2019年、春の西日本・九州『ヘレン・ケラー ~ひびき合うものたち』のツアーが始まりました。
私たちは、5月10日に美しい自然に囲まれた、みなかみ町立藤原小中学校の15名の生徒さん、先生方、地域の方々と共に『星の王子さま』の公演を経て、西日本へと出発しました。
5月13日(月) [三重県] 鳥羽商船高等専門学校 同校体育館
5月14日(火) [三重県] 四日市メリノール学院中学校・高校 同校体育館
5月16日(木) [大阪府] 今宮高等学校 クレオ大阪中央
5月17日(金) [福井県] 南越前町教育委員会自主事業 中学校合同公演(南條中学校・今庄中学校・河野中学校) 南條文化会館
5月18日(土) [福井県] 南越前町教育委員会自主事業 一般公演
鳥羽商船高等専門学
今週最初の公演は、三重県の鳥羽商船高等専門学校です。
風は初めての公演、そして、演劇の芸術鑑賞自体初めてという学校です。
また、今回の公演は、「命を育む教育事業芸術鑑賞会」として行われました。
近年、若い人たちが自ら命を絶ってしまうという事件が増えています。
若い学生たちに命の大切さ、生きる、ということを考えて欲しいという取り組みの中で行われた公演でした。
公演が始まると、体育館いっぱいの客席からは、真っ直ぐな視線で舞台に向き合う姿に支えられた公演となりました。
終演後には、バックステージツアーも行われ、多くの学生の皆さんが生き生きと舞台に触れていました。
そして、そのまま集まってくれた学生の皆さんが舞台の撤去の作業をお手伝いしてくれました。
先生方の想いと共に実現した今回の公演が、若い観客たちにとって、未来に向け自身の一歩を踏み出す一つの糧となることを願います。
四日市メリノール学院中学校・高校
今週2回目の公演は、同じく三重県の四日市メリノール学院中学校・高校です。
四日市メリノール学院中学校・高校では、2015年に『ジャンヌ・ダルク』の公演を行っており、今回風の公演は、2回目、4年ぶりの公演となりました。
四日市メリノール学院中学校・高校は、『ジャンヌ・ダルク』を公演した当時は女子校でしたが、2017年に共学となりました。
ご担当の先生方の中には、『ジャンヌ・ダルク』の公演を観た先生もいらっしゃり、先生方の強い想いと共に実現した公演となりました。
劇場となった体育館に入場する生徒さんは、「体育館が変わった!」、「すげー!」と想い想いひ声をあげながら、これからいったい何が始まるのかと、期待に満ちた姿で空間を感じている姿が印象的でした。
公演が始まると、ひとつひとつの出来事に反応したり、静かに見つめたりと、とてもリラックスした姿勢で一人一人が敏感に空間を感じているようでした。
終演後には、バックステージツアーも行われました。
そして、舞台の撤去の作業のお手伝いの生徒さんもたくさん集まってくれました。
お手伝いをしてくれた生徒さんの中には、『ジャンヌ・ダルク』の公演を観た生徒さんもおり、再会の時間ともなりました。
また、劇場から体育館に戻っていく様子を眺めながら、演劇部と有志の生徒さん方がアニー役の渋谷との座談会も行われました。
とても活動的な演劇部の生徒さん方ですが、生で演劇を見る機会はあまりないそうで、自分たちの活動を通しての話や、とても広い視野を持って、熱の込もった姿勢で話をしている姿がありました。
撤去の作業が終わった後も、演劇部の生徒さんやお手伝いの生徒さん方が、劇団員に声をかけ、最後の最後まで、公演を通して感じたことや考えたことを語ってくれ、前に進もうとする生命力溢れた姿に私たちも多くのことを気づかされる時間となりました。
今週3回目のは、大阪府の今宮高校の2年生の皆さんとの公演です。
担当の先生の、風の公演を生徒たちに見せたい!という熱意と共に実現した公演でした。
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