風のBLOG

東京演劇集団風の時事通信!
公演情報や稽古場速報、全国巡回公演の情報など
日々の出来事を速報!!

Touch~孤独から愛へ 2013秋 九州ツアー 第5週目

2013-10-26 18:35:32 | 全国巡回公演
『Touch~孤独から愛へ』の九州ツアー第5週目は、
佐賀県から始まり福岡県、鹿児島県と台風にも負けず、九州を駆け巡りました。

10月21日 佐賀東高校(佐賀)
       高志館高校(佐賀)
   22日 門司大翔館高校(福岡)
   23日 東福岡高校・自彊館中学校(福岡)
   24日 唐津東中学校・高校(佐賀)
   25日 鹿児島玉龍中学校・高校(鹿児島)


佐賀東高校 高志館高校

2校合同の公演でした。
2校の生徒が同じ会場で一緒に見るということで、はじめはお互いを意識している感じがありましたが、すぐに
その雰囲気はなくなり、グッと集中して舞台に視線を注いでいました。



カーテンコールでは、代表の生徒さんが
「私も誰かを元気づけられる人になりたいです。そして、私を元気づけてくれる人を大切にしたいです。」
と、あたたかい言葉を伝えてくれました。



佐賀東高校は、今回スタッフとして旅に参加している実習生、蒲原智城の母校です。
カーテンコールで座長の柳瀬に紹介され舞台に登場し、後輩たちにメッセージを送りました。
去年まで同じ高校、同じ佐賀市内で高校生だった先輩が卒業して、夢に向かって頑張っている姿に生徒の皆さんは大きな拍手を
送ってくれました。





終演後には、蒲原の演劇部の後輩たちと顧問の先生が、楽屋を訪ねてきてくれました。
久々の再会を互いに喜んでいました。


門司大翔館高校

門司大翔館高校は、風とは4度目の出会いでした。
開演前から客席は盛り上がり、生徒の皆さんも先生方も開演を心待ちにしてくれていました。



校長先生の開演前の「人生は、自分の持っている役柄を演じ、そして演じきるものです。今日は見て、聞いて、肌で感じて楽しんでください。」
という熱い言葉とともに開演し、皆さん真剣に「Touch]を感じて、楽しんでくれていました。







終演後には演劇部の皆さんとバックステージツアーが行われました。
舞台の隅々まで、様々なことに興味をもって見学をしてくれていました。
そのあとには、座談会も行われ、盛り上がったようです。


東福岡高校・自彊館中学校



約10年振りとなる風の公演でした。
午前は高校2、3年生、午後は中学生、高校生と2回の公演でした。
午前は集中し、クライマックスに向かうにつれて静かに、しかし力強く盛り上がっていきました。
午後はゆったりと和やかに、一方でしっかりと見てくれていました。
午前と午後とで各席の雰囲気が全然違い、それぞれに公演を楽しんでくれていました。

カーテンコールでは、代表の生徒さんが「登場人物は、自分と境遇は違うけれど、親の愛というものを改めて感じました。」
と話してくれました。



終演後には、多くの先生方が楽屋を訪れてくれ、「Touch」の上演を通した先生方の生徒への想いをお話ししてくくださいました。


唐津東中学校・高校

唐津東中学校・高校は風は初めての出会いでした。
この日は台風の影響が心配されたため、会場が急きょ体育館となっての公演でした。
風の舞台は、文化施設でも体育館でも規模は変わりません。生徒の皆さんも先生方も体育館が劇場に変わっていくことのに
驚きと興奮の声をあげていました。
1000人を超える各席は、エネルギーに満ち、台風を吹き飛ばすような盛り上がりでした。



終演後には、部活動の生徒さんが元気に手伝ってくれました。





「会館ではなく、逆に体育館の方がよかったのかもしれないですね。台風のおかげですね(笑)」
と先生。生徒も先生方もこの日の公演を目いっぱい楽しんでくれていました。


鹿児島玉龍中学校・高校

2009年の『肝っ玉おっ母とその子供たち』以来、4年振りとなる再会でした。
この日も台風の影響が心配されましたが、朝のうちに雨は止み、天気も味方をしてくれました。
この日も体育館には1000人を超える生徒の皆さんが集まり、目の前で起こる出来事に細かくリアクションをしながら
リラックスして見てくれていました。



終演後には、演劇部をはじめ有志の生徒の皆さんが率先して撤去のお手伝いをしてくれました。
「どうやって道具を組み立てたんですか?」、「どうして劇団に入ったんですか?」
「あぁ、あっという間に元の体育館に戻っちゃいましたね。」
など、興味のあることや感じたことを積極的に劇団員にぶつけ、交流しながら、とても盛り上がりました。





担当の先生も「今まで演劇を見ても『?』で終わってしまうものばかりだった。でも、『Touch』を見て、さまざまなことを感じました。生徒もそうだと思います。」と、生徒と一緒になって興奮していらっしゃいました。




今週は再会の喜びに溢れた週でした。
異動先の学校で2年連続で『Touch』を見てくれた先生方との再会。
昔から風を応援してくれている先生方との再会。
母校での公演をきっかけとしたかつての仲間たちとの再会。

演劇は、「出会いと関係の芸術」とも言われています。
客席にいる若い観客たちとの出会い。公演の実現に向けて尽力してくださった先生方との出会い。
そのひとつひとつの出会いの中で、いい関係がつくれたからこそ、再会したときの喜びを感じられるのだと思います。

だからこそ、これからも一回一回の出会いを大切に公演を続けていきます。


文:フィリップ 佐藤勇太


 

最新の画像もっと見る

コメントを投稿