ノー天気画家の本音生活 

これが私の生き方などとヤセ我慢するよりも、今日の風に流されましょう!

出版の原稿を納品し、1月に全国の書店から発売されます

2009-10-29 08:47:29 | 犬たち
昨日、出版のための100点余りの絵と文などを、版元である東京地図出版社とエディトリアルデザイン会社に納品してきました、
これからの作業は私の手からデザイン会社や印刷会社に移り、1月に全国の本屋さんに並ぶことになります。
まだ本の名前は決まっていません。
私の方も細かい修正や絵の追加・校正などがありますが、大方の仕事が終わったことになり、ほっとした安堵感と、能力を出し切っての爽快感とともに、これからどう生きようかと戸惑っている次第です。

本のメインテーマは私の日常生活や心情を絵とエッセーでまとめたものになり、以下の各項目に2点以上の絵と文章でつづられています。そのタイトルを羅列すると・・・

       ・湘南には潮のかおりがただよう
         ・アトリエの窓を開けると海が広がる
           ・海と谷戸が守ってくれた豊かな自然
             ・わが家は緑に包まれて
               ・子供の笑い声が聞こえる幸せ
                 ・ワンちゃんコミュニケーション
                   ・朝焼けの海岸を散歩する
                     ・なんたってサーフィン
        ・マリーナは冒険の出発基地
          ・海を前にすると素直になれるのです
            ・鎌倉野菜の産地を訪ねてきました
              ・原風景“棚田のある風景”が近くにあります
                ・しらすは目の前でとれるからおいしいのです
                  ・私は“湧き水熱中人”です  
           ・自給自足まではいかないけれど
             ・ミツバチ一家と同居して5年になります
               ・頼朝と同じ位置から天下を見る
                 ・古寺、それぞれの個性を楽しむ
                   ・江ノ電を見ると少年の頃を思い出す。

まだまだつづきますが、面白そうな内容でしょ!
先ほどの追加作業として、編集からリアリティを出すため私が写った写真がゼッタイ必要ということになり、しぶしぶ承諾することになりました。
私と直接お会いした方はご存知のことと思いますが、自分からいうのも恐縮なのですが、私は大変なイケメンと言われています。
私の住いは神奈川県逗子市小坪ですが、町内の女性陣からは「小坪のブラッドピッド」と騒がれていますが、その顔を見るのも出版の楽しみのひとかもしれません。

魅力あるものを描くのではなく、描けば魅力的になるのです

2009-10-19 10:58:00 | 犬たち
さよならデッサン(仮称)」の制作も佳境に入り、連日作業に没頭しています。
すでに絵は100枚近くも描き、だんだん出版の全体像が見えるようになってきました。

出版の内容は画家である私の住む環境 逗子・鎌倉・葉山の魅力を、絵とエッセーでつづったものですが、私のこの本で主旨とするところは、「絵を通して自分たちの住む街や地域の魅力を発見しよう」というものです。

私が画家になった当初はHPのタイトルが「主張する犬・猫たち」となっているように、犬や猫ばかり描いていました。
そのうちに海外旅行でイタリアとフランスの風景に魅了され、むさぼるように旅先の風景を描きました。条件反射的に風景画といえば旅先の絵という思考になり、国内旅行も数多く行き、数多くの風景画を描き続けました。
しかし私の住むこの地 逗子・鎌倉・葉山をテーマとした絵はほとんど描きませんでした。それは旅先で出会った感動と比較し、この地は平凡で魅力がなく、色あせて見えたからです。
しかし自分の住んでいるこの地ぐらいは少しは描いてみようと思うようになり、あれこれチャレンジすることにより、不思議な手ごたえを感じはじめてきました。それを一言でいえば

     魅力あるものを描くのではなく、描けば魅力的になるのです。

この地を真正面から見据えて素直な気持で描けば、これまで平凡で色あせていたものが光り輝いてくるのです。そしてひた向きに描き続けているうちに、この地全体が魅力的でそして愛おしい「わが故郷」になってくるのです。

この本は私の生活圏である鎌倉・逗子・葉山の魅力を描いたものですが、私の主旨とするところは鎌倉・逗子・葉山だけがすばらしいというのではなく、皆さんも自分の住む地域を描きつづけて、「あなたの故郷」にしてほしいことなのです。
人は自分を愛し、自分の立つ地域を愛さずして、どうして幸せを掴むことができるのでしょう。

上の絵は華菜子ちゃんが光明寺さんの猫と遊んでいるところです。
魅力あるものを描くのではなく、描けば魅力的になる、という意味がなんとなくわかるような気がしませんか?

「私の城」にこもることで、頭の中で絵を描き始めます

2009-10-01 09:13:55 | 犬たち
上の絵は、私の部屋の南側の窓からの風景です。
わが家は海の近くの山の上にあるため展望が開け、この窓からは手前に小坪の街並みと小坪漁港、その右奥の椰子の木が林立しているところが逗子マリーナです。
天気のいい日には相模湾越しに伊豆大島が見えます。

というわけで今回は「私の部屋=城」を話すことにします。
妻に言わせると潜水艦のコクピットのようにいろいろなモノや装置がゴチャゴチャと配置されているとのことで、「私の城」は私流に作り変えた居住空間であるばかりでなく、アトリエであり、OAや視聴覚ルームでもあり、何人であろうとも入室厳禁の完全プライベート空間となっています。
しかし愛犬「モモタロウ」はわが家に来た矢先に勝手に上がりこみ、「オレの部屋だ!」と一方的に宣言し、私のソファに上って「オレの専用ベットだ!」と居座り、以来モモタロウとはルームメイトの仲になっています。

私はほとんどの時間は「私の城」で過ごし、「ごはんですよ~」の妻の声でノコノコ食卓に着き、食べ終わるとすぐ戻るという日々を過ごしています。
たとえば私の就寝時間は午後9時、起床時間は午前2時前後ですから、真夜中に起きだしガタゴトと作業を開始できるのも「私の城」が孤立しているからこそと思っています。

それでは長い時間その中でいったい何をしているのでしょう。

多くの時間は音楽を聴いたり、TVを見たり、パソコンをいじったり、ボケッと窓の外をながめたりしていますが、(現在出版制作の時でもあり)それと平行して頭の片隅では絵を描くために費やします。
といっても実質の絵筆を握って画用紙に描くわけではありません。
私は頭の中でしっかり絵を描き終えてからでなければ実際の絵は描きませんから、頭の中で 何を描くか? どのように描くか? どこにポイントを持ってくるか? などをしっかりプランニングして、納得するまでにたっぷり時間をかけるのです。
もっといえば、いい家を建てるには腕のいい大工も必要ですが、いい設計図が必須なように、事前のプランニングがしっかり出来るか否かで絵の完成度が決定的に違ってくるため、この時間は重要な作業時間でもあるのです。
私の絵をご覧いただければお分かるように、風景画・静物画・肖像画と多様に描き、それもいろいろな描き方で描いています。それだけ頭の中で描くプランニングが大切になるのです。

この時間は実際の絵を描く以上に私にとって楽しい時間でもあるのです。なぜならこの中からビックアイデアが生まれたり、目からウロコが落ちるように描けない絵が描けるためのヒントを発見できるからです。