て
小説にのめりこんで読んでる時は
大概そんなもんですが
今回
「毛利を支えた勇将 吉川元春」(著:浜野卓也)PHP文庫
を読み終えて
元春公がついには亡くなってしまった時
ただただ空虚感で・・・
ため息をついてしまいました。
吉川元春公
毛利元就の二男
有名な三本の矢の逸話の三兄弟のひとりですが
私にとっては
関ヶ原の戦いでの勝敗を委ねる調略をした
吉川広家のお父さん
という印象が強かったです。
もっとも
嫌でも名前を知っていたのは
私の故郷のすぐ近くが、元春公の本拠地だったからで
なんとなく偉い人で、有名だから、旧跡が残っていて・・・
なぜだか、郷土の誇りのような印象が強い・・・
そんなイメージの人物でしたが
(でも、あくまで、吉川広家のお父さん、というイメージが一番強くて
一体何をした人なのかはよく知りませんでした)
今回、縁あって、吉川元春居館を訪れることになり
(何てことはない、立派な石垣があるから、見に行きたくなった、というだけのこと)
さらに、縁あって、心ある方に居館の案内をして頂きました。
そういうわけで
あんまり、無責任な投稿記事を書くわけにもいかないなあと思い
きちんと資料を整理してから、投稿をしようと思って
「吉川元春」の時代小説を読んでみました。
もちろん
小説であるから、どこまでが史実で、どこまでがフィクションかは分かりません。
しかし
ある程度は、史実に基づいた人物像に沿って、小説が描かれたことだろうと思います。
彼の生き抜いた時代は厳しい戦国の世
血で血を洗う、戦いの連続
修羅の様相であったことには違いないでしょうが
戦いの合間に戻る新庄の地・・・
家庭での温かい姿といったら!
なんと優しい父・夫であるのだろう
そして、一人の妻を愛し、慈しむ姿
なんと温かい、守るべきものとして描かれているのだろう
そう思ったら
ますます、彼の本拠地・芸北・新庄に魅力を感じるようになりました。
毛利元就の遺言として
「天下取りはしない、ただ毛利の血を受け継いでいくこと」
毛利・織田信長との決戦
備中高松城の戦いでは、豊臣秀吉に義を欺かれ、憤った毛利方でしたが
それでも
毛利の地を守り抜き、天下取りを選ばなかったことに納得して
隠居の座に就いた元春公でした。
そんな彼が
どんな思いで、新庄の居館を建設し
家族とどんな生活をしようと思ったのか
考えれば考えるほど
切なくて、温かくて、でも寂しくて
何とも言えない気分になるのです。
久しぶりに、本を読んで
思いに耽ることが出来ました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_uru.gif)
小説にのめりこんで読んでる時は
大概そんなもんですが
今回
「毛利を支えた勇将 吉川元春」(著:浜野卓也)PHP文庫
を読み終えて
元春公がついには亡くなってしまった時
ただただ空虚感で・・・
ため息をついてしまいました。
吉川元春公
毛利元就の二男
有名な三本の矢の逸話の三兄弟のひとりですが
私にとっては
関ヶ原の戦いでの勝敗を委ねる調略をした
吉川広家のお父さん
という印象が強かったです。
もっとも
嫌でも名前を知っていたのは
私の故郷のすぐ近くが、元春公の本拠地だったからで
なんとなく偉い人で、有名だから、旧跡が残っていて・・・
なぜだか、郷土の誇りのような印象が強い・・・
そんなイメージの人物でしたが
(でも、あくまで、吉川広家のお父さん、というイメージが一番強くて
一体何をした人なのかはよく知りませんでした)
今回、縁あって、吉川元春居館を訪れることになり
(何てことはない、立派な石垣があるから、見に行きたくなった、というだけのこと)
さらに、縁あって、心ある方に居館の案内をして頂きました。
そういうわけで
あんまり、無責任な投稿記事を書くわけにもいかないなあと思い
きちんと資料を整理してから、投稿をしようと思って
「吉川元春」の時代小説を読んでみました。
もちろん
小説であるから、どこまでが史実で、どこまでがフィクションかは分かりません。
しかし
ある程度は、史実に基づいた人物像に沿って、小説が描かれたことだろうと思います。
彼の生き抜いた時代は厳しい戦国の世
血で血を洗う、戦いの連続
修羅の様相であったことには違いないでしょうが
戦いの合間に戻る新庄の地・・・
家庭での温かい姿といったら!
なんと優しい父・夫であるのだろう
そして、一人の妻を愛し、慈しむ姿
なんと温かい、守るべきものとして描かれているのだろう
そう思ったら
ますます、彼の本拠地・芸北・新庄に魅力を感じるようになりました。
毛利元就の遺言として
「天下取りはしない、ただ毛利の血を受け継いでいくこと」
毛利・織田信長との決戦
備中高松城の戦いでは、豊臣秀吉に義を欺かれ、憤った毛利方でしたが
それでも
毛利の地を守り抜き、天下取りを選ばなかったことに納得して
隠居の座に就いた元春公でした。
そんな彼が
どんな思いで、新庄の居館を建設し
家族とどんな生活をしようと思ったのか
考えれば考えるほど
切なくて、温かくて、でも寂しくて
何とも言えない気分になるのです。
久しぶりに、本を読んで
思いに耽ることが出来ました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_uru.gif)