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2018年 春 『ジャンヌ・ダルク―ジャンヌと炎』 東日本・西日本巡回公演 第9週目

2018-07-13 10:03:45 | 全国巡回公演

青森県・向陵高校での公演を終え、旅班は東京へ

今週は東京都から群馬県、そして石川県を巡りました。

TOP画像は群馬県の共愛学園の大礼拝堂です。

 

7月9日(月)  [東京都] 科学技術高校 ティアラこうとう

  10日(火) [群馬県] 共愛学園中学校・高校 同校大礼拝堂

  11日(水) [石川県] 鵬学園高校 七尾サンライフプラザ

  12日(木) [群馬県] 前橋育英高校 保育科 前橋市民文化会館

4校5ステージの公演でした。

 

科学技術高校

風の公演は2011年の『肝っ玉おっ母』以来の公演となりました。

ジャンヌ・ダルクの物語から、何かをつかもうという熱い視線が印象的な客席でした。

公演後には担当の先生の「このあと、劇団の方からのご提案で、舞台裏の見学ができます。興味のある生徒は残ってください。」の呼びかけで舞台裏見学が行われました。

なんと、40人近くの生徒の皆さんが集まってくれました。

これには先生もビックリ!

「例年、交流会のようなものはやってなかったので、当初は実施する予定ではなかったですが、声をかけてみるもんですね(笑)こんなに集まってくれるとは。」

興味津々に舞台の隅々まで、生徒の皆さん(先生方も)見学を堪能してくれていました。

劇中に使っている鞄を固定点にして、マイムをやっています。巧いものですね。

人形を撮っているところをパチリ。撮影している目は真剣そのものでした。

 

共愛学園中学校・高校

共愛学園は風の公演は初めてとなります。

2ステージの公演ということで、前日の夜に舞台の設営がをしました。

トラックが学校に到着すると、ちょうど下校中の生徒さんとすれ違いました。

「うわっ、何このトラック!スゴい!大きい!私も乗りたい!」

と、口々に驚きの声をあげていました。

本番はどんな空間になるのか、楽しみになりました。

本番当日の朝は、公演前に共愛学園の朝の礼拝がありました。

礼拝堂に入ってくる生徒さんはみな、いつもと違った礼拝堂に興奮しながらも礼拝のときはしっかりとした態度で祈りを捧げていました。

礼拝堂のステンドグラス。日の光に照らされて、美しい空間が広がっていました。

出来上がった、礼拝堂に組まれたジャンヌの舞台。椅子が良い雰囲気をつくってくれています。

 

本番は、午前の回は高校生のみ、午後の回は中学生と高校生が観劇しました。

校長先生の「劇団の方々を拍手でお迎えしましょう!」

という言葉で開演。

礼拝堂という荘厳な雰囲気の空間が、生徒たちの歓声とともに一気に劇場という別の空間に変わりました。

皆、それぞれに楽しみ、ときに友達と話したりしながら見てくれていました。

午後の公演後に、演劇部の皆さんが舞台裏見学に来てくれました。

 

鵬学園高校

旅班は群馬を離れ、石川県へ。

鵬学園高校も風は初めての公演となりました。

開演前には校長先生が生徒たちに向けて

「ジャンヌ・ダルクの世界をしっかりと味わって、一つでも二つでも、自分のためになるものを見つけてください。」という熱いメッセージを伝えてくれました。

その想いに応えるような、熱い視線で彼らは舞台を支えてくれていました。

公演後には、新聞部の皆さんと舞台裏見学&インタビューが行われました。

 衣装や道具の説明に熱心に耳を傾け、インタビューでは芝居についての感想や質問だけでなく、劇団の活動についてなど話題は尽きなかったようです。

 

前橋育英高校

学校としては二回目の風の上演となりますが、保育科単独としては初めての上演でした。

担当の先生は、なんとご主人とお子さんが共愛学園に通っているそうで、「今晩の食卓の話題は、ジャンヌ・ダルクで決まりですね。生徒たちも楽しみにしています。」と笑顔で話してくれました。

前橋育英と言えば、サッカーや野球の強豪校として知られており、男子のイメージが強いように感じますが、保育科は女子一色。

開演すると、元気いっぱいに役者たちを迎えてくれました。笑い声のたくさん響く、あたたかな客席でした。

公演後には、希望者の生徒さんたちとの舞台裏見学と座談会が開かれました。

皆、それぞれに思ったことや疑問などを話してくれ、充実した時間となりました。

公演後の舞台裏見学の様子(写真が暗くてごめんなさい。)

座談会での一コマ。座長の栗山がマイムの動きを説明しています。

最後は搬入口でトラックと一緒に1枚。今日という日を目一杯楽しんでくれていたようです。


公演中の彼らの視線や、公演後に行われる舞台裏見学や座談会での彼らの姿から感じることは、きっかけさえあれば、彼らは何かを見つけ、楽しみながら考え、感じてくれるのではないかということです。

だからこそ、彼らにとってきっかけとなり得るだけのものを、私たちはつくらなければいけないのだと思います。

5月から始まったジャンヌの旅もいよいよあと一週間です。一回一回の客席とどんな時間、空間を一緒につくれるのか、挑戦し、真剣に楽しみたいと思います。

 

伝令・死刑執行人/佐藤勇太


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