ノー天気画家の本音生活 

これが私の生き方などとヤセ我慢するよりも、今日の風に流されましょう!

薄味に慣れれば、「おいしい!」という世界が待っている

2009-06-25 05:26:09 | 犬たち
私は蕎麦が大好きです。
わが地に隣接する葉山の奥にすばらしい棚田があり、そののどかな風景の中に(上の絵の風景です)そば処「わか菜」があります。そこの天せいろはまさに絶品で、数年来の常連客となっています。
しかしこの2.3回ほどから変化が現れました。あの天せいろがどういうわけかとても塩っぱくて、半分もタレを残す結果になりました。
それは「わか菜」の味が変ったのではありません。私の味覚が変ったからなのです。

私はいたって健康ですが、持病といえば血圧がちょっと高いことで、薬を常用しています。
高血圧の因子には ①肥満 ②運動不足 ③ストレス ④塩分摂取 があるとのことで、私はまじめに体質改善に努力してきたつもりです。
①肥満 は最高7キロ減まで落としたこともありました(今は多少リバウンドかな・・・)
②運動不足 その目安は30分以上運動することですが自信をもってクリアしてます。
③ストレス 今の私にはストレスなどどこを探してもありません。
④塩分摂取 これが大問題。ガキの頃から醤油じゃぶじゃぶで、漬物・佃煮バリバリ、ラーメンや蕎麦の汁は一滴も残さず飲み干していました。

ということで最後の砦となる④塩分摂取の大改善に着手することにしました。それは2ヶ月前のことでした。

人間の生存には塩分が必要なのですが、とりすぎは高血圧だけでなく心不全・腎不全などのいろいろな病気の引き金となります。
それでは必要な量はどれくらいでしょう。
その摂取量は1日1gで充分とのことです。しかし日本人の平均は1日10gを軽く超えており、厚生省などはせめて10g以下の摂取努力を!と呼びかけているのですが、いずれにしろ日本人は大幅に塩分を取りすぎているのです。

というわけで私は料理を作る妻の絶大な協力のもと、しゃにむに減塩に挑戦したのですが、その努力の成果はなんといっても「薄味に慣れる」ようになりました。
もっと正確に言えば「薄味に慣れる」というより「薄味のほうがおいしく感じる」ようになりました。
それは素材本来の味が味わえることでもあり、これまで塩味の強さに隠されていた多様で複雑な味が口の中でハーモニーを奏でるような味わいがしました。
いうまでもなく血圧も正常値までに下がりました。

減塩効果は禁煙効果とよく似ています。
爽快感が味わえ、体がクリーンで、若くなったような軽くなったような気がします。
その上減塩のほうが禁煙より習慣化が簡単ですぐ慣れてしまうのもいいですね。

高血圧のみなさん!減塩に挑戦して、周囲から「あら、まだ生きてたの!」と言われるくらい長生きをしませんか。ワッハッハッハ・・・



「ペットのお言葉」をちょっと一休みすることとしました

2009-06-19 17:48:04 | 犬たち
大変申し訳ないのですが、「ペットのお言葉」シリーズを一時休止することとしました。
このシリーズは3月10日に開始して以来1日の休みもなく継続してきたのですが、まことに申し訳ございません。

その理由は新しい出版の話があったからです。
それは私の「トレース水彩画」に関する出版化の企画を提案してほしいという依頼です。
つまり私が企画を練り上げて出版社に提案し、出版社としてその企画をもとに出版化か否かの決定がなされます。
出版化が「NO!」となれば早い段階から「ペットのお言葉」が再開ができます。逆に出版が決定されれば、多くの絵を描き、文章を練り上げと、具現化のすべての作業を印刷所に入稿してから再開ということでかなり遅くなります。
そのため当面企画作業となりますが、不器用な私は2つの仕事を同時にすることが苦手なため一時休止とすることにしました。

とはいえそれまで「ペットのお言葉」が休止といっても、これまでもこれからも私は自分の仕事のすべて、出来上がった作品ばかりでなく、その行程までをこのHP「主張する犬・猫たち」にあますところなく掲載してきました。
そのため代わりといってはなんですが、今回も出版化のすべてを作業行程の実況中継のごとく掲載していくつもりです。ぜひお楽しみください。

私の画家としての仕事の目的は、これまでもこれからもひとえに「トレース水彩画」の普及にあります。
今回の出版のテーマは「スケッチ」ですが、それは絵を趣味としている多くの方も「スケッチ」を上手に描きたいと思っているはずです。普及にはそのマインドを刺激することがポイントだと考えています。
そのため今回の出版化企画では、以下の2つの条件を設定しようと思っています。

  条件① 読者が「こんな絵を描いてみたいんだ!」という絵とその描き方を提示する。

  条件② 読者も「私でもこんな絵は描けるかもしれない!」という絵とその描き方を提示する。

条件①はこれまでもなんとなく意識して描いていたのですが、今回は条件②を充分意識して練り上げていこうと思っています。

どうです、面白い本が出来そうでしょ!!!

※追伸
「ペットのお言葉」は休止と書きましたが、それについていろいろなところから苦言が寄せられたため、毎日とはいかないまでも週2回程度は継続させます。
ご心配かけてすみません。(ペコリ)


「まんが墨汁」のインパクト

2009-06-11 07:18:10 | 犬たち

上の絵はずいぶん黒っぽい絵だと思いませんか?
しかし黒からイメージするような暗い絵でもなく、重い絵でもありません。むしろ爽やかで軽快、もっといえば鮮烈な絵に仕上がっていると思いませんか。
この絵だけでなく最近の「ペットのお言葉」も、黒っぽい絵を描いています。ご覧ください。
この調子で描き続けていけば、これまでにない新しい世界を表現できるかもしれないナ、と胸をときめかして描いています。

 水彩画といえば紙の地色を生かした白っぽい絵がほとんどです。
それは水彩画そのものは短時間にサラッと描く画法であると同時に、黒、それも漆黒を広い面積、透明水彩絵の具で塗ることがとても難しく、なんとか塗ってもムラだらけで弱々しい黒しか表現できなかったからです。
だから積極的に黒を使用することは、水彩画ではタブーでした。

みんながやらないこと、やってはいけないことに挑戦するのが私の身上ですから、私は水彩画のよさを生かしたままの黒い絵を描きたくていろいろ研究をしてきました。
その第一は黒の表現には強い黒の表現に耐えられる黒色の絵の具やインクが必要でした。そのためいろいろ買ってきては試すことの繰り返しでしたが、どれも不満でした。
その中で書道の墨汁を試したところ、イメージに近い強い黒が表現できますが、臭いが強烈なことと、上に別の色を塗り重ねると、黒が滲み出すという欠点がありました。
そこで作戦を絞り込み、墨汁を中心に探し回ったところ「まんが墨汁」という墨汁とめぐり合いました。
これはプロの漫画家のための業務用墨汁とのことで、過酷な業務に耐える黒の美しさと、耐水性があるだけでなく、水でうすめれば美しい灰色が表現できました。
いちどこの墨汁を塗ってみればわかるように、黒いパワーに驚かされると同時に、サラッと黒を基調とした水彩画が描けそうな気になりますよ。

黒い絵はいろいろな特色を持っています。その最大の特色はカンタンに絵を描けるのに、一生懸命に描いたように見えることです。
なぜカンタンなのか?それは面倒なものや描きたくないものは黒い闇の中に入れてしまえばいいのですから。
たとえば上の絵では、山並の遠景から、集落や家並みの中景、草などの近景までのすべてを黒で塗りつぶしました。だから超カンタンに描けます。
しかし山も集落も草までも黒の中に描き込んだようにも見え、「よくガンバった!」とほめてもらるように描けるのです。
それでいて、絵が重くはなく、すっきり爽やかに表現されるのです。不思議でしょ! 

どうぞこれからの「ペットのお言葉」を期待してごらんください。 新しい新機軸の絵が描けるかどうか見るきわめるのも楽しいですよ。

 

 


最初の一枚を「意外にうまい!」と感動するのが決め手

2009-06-06 15:22:45 | 犬たち
学校以来久しぶりに絵に挑戦したしようとする方の絵の虜になる極意をお話しします。

それは最初の一枚が「えっ!私、意外に絵がうまいのでは・・・!」と感動をもって描けることです。

私の子供時代は絵を描くことはそんなに「好き!」ではなく、上手でもありませんでした。
小学校の絵の成績といえば、30人程度のクラスの年数回の絵の発表会で6年間を通じて金賞や銀賞をもらったことなどなく、数回の銅賞(佳作)を頂いたことがあることでもわかるように、絵に関してもごく普通の子供でした。
その後デザインに興味を持ち、美術大学のデザイン科を卒業し、広告代理店・電通でアートデイレクターとしてデザインの道を歩みました。しかしデザインと絵を描くこととは全然別で、デザインはそれなりに努力しても、絵を描くことは全くありませんでした。
そのうちデザインなどのアート関連の仕事にも興味を失い、プランナー、プロデューサーそして会社経営と生臭い仕事の方に職業を変遷していきました。

50歳になって何かの拍子に絵を描くことになりました。それは30年ぶりに絵筆をにぎった時でもありました。
その一枚を描き終えたときの感想は「意外にうまい!」という感動であり、「楽しさのワンダーランド」を覗き見したような気分でした。そのときが絵を描くことに目覚めた出発の時でもあり、絵の虜になった時でもありました。
もしあの時「相変わらずヘタだな~」と思ったなら、永久に絵を描かなかったと思います。
あの時の衝撃があったからこそ現在にいたるまでずっと絵を描き続けています。絵そのものも確実に上達しているだけでなく描く喜びも深化してきました。

それでは子供時代や美術学生時代の頃に感じなかった絵を描く感動が、なぜ50歳にもなって「意外にうまい!」となったのでしょう。
その答は職業の変遷の中で、アートディレクターの後、プランナー、プロデューサー、会社経営の経験が大きく影響しています。
その職業はとりもなおさず思考し計画を立てる仕事であり、その仕事を通した思考訓練が大きく影響したのではないかと思います。
つまり絵の上達には絵画技法ばかりでなく、思考し計画する能力が大きくかかわります。それにより久しぶりに描いた絵でも思いのほか上手に描けたのだと思います。

絵画初心者を対象として「トレース水彩画」を開発するにあたり、あの時の「意外とうまい!」と感じた興奮をコンセプトに設定しました。
つまり絵画初心者の方が描いた最初の一枚の絵が「意外とうまい!」と感動体験をすれば絵が趣味として定着すると想定したのです。

しかし現状では、絵画初心者の描く最初の一枚は「なんてヘタ!」となり、絵を見るのもイヤになってしまっているのがほとんどです。
その原因はなんといってもデッサンの難しさにあります。プロでも苦労するデッサンに初心者の方が上手とはいかないまでもそれなりに描けるはずがなく、自信を失い、挫折してしまうのは当然のことなのです。

趣味が多様化し、すぐ満足しなければ止めてしまう趨勢の中で、絵画人口が減少しているのは時代に対応していないことにあるのです。
そこで「トレース水彩画」では初心者の方も完璧なデッサンを描ける画法を開発しました。そうなればどなたでも飛躍的に上達した絵が描けるのです。すくなくとも最初の一枚は学校時代に描いた絵より数段上達した絵が描けるハズなのです。
その証拠に私は多くの方に「トレース水彩画」を体験してもらいましたが、ほとんどの方が自分の描いた絵をしげしげと見つめながら「意外とうまい!」と静かに感動しているのを見てきました。

あなたも「トレース水彩画」で最初の一枚を「意外とうまい!」と興奮し、虜となる階段を駆け登りませんか!