『ヘレン・ケラー~ひびき合うものたち』の九州の旅は10週目を迎えました。
今週は
11月24日(火) 大分東高校(大分) 同校体育館
25日(水) 柳川高校(福岡) 柳川市民会館
26日(木) 延岡市立南中学校(宮崎) 同校体育館
27日(金) 佐賀女子高校(佐賀) 佐賀女子短大第一体育館
での4公演を行いました。
大分東高校
2012年の『Touch』以来、3年振り3回目の風の公演でした。
朝、学校を訪れると何人かの先生方が舞台道具の搬入を手伝うために待っていてくれました。生徒のみんなはもちろん、先生方からの公演への期待を感じました。
開演前の客席は、これから始まることへの期待と興奮でとても賑やかでしたが、始まると空気は一変。
時に真剣に、時に笑い、楽しみながら見てくれていました。
終演後には生徒会と文化委員の生徒のみなさんが撤去を手伝ってくれました。
時を同じくして、体育館の2階では、担当の先生の呼びかけで集まってくれた有志の生徒の皆さんとの座談会が開かれ、舞台撤去と同様に盛り上がりました。
柳川高校
2005年の『Touch』以来、10年振り6回目の風の公演となりました。
終始リラックスしながら、それぞれが自由な視点で、『ヘレン・ケラー』の物語を感じてくれていました。
カーテンコールでは、生徒会長さんが、「社会に出て、どんなに高い壁にぶつかっても、ヘレンのように志を高くもって乗り越えて生きたいです。」という言葉を力強く届けてくれました。
今回の公演が、彼らひとりひとりにとって何かしらの力になってくれたらと思います。
延岡市立南中学校
風の公演は初めてとなる学校でした。
開演前、担当の先生の「黙想」の合図でシンと静かになる客席。自然と集中力も高まります。
本番もその集中力は途切れることなく、舞台で起こることにまっすぐに視線を向けてくれていました。
終演後には、バレーボール部をはじめとして、たくさんの生徒のみなさんが舞台撤去のお手伝いに駆けつけてくれました。
劇団員が荷物を受け渡すときの時の言葉を真似して「はい!取ったぁ!」と、みんな元気に、楽しんで手伝ってくれました。
佐賀女子高校
1998年の『ヘレン・ケラー』以来17年振り3回目となる風の公演でした。
会場となった体育館は1000人近くの生徒の皆さんでいっぱい。
「生徒たちが今日の公演を楽しみに、よろこんでいるから集合してくるのが早いです。」と、先生。
その言葉通り、開演前から盛り上がりを見せる客席。
本番が始まると、その盛り上がりは彼女たちの熱い視線に込められ、最後は盛大な拍手で幕を閉じました。
終演後には、演劇部と希望者の生徒の皆さんとの座談会が開かれ、話に花が咲いていました。
体育館での舞台撤去にはソフトボール部、ハンドボール部、バドミントン部、剣道部、座談会を終えた生徒の皆さんが、お手伝いをしてくれました。
撤去のときにもそこここで、生徒さんとの交流があり、お互いに楽しい時間を過ごすことができました。
今年の九州の『ヘレン・ケラー』の旅もあと3週間となってしまいました。
今週に入ってぐんと気温が下がり、いよいよ冬らしくなってきました。
が、そんな寒さを吹っ飛ばす勢いで、最後まで駆け抜けて行きます。
文:医者役 佐藤勇太