わが地に隣接する葉山の奥にすばらしい棚田があり、そののどかな風景の中に(上の絵の風景です)そば処「わか菜」があります。そこの天せいろはまさに絶品で、数年来の常連客となっています。
しかしこの2.3回ほどから変化が現れました。あの天せいろがどういうわけかとても塩っぱくて、半分もタレを残す結果になりました。
それは「わか菜」の味が変ったのではありません。私の味覚が変ったからなのです。
私はいたって健康ですが、持病といえば血圧がちょっと高いことで、薬を常用しています。
高血圧の因子には ①肥満 ②運動不足 ③ストレス ④塩分摂取 があるとのことで、私はまじめに体質改善に努力してきたつもりです。
①肥満 は最高7キロ減まで落としたこともありました(今は多少リバウンドかな・・・)
②運動不足 その目安は30分以上運動することですが自信をもってクリアしてます。
③ストレス 今の私にはストレスなどどこを探してもありません。
④塩分摂取 これが大問題。ガキの頃から醤油じゃぶじゃぶで、漬物・佃煮バリバリ、ラーメンや蕎麦の汁は一滴も残さず飲み干していました。
ということで最後の砦となる④塩分摂取の大改善に着手することにしました。それは2ヶ月前のことでした。
人間の生存には塩分が必要なのですが、とりすぎは高血圧だけでなく心不全・腎不全などのいろいろな病気の引き金となります。
それでは必要な量はどれくらいでしょう。
その摂取量は1日1gで充分とのことです。しかし日本人の平均は1日10gを軽く超えており、厚生省などはせめて10g以下の摂取努力を!と呼びかけているのですが、いずれにしろ日本人は大幅に塩分を取りすぎているのです。
というわけで私は料理を作る妻の絶大な協力のもと、しゃにむに減塩に挑戦したのですが、その努力の成果はなんといっても「薄味に慣れる」ようになりました。
もっと正確に言えば「薄味に慣れる」というより「薄味のほうがおいしく感じる」ようになりました。
それは素材本来の味が味わえることでもあり、これまで塩味の強さに隠されていた多様で複雑な味が口の中でハーモニーを奏でるような味わいがしました。
いうまでもなく血圧も正常値までに下がりました。
減塩効果は禁煙効果とよく似ています。
爽快感が味わえ、体がクリーンで、若くなったような軽くなったような気がします。
その上減塩のほうが禁煙より習慣化が簡単ですぐ慣れてしまうのもいいですね。
高血圧のみなさん!減塩に挑戦して、周囲から「あら、まだ生きてたの!」と言われるくらい長生きをしませんか。ワッハッハッハ・・・