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『ヘレン・ケラー〜ひびき合うものたち』秋の九州ツアー 第2週目

2023-10-17 19:38:07 | 全国巡回公演

10月2日(月) 【大分】宇佐高校  同校体育館

10月3日(火) 【熊本】西合志南中学校  同校体育館

10月5日(木) 【宮崎】宮崎商業高校  同校体育館

 

10月に入り九州も秋の気配。今週からは暫く学校内の体育館での公演が続きます。学校の皆さんと一緒に過ごす時間も長くなると思うのでワクワクします。

 

宇佐高校

劇団を創立して間もない頃から度々風の公演を見てくれている学校で、今回で8回目の公演となりました。

体育館と校舎は少し離れていましたが、午前中舞台設営をしていると、様子を見に来て「今日何をやるんですか?」「楽しみにしてるんで頑張ってください!」と元気な声をかけてくれる生徒さんもいました。

公演が始まると、ゆったりとリラックスして舞台と向き合う生徒さんたちの姿がありました。

公演後には、舞台見学と舞台撤去のお手伝いに有志の皆さんが集まってくれました。

前日の時点では参加希望者18人の予定でしたが、実際には50人近い生徒さんが来てくれました。

音響や照明に興味のある生徒さんも多いようで、スタッフのメンバーを囲んで熱心に話を聞いていました。

行事の開催がなかなか難しかったこの数年。劇団員と一緒に荷物を運びながら、芝居の感想や質問をしてくれる生徒さんの表情は真っ直ぐで希望に輝いているようでした。

そして片付けを一緒に手伝ってくれた若い先生から嬉しい言葉が・・・「私はこの学校の卒業生で、高校生の時にジャンヌ・ダルクを見ました。」

 

 

西合志南中学校

生徒数850人の大きな中学校。体育館に先生方を含め900人の人たちが一緒に集まっての公演はまさに3年ぶりで、圧巻の光景でした。

人権行事として公演を行いました。入場指導の先生方の厳しい声から、この行事を成功させることへの気合が感じられます。そして姿勢でしっかり答える生徒の皆さん。公演が始まると舞台の動きに元気な笑い声が返ってきました。舞台と客席の距離が近く、最前列の生徒さんは舞台上にいるかのような感じでした!

そして、カーテンコールでの「相手の幸せを願い、決めつけずに向き合う生き方」について語ってくれた生徒代表挨拶が素晴らしかったです。10代の若い人たちの受け取る感覚と考える力に改めて驚かされました。公演後には体育館を使う部活や有志の皆さんが片付けに参加してくれました。

元気な姿で最後まで公演を盛り上げてくれた皆さん、本当にありがとうございました。

今週末、旅先に生徒さんの感想文が届きました。ご担当の先生ありがとうございます。皆で大切に読ませていただきます。

 

 

宮崎商業高校

2020年に『Touch〜孤独から愛へ』を上演している学校です。朝早く学校に到着すると女子バスケ部の皆さんが「お手伝いすることありますか!」と集まってきてくれました。こちらも生徒数800人を超える学校で体育館に全員が集まっての行事となりました。学校行事を復活させていこうという大きな挑戦です。

開演前に舞台の様子を見に来られた先生はこの学校の出身で、数十年前になるが文化祭でのクラス劇が一番の思い出だと話してくれました。コロナ禍で途絶えていましたが、今年は3年生の演劇発表が復活するとのこと。

公演後にはバスケ部、野球部、卓球部などの生徒さんが片付けを手伝ってくれました。皆さん積極的でチームワークも抜群でした。

そして片付けに参加してくれた演劇部の生徒さんたちが最後に「もう少し聞きたいことがある」と残ってくれました。彼らの真剣な眼差しに、高校生活の大切な時間。悔いの残らないように挑戦したい、学びたいという意欲を感じました。

 

『ヘレン・ケラー〜ひびき合うものたち』の旅は年末まで続きます。公演の場を紡いできた人たちの想い、学校生活の中のちょっと特別なこの一日に期待する一人一人の想いを受け取って、かけがえのない時間として皆さんの心に返していかれるように毎回の公演に臨んでいきたいと思います。

 

 

文:(ヘレンの友達)パーシー役  稲葉礼恵

 


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