運動神経や体力を要するスポーツは20歳代でピークを迎え、後は下り坂になるのですが、人間年を重ねると弱気になり、知性や感性などの脳がつかさどる能力も人生の盛りを過ぎれば下り坂になると錯覚している方が多いようです。私もそう思っていました。
脳は年齢に関係なく使えば使うほど進化し成長するという説に、「そういえば!」と思い当たるものがあります。
私が絵を描き始めたのが50歳、本格的に画家として出発したのは60歳の遅咲きの出発でした。
「絵が上手なのは若い時からの才能でしょ!」とよく言われますが、美術大学は卒業したものの、専門は畑違いのデザイン科で絵を描くのは苦手で、興味すらありませんでした。
だから50歳で絵を描き始めたときは当然ながら初心者なので下手でしたが、それ以降真面目に絵を描き続け、60歳以降は猛烈に絵に取り組みました。その甲斐あってか自分でいうのも何ですが、伸び盛りの少年のようにすくすくと成長し、現在も発展途上にあると思っています。
だから実感として、感性や知性は年齢に関係ないんだ!としみじみと感じています。
私の絵は脳で描きます。
絵の能力は腕が覚えた器用さが勝負という人もいます。器用さは脳の働きよりも運動神経のほうが近いかもしれません。確かにそのテクニックだけで人を魅了する画家がいますが、私はとても不器用なので、器用さでは勝負できず、思考と感覚に頼った描き方にこだわっています。
絵は脳のすべての機能を総動員して描きます。感性は当然として知性や理性もフルに活用します。一般的に画家は感性は訓練されているものの、理性が苦手のようですが、私はコンセプトの構築や、プランニング力を積極的に取り入れた絵の描き方をしています。それは理性そのものであり、絵を描くための重要な能力だと思います。
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オレ、パンダ、
日本のオジサン、オバサン、人生これからヨ。
オジサンの隠れた才能が花開き、オバサンの未開の天性が評価されるのは、脳をフル回転させれば実現可能カモ。
脳の使い方の手始めに、いいもの教えます。その名は「トレース水彩画」
あれはよく出来た画法だネ~。考案した奴の顔を見てみたら、ナント、オレそっくり。マイッタマイッタ。