ノー天気画家の本音生活 

これが私の生き方などとヤセ我慢するよりも、今日の風に流されましょう!

ご迷惑をおかけしました。HPが復旧しました。

2008-01-29 19:46:35 | 犬たち

1月29日午後7時半、故障していたわがHP「主張する犬・猫たち」が復旧したようです。本当にご迷惑をおかけしました。今後も懲りずにご覧いただけるようお願いいたします。

「湘南100描」No87は上記の絵「材木座海岸のサーフクラブ」です。2ヶ月前まではこのような風景は確実に絵のモチーフとしてはハナもかけない風景でしたが、このシリーズを描き進むうちに、新しい絵のモチーフとして捉える目が育ってきたような気がします。
私は自分で言うのもなんですが、今は伸び盛り。今後の著しい?成長をお楽しみ下さい。

 


私は画家の道を、インターネット一本で勝負しました

2008-01-28 16:23:48 | 犬たち
わがHP「主張する犬・猫たち」は数日前より故障しており、皆様に大変ご迷惑をおかけしています。本当に申し訳ございません。

故障の原因などさっぱりわかりません。どうも私はコンピュータのように理屈どおりでなければ通用しないものが苦手のようなので、わが息子の修復に全面的に依存しており、遅くとも2.3日で復興する予定とのことです。(ホッ!)

私の苦手意識とは裏腹にインターネットは社会を大きく変えました。
広告代理店時代といえば5年ほど前、4マス+1 と言われてきました。4マスとは TV・新聞・雑誌・ラジオの4大マスコミ。+1 はインターネットのことで、インターネットは新しいメディア・第5のメディアとして注目された時がありました。
しかし最近ではもっと重要度を増し、メディア戦略の中核をインターネットとし、他のマスコミはインターネットを取り囲むという戦略が主流とのことらしいのです。事実、インターネットでの購入が拡大の一途にありますが、それだけではなく、インターネットでのより深い知識の入手は常識化し、生活を大きく変えてきたようです。

画家は描いた絵を発表することが必須条件で、発表の場はたいがいは展覧会と相場は決まっていましたが、5年前、私は画家を目指す段階から絵の発表はインターネット一本に絞る戦略を立て、忠実に実施してきました。
道半ばに言うのはなんですが、とても正しい判断だったと確信しています。そして本当の勝負はこれからだ!とも確信しています。時を重ねるに従って確実にクリック数が右肩上がりになっていること、それも一見の客ではなく、常連層が増大していることがなによりもその証拠だと思います。

なぜ画家活動をインターネット一本で勝負したのか?
マスコミを賑わすスーパースターや著名人は、いろいろなメディアを通して自己表現していますが、日本の片隅の小さなアトリエで、60歳過ぎからの画家としての遅い出発の男が、気ままに絵を描き、思いつくままブログを書いているのですが、インターネットというメディアだからこそ、あなたと感動や納得を共有できるのではないでしょうか。

私のインターネットの常連の方は、私といっしょに人生のある期間を歩んでいる方と思っています。それは私にとってとても幸せなことなのです。



地球温暖化問題は、人としての真価が問われる問題です

2008-01-25 03:06:50 | 犬たち
地球温暖化問題は、これほど厳しく人間としての真価が問われている問題はないと思っています。
年間の炭酸ガスの排出量は70億トン、そのうち30億トンは植物や海水が吸収するものの、地球温暖化を引き起こしている残り40億トンを0にしない限り地球崩壊の道をたどることになるわけです。
この問題はもはや議論や啓蒙する時期を過ぎ、早急に手を打つ段階、ひとりひとりがそれぞれの立場から具体的に行動する時期に来ているのです。
しかし地球温暖化問題は他の諸問題とは異なり、以下の点で大きな特色を持っています。

地球温暖化問題は知性が必要な問題なのです。

地球温暖化が深刻だ!といっても私たち生活者には何の実感もありません。今年の冬は寒く、地球温暖化などウソのようです。北極の氷が解けたとか、水位上昇や大洪水など、遠い世界の話・絵空事なのです。
つまり地球温暖化問題は実感としてではなく、知性としてしか捉えられないのです。逆に言えば知的ではない人に説得するのがとても難しい問題なのです。

地球温暖化問題は高い公徳心が必要な問題なのです。

必死に地球温暖化対策を実施している国には被害は少なく、目を覆うばかりの環境破壊の国も被害は大きいということはないのです。2つの国の被害は同じなのです。世のため人のために貢献している人も、自分のことしか考えないエゴの塊のような人も被害は同じなのです。
地球温暖化問題は宇宙船地球号としての問題であり、地球人全員の問題なのです。そしてそれは人間の本当の真価が問われる問題なのです。

炭酸ガス排出量ランキング 1位・アメリカ 2位・中国 3位・ロシア 4位・日本 となり、日本は不名誉な上位に鎮座している中で、注目すべきはヨーロッパ諸国、とても低いのです。たとえば風力発電ではドイツは日本の10倍以上の普及のように、徹底的にエコを実施していることが結果となって表れています。
ヨーロッパの街に旅してまずびっくりすることは、なんといっても街が美しいことです。家や街並のデザインが美しいばかりではなく、ゴミがなく隅々まで掃除が行き届いていること、家々の窓辺に花が飾られていること・・・。それは高い文化意識と徹底した公徳心による結果だと思います。

地球温暖化問題は、 一重に人間のエゴが作った問題です。だからこの解決の道は、人間が自分のためではなく、人のため、社会のため、地球のために、いかに自己犠牲できるかが問われている、人間としての真価が問われている問題のような気がします。




絵を描くための最も大切なものは「勇気」

2008-01-22 09:11:21 | 犬たち

絵を描くための心構えで最も大切なものは「勇気」です。
なぜなら初心者の失敗のほとんどは、失敗を恐れてビクビクして描くことであり、、皮肉にもそれが失敗の原因になってしまうからです。私はそんな方に「絵で失敗しても命には別状ありませんから、思い切って!」と言うことにしています。
透明水彩を料理にたとえると、刺身料理に似ています。素材を躊躇なくスピーディに仕上げると、新鮮で活きのいい料理が出来ます。失敗しないようにとモタモタしながら素材をいじくりまわしていると、せっかくの料理が台無しになってしまいます。
そのように透明水彩になぜ勇気が必要かは以下の理由によるものです。

理由1 透明水彩は「心のありよう」が素直に表現される画法です

総ガラス張りのビルでは働く姿が外から丸見えのように、透明水彩は絵の初期の段階、たとえば線画や最初の一色でも完成後もみることができます。それだけでなく、透明水彩は描くときの「心のありよう」も透けて見える画法なのです。
上手ヘタにかかわらず、失敗を恐れてビクビク描いた絵は、自信なげで弱々しい絵になり、楽しみながら思い切って描いた絵は、はつらつとした自信溢れる絵になります。
透明水彩は正直に心を写す力があることも大きな魅力なのです。

理由2 ミスしても引きづらない、取り繕わない

勇気があるなしにかかわらず、毎日絵を描き続けている私でも、今でも大小さまざまなミスを犯します。
問題はミスの対処方法ですが、最悪な対処はミスを取り繕ってごまかそうとすることで、ほとんどの場合ミスという傷がどんどん膨らむことになります。
最善な方法はミスしても無視し、なかったかのごとく描き進むことです。多くの場合、初期段階のミスは完成時には取るに足らぬことになります。

理由3 重要な部分から描く

活花を生けるとき、メインとなる花から生けていき、次からはメインの花とのバランスを見ながらサブの花を生けるように、絵も重要な部分から描き進めることがとても大切です。
絵をドラマとすれば、主役、脇役、その他があるとすれば、多くの方は失敗してもダメージの少ない脇役やその他から描くようです。すると結果からみればアンバランスで魅力のない絵になってしまいます。
絵は最も重要な部分、たとえば肖像画なら目から描けば、絵全体の出来上がりをイメージできながら描き進めることになり、絵にドラマとハーモニーが生まれます。

 音楽は音を楽しむと書きますが、絵も描くことを楽しんでほしいのです。失敗を恐れてオドオド描くよりも、勇気を持って未知の世界を探検する気持ちで描けば、楽しさが倍増します。上達も倍増します。


 

 


ドラマ「とりちとてん」と本物・偽物

2008-01-19 14:02:55 | 犬たち
NHKの朝の連続ドラマ「ちりとてちん」を欠かさず観ているわが家ですが、このドラマを通して古典落語の面白さの断片を垣間見たような気がしました。

考えてみれば古典落語は台本があり、ちょっと練習すれば記憶力の苦手な私でも暗記ぐらいは出来ると思います。暗記ができれば落語が出来るかといえば、そうはいきません。おしゃべりの技術が必要です。
それではそのおしゃべりの技術を何とか習得できればプロの落語家になれるかとなると、そんなに甘いものではありません。
次の課題はその落語をしゃべる落語家本人の人間力が勝負となってきます。ドラマ「ちりとてちん」の面白さはそこにあるようです。
落語はそのストーリーとおしゃべりの技術を縦糸とすれば、落語家本人の人間性が横糸となり、縦糸と横糸の織り成すハーモニーが面白くて、観客を引き付けるのだと思います。
ドラマの主人公は失敗と挫折、劣等感が強い半生だったのですが、そのマイナス部分こそ豊かな人間力を醸し出す肥やしとなり、味のある落語につながっていく・・・それがこのドラマのポイントではないかと思っています。

実はそれは落語の世界だけではなく、絵も含む自己表現の世界では、作家の人間力が作品の魅力を決定づくるのだと思っています。
つまり縦糸としてのテクニック、横糸としての人間力が織り成して、みごとな品格ある名作が生まれるのでしょう。

ここで本物、偽物の見分け方の話をします。
2つの見た目は同じ作品があります。どちらかが本物でどちらかが偽物です。見分けられますか?
見た目は同じとすれば、仮に縦糸であるテクニックは同一とすれば、横糸の人間力や作品への入魂の差がポイントのようです。
本物の作品は作家は人生をかけて創り上げた一品、作家の心そのものです。
一方の偽物は、インチキしてでも儲けようという卑しい魂胆で作られています。
そうです!見分けるには心構えが必要です。心を無にして作品と対峙すれば、偽物の下劣さに対し、本物には品性があり、気品があり、崇高さを醸し出しているはずです。実にカンタンに見分けることができるはずです。

・・・というわけで最終的な絵の魅力は、横糸の力=作家本人の人間性の魅力につながるわけで、これからの人生はまだまだ長いな~。