京都大原紫葉工房便り

京都洛北・大原の里のしば漬屋から、毎日!情報発信。

地球にやさしいお出かけ。

2015-05-01 10:31:17 | 京都観光に役立つ?話

先週、バスで出かけました。

長岡京まで。

大原から京都駅までバスで1時間ちょい。

それからJRで長岡京駅まで10分(笑)

複数人で出かけるならば、明らかに車の方が融通が利いてお得なんですが・・・

どうしても譲れない理由があって、バス。

それは・・・

サントリービールの京都工場の工場見学の申し込みをしたのでした。

当然試飲をするから、車は×。

飲まないともったいないですし。

 最初はサントリー山崎のウイスキー工場に行きたかったのですが、

やはり朝ドラの影響からか大人気で、予約がいっぱい連日満員です。

まあ、いいか、ということで、ビール工場へ・・・

 

でも、お出かけの行程を考える時に気づいたのですが、

山崎って大阪だったのですね。

山崎と大山崎と長岡京は別行政区なのでした。島本町と大山崎町と長岡京市。

国道・高速・電車では、あっという間に過ぎる距離(5キロほどですが)なので、混同してしまいます。

 

で、サントリービール工場は、山崎じゃなくて、長岡京にありまして、長岡京駅に到着したのでありました。

工場見学は11時からの予約で、それまで何しようと思って地図を見ましたら・・・

なんと!

 お城と古墳、という、私には最高な組み合わせ。

隣で若!は苦笑い。

これは、神様のお告げだ、絶対に行くべし、と急にテンションが上がって

暑い中頑張って歩きました。

駅から徒歩5分ほど。

まっすぐ歩くと、この風景にたどり着きます。

 長岡京の代表花?キリシマツツジがきれいです

勝竜寺城・・・

細川ガラシャが新婚時代を過ごしたお城として有名。(ミーハーな言い方をしますと)

室町時代に京都の守護・畠山氏あたりが築城したと言われていて、

松永久秀や三好三人衆などが入った後、信長より拝領された細川藤孝(幽斎)がこの城に入りました。

そして、1578年、藤孝の息子・忠興と明智光秀の娘・玉(ガラシャ)が盛大な結婚式を挙げて、この城で新婚時代を過ごしたのだそうです。

 アルビノ?珍しい白いタンポポ

 ちょうど、きのうファミマで買った歴史コミックに、勝竜寺城を端的に説明するくだりがあって、

それにならって説明しますと・・・

細川藤孝と明智光秀は互いに信頼し合い、姻戚でもある。

光秀が本能寺の変を起こした時、当然細川父子が加勢してくれるものだと考えていた。

しかし、細川氏も、同様に援軍を求めた筒井順慶も、味方についてくれなかった・・・誤算。

計算が外れた光秀、大幅な兵力の差、なすすべもなく、孤立。

一方、備中高松から驚異的なスピードで戻ってきた秀吉が天王山に集結した。

山崎の戦い。

光秀は、娘婿の居城・勝竜寺城に布陣し、態勢を整えるが、間に合わず・・・

「三日天下」と言われるような悲惨な結末に。

娘の玉(ガラシャ)は「逆臣の娘」として疎まれ、丹後の山深い地に幽閉された。

 

お堀を渡って、石垣に囲まれた敷地の中に入っていくと、

中はきれいに整備された公園になっていました。

櫓のような建物は管理棟。

そして・・・

下の写真 ↓

右端の建物、覗く時間がありませんでしたが、多分あそこにお城から発掘された石仏が祀られているみたいです。

安土時代のお城の石垣には、石仏が使われていますね~。

科学的にみると意味はなくても、仏像を石垣に使うなんて、ちょっと嫌ですね。

罰が…とか思いますが、どうでしょう。

安土城(信長)とか、福知山城(光秀)とか・・・

基本的には最近整備された公園という印象ですが 

↑ ところどころお城の名残が感じられる部分があります。

萌え、ますね~

 

ガラシャさん、幽閉後も忠興公のところに戻っていますし、仲の良い夫婦だったみたいですが…

 暑いし、時間が押しているので、ゆっくり説明板を読んでられませんでしたが、

こちらを管理されている方らしき紳士に、細川氏について、いろいろお話を聞かせて頂きました。

元首相の細川護熙氏は子孫にあたられるそうで・・・

応仁の乱とかで名前をよく聞く細川氏も、この細川氏で・・・

ビックリすることばかりでした。

歴史はほんと複雑ですけど、それを一つひとつ紐解いていくのが楽しい作業ですね~

 

さて。

予想以上にゆっくりしていたので、工場見学の時間が迫ってきました。

住宅地の中で、いかに道をショートカットしていくか・・・

野生の勘で進んでいたら、見事に迷ってしまい

こんなところに来てしまいました。

 

まあ、おかげで場所が把握できたし良かったですけど。

この古そうな線路の石橋に萌え~

JR東海道線のこの区間は明治9(1876)年に開業

なんとなく、その当時っぽいたたずまいじゃないですか。

きっと、この橋のどこかに施工年が書いてあるのでしょうけど。

気になります。

そして、小川の先には学校があって、その先に、古墳

あの曲線に萌え、ます。

恵解山(いげのやま)古墳

円墳部分は、市民墓地として使用されています。

方墳部分には竹林があり、小学生がタケノコ掘り?に来ていました。

目的がタケノコなのか、社会見学ついでにタケノコ掘りなのか・・・

向こうから挨拶してくれる気持ちいい子たちでした

昨年整備されたところで立派です。

こんな便利なところに、こんな素敵な古墳ができるなんて

長岡京市、あっぱれです

↑ すぐそこが線路なので、JRの電車から、よ~く見えますよ。

うれしいな、近くにこんな古墳ができるなんて

さて。

古墳から歩いて5分ほどで、

サントリービール工場に到着です。

時間がないし、すごい早足で歩いたから、もう汗だく

こんな快適空間に案内されて、幸せです

長岡京はタケノコの産地だから、やっぱりフロアからも竹林が見えています。

ビールの原料、ホップが花壇に植えられていました。

ホップ、麦じゃないのですね

麻科の植物で、ベルみたいな形の実がなります。

ビールの苦みの元になるそうです。

いよいよ、工場見学。あのタンクにビールの元がいっぱい入ってるらしいです。

温かい部屋に・・・(発酵臭がします)

冷たい部屋。

(瓶詰め作業、無人、とても衛生的です

そして、最後に楽しい試飲

試飲?いや、本格的に飲む量ですよ、これは

(1杯目)プレミアムモルツ ↑

(2杯目)マスターズドリーム

(3杯目)↓ プレミアムモルツの違う盤、だったかな 

この細かい泡に感激しました。

そして、サントリーの太っ腹にも

おつまみも美味しかったです。通販しているのなら買いたいです。

 

工場見学、もちろん、飲んだら運転禁止、ですが・・・

ここまで、ちょっとやそっとで醒めない量、飲ませてもらうとは

嬉しいような、申し訳ないような、でもやっぱり、もう一度行きたいな

次の日に、即!サントリー山崎・ウイスキー工場の見学を申し込んだのでした。

 

さて、ふわふわとした足取りで長岡天神に行きました。

キリシマツツジが満開です

背丈を超える大木です。

ここまで大きくするのは大変だったのでしょうね。

そして、長岡天神の境内に、どういうわけかトルコ料理のレストラン。

不思議なシチュエーションです。

ランチを頂きました。

お豆のスープに、料理とトルティーヤ(だったかな)

 インド料理に近い味

豆料理が多いです。

地中海料理、っぽくもあるし・・・

お店の人も優しいし、ここは長岡に来たら必ず行く店になりそうです。

食べた後にお参り。

新緑と小鳥の声で爽やかです

緑が光っています

大木の深緑の新緑もきれい~

長岡天神のお池の端、菖蒲園では手入れをされていました。

 長岡京は、京の工業地帯、あとは高速道路のイメージなのですが、

すごく充実したお出かけになりました。

ほかにも、遷都・長岡京の跡もありますし、史跡がいろいろ残っています。

まだまだ穴場が残っていそうです。


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