風のBLOG

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『ヘレン・ケラー ~ひびき合うものたち』四週目

2014-06-04 22:47:26 | 全国巡回公演
麗らかな春の季節も終わり、木々の茂りが活気付く、夏の香りのする今日この頃。
そんな季節の変わりを肌で感じながら、『ヘレン・ケラー ~ひびき合うものたち』の公演も第四週目を迎えました。

5月27日(火)
石巻市立女子高校・石巻市立女子商業高校(宮城)

今週始めの公演は、まだまだ涼しさの残る東北、宮城県の石巻総合体育館での二校合同公演でした。

5月26日(水)の前日搬入には、なんと!沢山の生徒さんがお手伝いに来てくれました!



皆、始めてのことで、最初は緊張した様子でしたが、役者、スタッフ、学校の皆で協力しながら、作業を進めていくうちに、「次、私がやりたい!」などと、とても楽しそうに笑いながら搬入をしてくれる場面も見ることが出来ました。
皆の協力もあって、とても広い体育館での搬入作業もあっという間に終わりました!

そして、次の日の本番。
袖の中に聞こえてくる、彼女たちの元気な声に、これから、彼女たちとどんな舞台が作れるだろうかと、役者の皆もワクワクとした気持ちになりました。
そして、暖かい拍手と共に幕が上がり、本番中は、一つ一つのシーンに呼応するかのように、客席からの観る力がひしひしと舞台に伝わってくるような公演でした。

終演後のバックステージでは、舞台セットに皆、興味津々。
小道具などの一工夫にも、驚きと歓声の声が上がっていました。



役者との交流もあり、私も沢山の生徒さんと話しをする事ができ、改めて‘‘触れる”というこの時間の大切さを感じました。

バックステージのあとのバラシにも沢山の生徒さんや先生方が、お手伝いに来てくれました!



本当にありがとうございました!

5月28日(水)
紫波第三中学校・紫波第二中学校 (岩手)

二日目の公演は宮城県に続き、東北岩手での公演でした。
同じ東北でも、なんと、当日の気温は30度!
体育館の蒸し暑い中ではありましたが、彼らの眼差しはしっかりと集中し、舞台空間を捉えていました。
無邪気なヘレンと重なるかのように、時には笑い、時には、沈黙し、その中にも彼らのしっかりとした思いが乗せられ、舞台に伝わってきました。
終演後は綺麗な花束を頂き、生徒さんの挨拶もありました。
人との出会いや繋がりで大きな可能性を見つける事ができる。
そんな思いの伝わる挨拶でした。
そして、なんと!
全校生徒での「大切なもの」という合唱までありました!



迫力ある、彼らの美しい歌声は私たちにとって、忘れられないものとなりました!
素敵な歌声を本当にありがとうございました!

そして、バラシにも、沢山の生徒さんがお手伝いに来てくれました。





暑い中の作業ではありましたが、大きなセットも劇団員と協力しなが、一生懸命に運んでくれました!

5月29日(木)
大泉高校・付属中学校 (東京)

東北から場所は変わって、今週三日目の公演は東京でした!

中学校一年生から高校二年生の鑑賞でした。



スポーツの盛んな学校でもあり、入場の時から聞こえる、彼らの元気な笑い声でエネルギュシュなパワーを感じることができました。

終演後はアニーサリバン役の渋谷愛と共に座談会も開かれました。
座談会では、様々な部活の生徒さんが集まってくれました。
ヘレンの心情について思い思いに話してくれたり、舞台以外にも、自分たちの学校生活についての話も出来て、とても盛り上がった座談会になりました。


終演後のバックステージでは沢山の生徒さんが参加していました。
みんな感心の赴くままに、舞台を観てまわっていました。




バラシには、高校二年、三年生のバスケ部の女の子たちも手伝ってくれました。



三年生の女の子たちは実際舞台を見れなかっのですが、少しではありますが、一緒に舞台に触れることができました。

5月30日(金)
栃木翔南高校 (栃木)

今週最後の公演は栃木市栃木文化センターでの公演でした。

KAZEの公演は始めてとのことで、客席も少し緊張した雰囲気での始まりとなりました。
けれど、場面が進んでいくにつれ、彼らの静かさの中に、緊張感ではない、もっと重く深い眼差しが入り混じる空気の流れを私たちもしっかりと感じることができました。

終演後には、舞台見学もありました。





高校三年生の彼女は照明の学校志望らしく、とても熱心に質問したり、実際に照明の操作をする場所に行ってみたりと、照明スタッフと交流をしていました!

今週は生徒さんとの触れ合いをとても感じた週でした。
そして、彼らの可能性溢れる感性や思いに支えられているからこそ、『ヘレン・ケラー』を創ることができるのだと思います。

文:倉八 ほなみ