先日からお伝えしている
広島県山県郡北広島町にある
吉川元春居館跡
史跡としての重要性もさることながら
石垣建造物?(そんなカテゴリーあるのか)としての価値も高い!
館の正面にある
高さ約3.5mの石垣
地元の石垣職人「石つき之もの共」によって作られたもので
二つの特徴があります。
①大きな立石を、適当な間隔を開けて配置
②立石と立石の間には、横積みして石を並べる
ちなみに
横積みの石も、時おり、奥行きの長いものを加えることで
強度を増しているようです。
このような特徴の石垣は
この地域に8ヶ所残されています。
1、吉川元春館跡
2、万徳院跡(元春の長男・元長が建てた寺)
3、松本屋敷跡(元春の妻が住んでいた)
4、八町馬場跡
5、土居ヶ原屋敷跡
6、今田氏館跡
7、火野山地土居屋敷跡
8、二宮氏館跡
また、同様の技術で
厳島神社の石垣も築いたそうです。
(1555年、毛利元就が厳島の戦いで勝利してから、当社を崇敬するようになり
元就は、大掛かりな社殿修復を行ったようです。)
・・・以上、資料は、隣接の「戦国の庭 歴史館」より
この大きな石垣の隔たった部分が
居館への入り口で・・・
その手前から
参道があって
一番奥の
海応寺跡、元春・元長の墓所に向かって
道が続いています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/64/c8/52c68947bb2bebc533dbeb8b8310c002.jpg)
(左側が入り口で、右奥の山が墓所)
館は、元春の居城の日山(ひのやま)城の南西2.5キロに位置し
志路原川の右岸の標高370m、比高8メートルの河岸段丘上にあります。
(吉川氏城館跡ガイドブックより)
訪れた日は、あいにくの雨天
ゆっくりと観察できなかったのが残念です。
~~~ 旅行記はもうちょっとつづく~~~