「防犯カメラ」を設置することにより、わが家だけでなく、近隣の方に大きな安心を与えることができたと実感しています。
わが家の敷地は家のある敷地とそこから死角になる駐車場に分かれており、その駐車場は防犯上での不安材料を抱えていました。
駐車場といても私の車以外に、数台分を隣接したマンションの方にお貸ししているのですが、それだけでなくその駐車場は、近隣の方々の生活道路としても利用されていました。
しかし数年前から駐車してある車のタイヤの空気が抜かれたり、車体をクギのようなもので傷つけられたなどの、小さな被害が度々発生していました。
ごく最近においても私の車に不自然なキズつけられ、そのため近くの交番に相談したところ、お巡りさんから「防犯カメラ」を設置することを勧められました。
その理由は犯人を特定する手がかりになるだけでなく、犯罪の抑止に大きな効果をもたらすからとのことでした。
ということで、どうせならと本格的な防犯カメラを設置することとしました。
専門業者に依頼して設置したのですが、駐車場を見渡す場所に鉄柱を建て、そこにセンサーライトと最新の防犯カメラを取り付けると、外観上でも抑止効果を感じさせるものとなりました。
カメラの作動は昼夜を問わず24時間行われ、その映像は内蔵したSDカードに記憶され、約1ヶ月で満杯になると、新しくその上に上乗せして録画していくというエンドレスタイプのものでした。
設置完了をを交番に報告することで、警察署より捜査協力での映像使用等の依頼があり、快く署名することにしました。
それによりこの防犯カメラは、警察を基点とした地域の防犯機能としても役立つことができることとなったわけです。
そしてその設置を待っていたかのように、防犯カメラの出番がすぐにやってきました。
駐車場に隣接した住宅に、不審者による家宅侵入の事件が発生し、警察の捜査の中で当該カメラの映像記録も調査の対象となったのです。
それは初めて一軍登録された投手が、その日の先発投手としてマウンドに登るようなものでした。
そしてその映像に映ったものは、ななななんと!!・・・(その続きは末尾をご覧ください)
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現在の犯罪捜査では、防犯カメラなしでは成り立たないと言われています。
毎日のTVニュースで見るように、事件の顛末が防犯カメラで映し出され、その映像が決め手となった犯人逮捕や、それを見た視聴者からの通報での犯人逮捕などがあり、防犯カメラは現代の犯罪捜査の柱となっています。
近年では防犯カメラがオウム真理教元幹部の逮捕に大きな役割を果たしたのですが、その逮捕までに警視庁が分析したカメラは、駅や金融機関、スーパー、コンビニなど約1000台に上ると言われています。
そして決め手となったのはその映像のTVでの放映により、市民からの通報で「映像と似たような歩き方をする男が、マンガ喫茶に入った」というものでした。
いかにも映像による情緒的で感覚的な情報が、逮捕の決め手となったのです。
日本に300万台の防犯カメラがあると言われていますが、警察が所有するものはたったの1000台未満で、その残りは公的機関、銀行やビルや商店街、そして住宅などが個々の事情による独立した形での設置となっています。
問題なのは、それらの防犯カメラが個々にそしてバラバラに作動しており、相互に連携していないということです。
しかし1台の防犯カメラを点とすれば、点が線となり、線が面となることによりはじめて大きな力を発揮するのです。
それには一元管理こそ必要なのですが、テーマは犯罪ですから、好き嫌いはあるものの、犯罪の仕事は警察の仕事ですから、警察による一元管理が最大の効力を発揮するのではないでしょうか。
だから、わが家は防犯カメラの設置を警察に届けたのですが、それは結果として私個人が管理するより、防犯カメラの機能を何倍にも向上させたことになるのです。
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ななななんと!!・・・、事件のあったその時刻前後に防犯カメラに映っていたのは、いつもの見慣れた近隣の人たちだけで、そこには犯人らしき怪しい人はこれっぽっちも映っていませんでした。
しかしそのカメラの映像により、確実にこの場所に怪しい者が来なかったことが証明できたわけで、そのように私達の安全を見つめてくれるその頼もしさをしみじみ実感した次第です。
それと同時に、もっと早くから設置すべきだったと、小さな後悔もしました。
そして余計なお世話と言われるの承知の上で、みなさまのご家庭にも不安材料があるとすれば、ぜひ防犯カメラの設置をお薦めします。