ちびずマムのマイペースな育児・料理・翻訳日記

2007年生まれの1号くんと2010年生まれの2号くんに振り回されつつ、自分の夢もなんとか追っていきたい、ちびたちのマム

大沢在昌『売れる作家の全技術』

2013年03月25日 | 読んだ本(日本語)
大沢在昌『売れる作家の全技術』

おすすめされて読みましたが、とってもためになりました(いや、ためになります)。
文章や描写についての部分では、翻訳者としてもよく耳にすることが書かれており、ほうほう、とうなずくこともしばしば。

翻訳小説を読むことが多いので、人称、視点のことは(小説を書く上で)すごく勉強になりました。日本の小説では「神視点」はほとんど認められていないというようなことが書かれていて、改めて日本人作家の小説と翻訳小説を読み直してみると、「ああ、ほんまやな~」と。

英語の小説もそれなりに読んでいますが、今まで一人称で書かれている本には一度しかお目にかかったことがありません。それも犯人が主人公で、いかに完全犯罪を作り上げていくか、というような内容でした。

でも、手元にある日本人作家の(書籍の)小説はなんと全部一人称だったのです! 犬が「俺」で語っていたりもします。電子書籍のものはそうでもなかったですが。

本を読むとき、内容以外にも気をつけて読むとおもしろいなあと思いました(でも、たいがい内容に夢中になって、そんなとこにまで気が回りませんが)。