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MachⅢ

2008-01-08 01:14:29 | Engine


1966年、「より大きく、よりパワフルに!」という北米のニーズに応えて
マッハIIIの開発がスタートしました。アメリカ・カワサキ・モータースの
オーダーはストレート、0→400加速12秒台・最高速度120マイル(約200km/h)
最高馬力50ps以上、新鮮なスタイル・新機構、大排気量・低価格
そしてレーサーへの展開が可能であることでした。
そこからカワサキの技術者は「2サイクル3気筒」などを初めとする
マッハの基本構想が出来上がったのです。
そして試行錯誤の上、1969年9月にマッハという凄い単車が登場しました。

全長×全幅×全高
2095×840×1080mm

軸間距離
1400mm

車両重量
174kg

エンジン形式
空冷2サイクル3気筒

総排気量
498cc

最高出力
60ps 7,500rpm

最大トルク
5.85kg-m 7,000rpm

タイヤサイズ
前3.25-19 後4.00-18

価格
298,000円(発売当時新車価格)

このマッハⅢ、愛称は “ジャジャ馬”。
2サイクルならではのロケット加速、3速まで落ち着かない暴力的な
ウィリー加速、パワーに反して非力な制動力などから多くのライダーの
命を天国に加速させてしまった超デンジャラスな伝説の単車です。



2008年、最初のブログ更新が何故マッハⅢなのかと言うと
本日1月8日は昨年末に他界した父の誕生日で
その父が、年頃の私が単車に興味を持ち出すと乗る事、所有する事に
猛然と反対していた事を思い出したからです。
当時、15歳の私は16歳の誕生日が来たら免許を取得し絶対にマッハⅢに
またがる事を決め放課後は学校で禁止されているにもかかわらず夜間の
バイトを開始していました。マッハⅢも発売から4~5年経過し中古なら
15万円位が相場でしたから友達の兄のを譲ってもらう事を目論んでいたのです。

ところが、皮肉な事にバイトを始めて間もなく歩行も困難な程に足が痺れ出し
入院・手術する羽目に・・・。腰椎を痛めていたのを我慢しての強行・悪行が仇に
なったのです。今から35年も前の事です。

マッハⅢは、もの凄い白煙を撒き散らす2ストロークエンジン3気筒で
後方に延びるエグゾーストパイプは左1本、右2本の非対称のアンバランス。
特有の甲高い排気音や暴力的な加速やカリスマ性を持った存在感は
今からするとどう見ても環境破壊そのものの様な単車です。
しかし、これだけ若い頃の私の心を揺さぶったリスキーでセクシーな単車は
その後リリースされてはきません。

レストアされたものは100万円はしますし、死ぬのを覚悟でフルスロットルを
くれる勇気ももう有りません。亡き父が反対してくれたお陰で今
命が有るのかも知れません。

夢の中でコントロール不能な “ジャジャ馬” にまたがるだけにしておきましょう。

そろそろ、釣り解禁の準備もしなきゃね・・・。
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