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『ヘレン・ケラー ひびき合うものたち』2012春 西日本巡回公演 第8週目

2012-07-18 11:46:59 | 全国巡回公演

公演後、早鞆高校の生徒さんと先生との一枚


『ヘレン・ケラー ひびき合うものたち』西日本巡回公演 第8週目は本州の一番西、山口県下関市からスタートしました

7月9日 早鞆高校(山口県)
 10日 大社高校(島根県)
 11日 東舞鶴高校(京都府)
 12日 北千里高校(大阪府)
 13日 北摂つばさ高校(大阪府)



早鞆高校

2007年に『ハムレット―to be or not to be』を早鞆高校の体育館で公演、2010年には『肝っ玉おっ母とその子供たち』を下関市民会館で上演し、この『ヘレン・ケラー~ひびき合うものたち』の公演で3度目の再会となる学校です。ツアーメンバーにとってもたくさんの思い出がある学校ですが、先生方も公演を楽しみに待っていてくれたようです。
開演前に担当の先生が「皆さんにはこれから大切な出会いがきっとあるでょう、今回の舞台は皆さんの人生にも関係のある内容だと思います」と話してくれました。生徒の皆さんはその言葉を受け止め、大事な時間を共につくりだしてくれました。
終演後には生徒会長さんが「どんな人でも心から接したら、通じ合えるものなんだと思いました」と感じたことを話してくれました。
カーテンコールの挨拶で「3年生の皆さんは2年前の『肝っ玉おっ母とその子供たち』という作品もみてくれましたね」と話すと、前の方に座っている3年生の皆さんから「あー!覚えてる!」と嬉しい歓声があがりました。
また、次の再会があることを願っています。


大社高校


大社高校は劇団が創立したばかりのころから、度々訪れている学校です。今回は出雲市民会館で上演を行いました。
開演から終わりまでひとつひとつの出来事をしっかり見つめてくれる熱い視線を感じました。
カーテンコールでは大きな拍手がいつまでも続き、生徒の皆さんの心が溢れるように伝わってきました。




公演後の座談会では演劇部の皆さんと舞台づくりの様々な経験や悩み、そして人生について話が弾みました。その後、片付けを終えて出発するツアーメンバーを見送りに舞台裏まで駆けつけてくれました。バスとトラックを追いかけて手を振ってくれる生徒さんを後ろから見守る先生方の笑顔もとても温かいものでした。



座談会は大盛り上がり、みなさんの活き活きとした表情が印象的でした。笑い声が今も聞こえてきます



東舞鶴高校

東舞鶴高校での『ヘレン・ケラー~ひびき合うものたち』は13年ぶりの再演となりました。95年に『Touch~孤独から愛へ』という作品を上演した時も素晴らしい感想文集を作ってくださいましたが、今回も先生方とPTAの方々がこの行事に熱心に取り組んでおられました。開演前に校長先生が「人が人から学ぶということの大切さを感じてほしい、君たちが〝何を求めるか〟によってこの舞台がつくられていきます。だからぜひ一生懸命見て、共によい公演をつくってほしい」とお話されました。
東舞鶴高校では毎年3年生が文化祭で各クラスごとに劇を上演していて、終演後の座談会には代表の生徒さんたち、およそ30人が参加してくれました。クラスのメンバーとの関係づくり、皆のやる気を起こすにはどうしたらよいかなどたくさんの不安を抱えながら頑張っている生徒さんたち。演劇を通してかけがえのない仲間との出会いが生まれることをわたしたちも願っています。

北千里高校

北千里高校では人権教育行事として、吹田メイシアターで公演が行われました。芝居が始まった瞬間から、生徒さんひとりひとりがこの場をつくろうという集中力を持って舞台を見てくれました。小さな動きも見逃さないほどの客席からの視線、息づかいを感じ、今、その場で、新しく『ヘレン・ケラー』の物語がつくられていきました。カーテンコールでは会場のあちらこちらから生徒さんたちが舞台に向けて手を振ってくれましたね。
公演後に楽屋を訪れてくださった担当の先生が「うちの生徒たちはいい子でしょ!」と満面の笑顔で言ってくれた姿がとても嬉しかったです。先生が自分の生徒さんたちを誇りに思える時、きっと生徒の皆さんにも先生の気持ちが伝わっているのだと思います。


北摂つばさ高校

北摂つばさ高校では、今年から新しく芸術鑑賞行事が取り入れられ、生徒会役員の皆さんが中心となり座席割から公演の司会まで、会を進行してくれました。公演後の生徒会長さんからお礼の言葉をいただきました。「僕は将来、教師になりたいと思っています。サリバン先生のように情熱を持って頑張りたい」と自分の夢を話してくれました。サリバン役の渋谷が「自分の夢が見つかった人も、まだ探している人も支えてくれる周りの人を大切にして、いつか感謝の気持ちを伝えられるようになってほしい」と話し、聞いている生徒さんひとりひとりの顔が輝いていました。







演劇部・生徒会・有志で集まってくれた大勢の皆さんと座談会を行い、片付けの間も話したいことが尽きない様子でした。担当の先生は東京のレパートリーシアターまで来てくれている先生で、今回の生徒さんと風との出会いをとても喜んで下さいました。


『ヘレン・ケラー~ひびき合うものたち』の春の旅も、いよいよ来週が最終週となります。
最後の1ステージまで挑戦し、発見し、出会いを起こす旅を続けます。


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