ノー天気画家の本音生活 

これが私の生き方などとヤセ我慢するよりも、今日の風に流されましょう!

人工知能が日本の未来を拓く

2014-06-29 08:33:37 | 犬たち

私が50年若くなり、そしてもっと頭が良ければ、「人工知能」の開発の道を突き進んだに違いありません。
何といっても「人工知能」は時代を大きく変える力を持っているからです。
 

人工知能とは、人間のように賢いコンピュータやロボットのことで、その研究開発が急速に進んでいるのです。

この人工頭脳の最近の話題といえば、現役バリバリの将棋のプロ棋士が、最新の将棋ソフトと5対5のガチンコ勝負をおこなったところ、人工知能でつくられた将棋ソフト側が圧勝しました。
つまり将棋の天才たちが考えに考えた執念の一手よりも、コンピュータがはじき出した一手のほうが、勝ることを証明したのです。
しつこいようですが、将棋は知能を競うゲームですから、プロの将棋師よりも人工頭脳のほうが知能が上だったということです。

この結果は将棋の世界に大きな衝撃を与えました。
なぜなら人間の作ったものが人間の能力を上回ったからです。
しかし考えてみれば、たとえば100メートル走での桐生選手の記録は10秒01ですが、それを時速に換算すれば36キロとなり、若葉マークのドライバーも鼻歌まじりで出せるスピードです。
機械が人間を上回るなんてこれまでの技術の世界では当たり前でしたが、頭脳の世界でも人間を超えてしまう、そんな時代が来たのです。

人工知能は将棋以外のさまざまな分野で開発がおこなわれていますが、私が期待する2つの分野をご紹介します。
 

ロボットカー

人間の運転なしで、勝手にハンドルを動かし、勝手にブレーキを踏み、完全自動で走行できる自動車のことで、目的地さえセットすれば、安全・安心の上、確実に到着する自動車です。
その研究と開発は日本でも進められていますが、アメリカでは官民一体となって一歩も二歩も先を歩んでいます。
その中でも先行しているのは、インターネットでお世話になっているグーグルで、実際のアメリカの街中を毎日ロボットカーが走り続けており、48万キロを無事故で走行中とのことです。
巨大産業になることが確実視されている分野に素早く目をつけるところは、さすがアメリカ合衆国ですネ。
 

完全自動通訳機

翻訳機能や音声入力・出力機能はずいぶん昔から研究されてきましたが、完全自動としての実用化まではまだまだのようです。
外国語が苦手な人が、外人とのコミュニケーションにおいて何の不自由も感じない、それが完全自動通訳機で、海外のスーパースターの同時通訳で有名な戸田奈津子さんのような通訳機能がポケットに入いる大きさで活用できるものをいいます。
これさえあれば、外国語といっても英語が大苦手の私でも、ひとりっきりの世界一周が可能となるのです。

そのように人工知能は人間の営みの多くの分野に深く入り込み、人間に取って代わって活躍する、そんなSF小説みたいな未来がやってきたのです。

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しかし大きな問題も生じています。
アメリカでは人工知能を応用した会計ソフトが開発されたため、ここ数年で会計処理や税務処理の専門家が数万人規模で職を失ったと言われています。
そのように人工知能はビジネス界にとって、よりレベルの高い知的作業の代替を行うまでになってきており、人間が人工知能に使われる逆転現象まで起きてきました。

そのような労働問題・雇用問題が生じる恐れがある一方で、人工知能はビジネスの世界で、新たな能力確保にもなり、特に少子化による労働力不足に悩む日本にとって救世主となるかもしれません。

それに加え、日本は絶えず付加価値の高いビジネスモデルを作り、世界を相手にビジネス展開を宿命づけられていますが、人工頭脳を武器とした新たな産業を興し、世界を相手にビジネス展開していくことも期待できるのです。

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将棋ソフトで開発の後日談ですが、より強い将棋ソフトと並行して、接待将棋ソフトを研究中とのことです。
必ず人間が負けてしまう将棋ソフトは不愉快で、誰もが敬遠することが想定されます。
そのため相手の能力に合わせギリギリのところで人間が勝ち、いい気持ちにさせてあげるのが接待将棋ソフトの主旨で、しっかり商売のことも考えるとは、さすが日本の研究開発魂ではないかと思っています。


わが家は「スズメのお宿」になりました

2014-06-17 01:34:38 | 犬たち

わが家は「スズメのお宿」になりました。

愛犬モモタロウを亡くしてから半年、今だにその喪失感から抜け出せない私たちですが、妻は毎朝部屋に飾られたモモタロウの絵(私が描いた)の前に新鮮な水を置き、お祈りしている状態です。
私の人生を振り返っても、独身時代の数年を省けば、たえずペットとの共同生活で、今になって同じ屋根の下に、人間以外の動物がいないことは実に寂しいことと実感しています。

それでは新たにワンちゃんを飼えばいいのではないかとお思いでしょうが、夫婦とも70の大台を超えてしまい、もし今飼えばワンちゃんが15才になれば私たちは85才を過ぎるわけで、ワンちゃんの一生に責任が持てないために飼わないことに決めたのです。

そんなわけで「わが家も寂しくなったナ~」とぼんやり窓の外を見つめていると、数羽のスズメが遊んでいるのが目に入り、パンの切れ端を置くと、ほどなくスズメたちがつつき始めました。
その姿を見て、突然!本格的にスズメの餌付けを行うことを思い立ったのです。

わが家の居間は6帖ほどのバルコニーと床続きとなっており、そのバルコニーに接するように太い常緑樹の木があるのですが、その木の枝ぶりのいいところに、日曜大工の粋を結集して、40センチ四方の餌箱を設置しました。
餌として、お米やポテトチップスなどもトライしましたが、安定供給と栄養のバランスから市販の小鳥の餌を用意しました。
餌付けは継続こそ大切で、設置の初日から4.5羽のスズメが餌をつつき、2日目は10羽程度、3日目以降は数十羽の満員状態となり、わが家はすっかり「スズメのお宿」になってしまいました。

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このブログを書くにあたって、スズメについて調べているうちに、驚くべき事実を知りました。
無数にいると思っていたスズメの数が、50年で10分の1までに減少しており、深刻な事態になっていたのです。

その原因として
   ●木造住宅の減少により、屋根瓦や建物の隙間など、巣作りの場所の確保が困難になったこと。
   ●農業用機械であるコンバインの普及で、餌となる落ちモミが減ったこと。
   ●特に都市部での未舗装の小道や空き地が減り、植物の種などの餌が減ったこと。
   ●減反による水田面積が減ったこと。

そしてもうひとつ重要な事実がわかりました。
それは、スズメは人間の生活圏の中でしか生きられないということです。
たとえば山間の集落は里山としてスズメにとっても格好の住環境ですが、その集落が過疎化することでスズメも減少し、そして廃村となればスズメもその地で住むことが出来なく、人間の住む地域が縮小している中で、それがスズメの減少につながっていることになるのです。

スズメは人間に寄り添ってしか生きられない、それゆえに人間の都合によって、減少を強いられている鳥でもあるのです。
そんなスズメたちを見ていると、実にかわゆく、そして愛おしい鳥として、映るようになりました。

それに加え、お米や人間の食物を盗みどりする悪鳥としてのレッテルを張られてきたのですが、実情は私達の生活圏の中で、害虫を駆除する益鳥だということは知られていなく、誤解され続けてきたことも愛おしさが増すのかもしれません。

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今の私達の楽しみは何といっても「スズメの観察」で、飽きることなく観ています。

数十羽が来ると前記しましたが、常時餌場の周りにたむろしているわけではありません。
最初はリーダー?ぽい1羽が餌場に下りることから始まり、アッという間に四方八方からスズメが舞い降り、餌箱が混浴状態になります。
お腹いっぱいになると、その場は餌場というよりコミュニケーションセンターのようににぎやかになり、そして突然一斉に飛び立ちいなくなってしまいます。
その飛び立つ原因として、台湾リスやカラスの出現もありまずが、どうもメンバーの総入れ替えにあるようです。
その間は、人間も百人百様のようにスズメも百鳥百様で、機関銃のように餌をつつく者、一口ごとに味を確かめる者、キョロキョロ周りを見渡す者、すぐ小競り合いをする者・・・。

そんな観察を楽しみながら、このスズメたちも間違いなく家族の一員=ペットとなった実感を感じる私なのです。