ノー天気画家の本音生活 

これが私の生き方などとヤセ我慢するよりも、今日の風に流されましょう!

黄・赤・青+黒の4色で、すべての色を出す

2008-03-07 10:33:31 | 犬たち


今あなたが見ているパソコン画面を虫メガネで見ると、赤・青・緑の3つの色の点が光って、その3つだけで文字や写真を表示しているのがわかるはずです。
同様に印刷物のカラー写真を虫メガネで見てみると、すべての表示が黄・赤・青+黒の4つの色からなっていることがわかります。たったの4色で、ありとあらゆるビジュアルを豊かに表現することができるのです。
その根底となる色、前者を光の3原色、後者を色の3原色といいます。印刷では色の三原色になぜ黒がプラスしているかというと、3つの色を重ねると濃いグレーにしかならず漆黒を表現できないため、補正のために黒を足しているのです。

 となれば絵具でも黄・赤・青+黒の4色だけで、すべての色を出すことが出来るはずです。しかし画材屋さんを覗いてみると、水彩絵具は12色セットが中心で36色セットもあります。それは色を混ぜ合わして混色するのが難しいことと、手間を省くためより多くの絵具をそろえているのです。
というわけで「100円ショップでそろえた画材でここまで描ける・No5」は上記の絵の具「水彩絵の具6色」を使用しました。絵具は上記4色に白・緑の6色セット(当然100円)となっています。緑はおまけ、白は絵の最後の修正のためで、基本は黄・赤・青+黒の4色です。その4色だけでデリケートな色まで表現できることがおわかりいただけたはずです。

複雑な色は4つの色を混ぜること、混色で作ります。
混色として  黄+赤=オレンジ
         黄+青=緑
           赤+青=紫  となりますが 
            黄+赤+青=茶色
           黄+赤+青=肌色
           黄+赤+青=鶯色
           黄+赤+青=雲色 と3色の基本色のサジ加減であらゆる色が表現できるのです。

もうひとつ重要な要素があります。それは水です。
水を多く混ぜれば淡い色になり、少なくすれば濃い色になります。
塗り方によっても同様です。薄い色でも厚くボッテリ塗れば濃くなりますが、初心者の方は薄く塗る傾向にあります。タップリの水で溶いた色を厚く塗るように意識したほうがいいでしょう。

それではどうしたらイメージどおりの正確な色を出すことができるのでしょう?
それは試し塗りにありますが、そのコツや色の出し方については、次回のブログで詳しくご説明します。

6色セットを使っているうちに、混色の面白さを感じています。自分の色を創り出す面白さを楽しんでいます。もしかしてこの方法が絵の描き方の基本中の基本ではないかと思いながら・・・。
初心者の方こそ6色セットから始めることをお勧めします。たくさんの絵具を取り出してそのまま塗るより、あれこれ混ぜて自分の色を創り出すことは、色彩の感覚を磨く最もいい方法かもしれません。