つまり、選手とコーチは上下関係での服従という絆で結ばれていた、というより縛られていて、それが乳離れができないロボット化した選手しか生み出せなかったのであり、それが敗因だったのです。

日本柔道を強くするには「柔道」から「JYUDO」に変革することです。
礼儀とか師への服従とかの慣習=柔道の中の「道」の精神を持込まないことです。
それが出来なければ、外国人がコーチとならなければオリンピックに勝てない時代がすぐやって来るでしょう。

 


新企画「動画で納得・トレース水彩画」を開始しました

2012-08-06 03:53:11 | 犬たち

上のロゴタイプの新企画「動画で納得・トレース水彩画」を開始しました。
これはトレース水彩画の描き方を動画にしたもので、ただ今2作ですが今後シリーズとして数多く展開しますので、ぜひお楽しみください。

 私はITやパソコンに強いと思われていますが、それは誤解です。
ホームページ「森田健二郎のトレース水彩画」やこのプログも創っていますが、苦手ですがやらねばならない必要不可欠な仕事として悪戦苦闘しているわけで、トラブルがある度に息子(長男はIT方面の仕事をしています)に来てもらい、なんとか事なきをえてきました。
そのような苦手の最大の理由はパソコン関連用語がチンプンカンプンのため、マニアルそのものの内容が理解できないことでした。 

しかし最近YOUTUBE(動画)を利用すれば、これらの問題が解決することがわかったのです。
たとえば「プロバイダーを開く・・・」と言われてもプロバイダーとは何のことか全くわからないのですが、YOUTUBEですと動画では言葉と同時に適当なところをクリックする映像が出るため、私も同じように適当なところをクリックすれば、あ~ら不思議!プロバイダーを開くことができたのです。
そのようにYOUTUBEをいじっていたら「無料でできる、動画編集制作」というサイトと出会いましたが、まさかこんなハイレベルなことは無理、無理と思いながらも、愛犬の迷惑顔を顧みず動画で撮影し、YOUTUBEの解説通りに編集し発行しました。
すると世界に発信するYOUTUBEから、ななななんと迷惑そうな顔の愛犬の姿が流れていました、それも無料で。 

そ~だ! IT音痴の私がYOUTUBEに頼れば、なんとか動画を起動できたのだから、トレース水彩画もYOUTUBEを使えば、もっと多くの人が興味を持ったり、より深く理解してくれるかもしれない! 

それからYOUTUBEの「無料でできる、動画編集制作」のサイトを虎の巻にしながら「動画で納得・トレース水彩画」の制作に取りかかりました。
まず制作費は0円、制作日数2日、監督・脚本・主演・撮影・音楽・ナレーション・編集は私ひとりで、絵を描くシーンには描きながらの撮影は無理なので、仕方なく妻に撮影を依頼し、とにかく初号ができ、それを見てびっくりしました。
ナレーションの私の声がひどいのです。
私のひどいのは顔だけだと思っていたのですが、声もそんなにひどいとは69年間知りませんでした。
そのためナレーションをやめ、音は音楽にだけにし、文章をそのまま画面に入れることにして動画は完成しました。 

たった2本しか創っていないのに感想など言うのは恐縮ですが、動画制作は実に面白いことを実感しました。
いっそのこと絵など描くのをやめて、映像制作の仕事に切り替えようかとも思いました。
それは冗談として、これからのコミニュケーション・メディアは文章から静止画、静止画から動画へと向かうことをしみじみ感じたのです。