ちびずマムのマイペースな育児・料理・翻訳日記

2007年生まれの1号くんと2010年生まれの2号くんに振り回されつつ、自分の夢もなんとか追っていきたい、ちびたちのマム

小林泰三ほか『みんなの怪盗ルパン』

2018年11月18日 | 読んだ本(日本語)
小林泰三、近藤史恵、藤野恵美、真山仁、湊かなえ著『みんなの怪盗ルパン』

近藤史恵さんの本を探していて見つけました。
子ども時代、怪盗紳士アルセーヌ・ルパン・シリーズを読んで育った著者らによる
オマージュ小説です。

『最初の角逐』小林泰三
ホームズと初(?)の対決をします。ホームズとルパンってそんなに年の差あったっけ?
モーリス・ルブランの本でも対決してたけど、そんなにあった気がしなかった。
ルパンシリーズでは、ルパンの愛する女性がホームズの弾に当たって死んでしまうのだけど、それに
コナン・ドイルが怒った、とあとがきかなにかで読んだ記憶が。

モリアーティー教授との最後が実は思ったものではなかった……ってな感じのストーリーです。
若き日のルパン。

『青い猫目石』近藤史恵
ルパンの才知・機転よりも、令嬢の活躍が目立ってます(笑)。
ルパンの優しさが、いい仕事してます。

『ありし日の少年ルパン』藤野恵美
結構好き。きっとこういう少年だったんだろうな。大人の時に見せた優しさや才能が
いかんなく発揮さています。

『ルパンの正義』真山仁
おもしろかった! 実際の歴史的事件にからめたストーリー展開がおもしろいです。
まだ無名のルパンががむしゃらにがんばる姿に胸が熱くなります。
正義とはなにか。歯がゆい思いでいっぱいになりますが、
やっぱりルパンはこうでなくっちゃ!

『仏蘭西紳士』湊かなえ
これはもうルパンファンの夢を叶えた作品ですね!
ルパンが日本にやってきて活躍したら……と夢を見た子ども時代を思い出しました。
そして、ちょっと嫉妬してしまいます。レニーヌ公爵(ご存知、ルパンの偽名の一つ)に
助けられた主人公に。ああ、私もルパンに会いたかった!