神奈川県逗子市の小坪地区に住んで15年経ちますが、そんなわが街小坪をご紹介します。
小坪は逗子市の中で鎌倉に隣接しており、「小坪」という名前の由来は周辺から隔絶した小さな土地と言われるように、山に囲まれ海に面した小さな漁村が起点となった街でした。
しかし東京から1時間20分、横浜から45分ほどの通勤圏の立地のため、山の上が開発されてビジネスマン等の住宅地となり、海を干拓してリゾート地として、人口8千人ほどに膨らんできました。
つまり漁村と住宅地とノゾート地という全くのタイプの違うものが共生しており、別の言い方をすれば、鎌倉時代からの長い歴史と新しいトレンドとが共存している街でもあるのです。
わが家は海の近くの小高い山の上、緑に囲まれた一軒家に立地していますが、毎朝の散歩が小坪と触れ合う数少ない機会であることもあり、私の散歩を通して小坪を語っていくことにします。
私の散歩習慣は愛犬スキッパーとモモタロウの2代で20年以上に渡っての毎日の犬の散歩によるもので、2代目のモモタロウは現在15歳の老犬で自宅介護の状態なので、犬との散歩がひとり散歩に変わったものの、毎日散歩は継続しています。
そんな私の定番の3キロの散歩コースを紹介しますが、小坪の多彩さがご理解できるものと思います。
コースは自宅を出て階段を降り、小坪の商店街(といっても数軒の店だけですが)を通り、小坪漁港を横目で見ながら、ヤシの木の林立する白亜のマンション群の逗子マリーナに入って、そこで1キロ歩いたことになります。
逗子マリーナにあるリゾートタイプの結婚式場と宴会場のプールを過ぎて、豪華ヨットやクルーザーのあるマリーナとFM放送スタジオ、マンション群を通って、海に隣接した公園に出てようやく2キロを通過します。
ここで休憩タイムとして、上の絵のように相模湾とその向こうの江の島と富士山をしばらく眺めることにしています。
毎日のように富士山を眺めるのですが、さすが世界遺産だけあって、観るたびに感動するって、富士山はそれだけ大きな魅力を持った山なのですね。
そして市民プールから海に沿って日本最古の港・和賀江島と材木座海岸のサーファーを横目で見ながら、トンネルをとおり階段を登れば終点の我が家で、3キロ散歩のゴールとなります。
この散歩コースの半分は逗子マリーナを通るのですが、10年ほど前ここを大手ブライダル企業が引き継いでから、逗子マリーナは大きく変わりました。
リゾート・ウエディングが時代にマッチとしたようで式場の予約が殺到し、あわててブライダル施設や園芸の手入れを行い、年間700組以上の結婚式が執り行われるまでの小坪NO1、もしかしたら逗子市NO1の一大産業にまで成長しました。
それは散歩コースが見違えるように美しくなったことになるのですが、それだけでなく結婚式の華やかさや楽しさを共有できることにもなりました。
同時にこの地でのファッション雑誌などの撮影も頻繁に行われ、迷惑を顧みず見学することにしてたいます。
またいろいろなワンちゃんとの出会いのメッカともなり、ワンちゃんだけでなく、その飼い主ともすっかり顔なじみになりました。
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第1の人生は仕事に向かい、第2の人生は地域に向かうといわれており、私もその具体策を自問自答しているときに、それなら!と地域の役員をさせられたことがありましたが、どうも私の体質がなじみませんでした。
その理由を探っている中で、自分と地域との距離感にあり、散歩こそ地域との程よい距離をコントロールできることが分かったのです。
小坪は、山があり海があり、古くもあり新しくもあり、都会的であり田舎っぽくもあり、 そして華やかで明るく、しっかり残っている自然をとても大切にしている街なのです。
散歩の効能は、健康維持だけでなく、心の維持にこ効果的で、通うたびにその地が好きになることです。