風のBLOG

東京演劇集団風の時事通信!
公演情報や稽古場速報、全国巡回公演の情報など
日々の出来事を速報!!

2011『ハムレット』九州ツアー  九週目

2011-11-27 21:41:51 | 全国巡回公演
11月21日 佐伯豊南高校(大分県)
  22日 津久見高校(大分県)
  23日 岩川高校(鹿児島県)
  24日 北九州工業高等専門学校(福岡県)

佐伯豊南高校

ホームページ掲示板にも沢山の書き込みが届いていますが、長年風の芝居を見続けている担当の先生からも「今日の上演は生徒たちの心を掴みました」という言葉を頂くほど体育館全体が一つになったような公演でした。

公演後は何十人もの生徒が片付けを手伝ってくれましたが、そこで生まれた劇団員との交流もきっと彼らの心に残ってくれたと感じました。



↑トップと上の画像は片付けの様子。担当の先生が持っている紙は…そう、劇中使ったあのポスターです。



↑片付けを手伝ってくれた皆さんとの一枚。

この日は地元佐伯で活動している劇団『SWING-BY企画』の皆さんも鑑賞、そして片付けを手伝ってくれました。本当に有難うございました!


津久見高校

火曜日の津久見高校の公演では上演後10人ほどの生徒との座談会が行われました。

質問は『ハムレット』の感想だけでなく、「役者になろうと思ったきっかけ」や「周囲に反対されなかったか」という質問もありました。高校生にとって将来の夢や目標は、期待とともに不安を抱くときもきっとあるのだと思います。しかし、あの日の芝居や交流の思い出がエールとなり、そっと彼女たちの支えになるようなものになってくれたらと願っています。



↑座談会に参加してくれた皆さんと。


岩川高校

岩川高校では二年前にも『肝っ玉おっ母とその子どもたち』を上演しました。本来は鑑賞行事は三年に一回ということになっているそうですが、創立70周年記念として上演させていただきました。

公演後、担当の先生の呼びかけで有志の皆さんとの座談会が行われましたが、率直な彼らの質問に笑いと発見に溢れた交流が出来ました。座談会後も会館を出るバスの姿を手をふり、そして男子は走って追いかけ、見送りをしてくれました。





↑座談会後の記念写真と、バスを見送ってくれた彼らの様子。


北九州工業高等専門学校

今回の九州ツアーの中では唯一の高専での上演となった北九州高専ですが、担当の先生も「学校の歴史の中でも初めての鑑賞行事」とおっしゃっていましたが、生徒にとっても先生にとっても未知の体験に溢れた一日になってくれたようです。

上演後の片付けも沢山の生徒が進んで手伝いに来てくれましたが、見たこともない機材や、どのようにして体育館が劇場に変わった仕組みにも興味を持ってくれていました。



↑体育館の天井に設置されていた照明機材にも触れてもらいました。





↑記念の色紙を渡している様子と集合写真。「今日は楽しかった!」というみんなの言葉が本当に嬉しかったです。


週末は山口市の湯田温泉で王子班と合流しました。自分たちが公演を通じて、子どもたちと出会いどんな発見をしているのか、お互いの旅の様子を話しながら「最後までいい旅を創っていこう」という意気込みがさらに強くなったように感じます。

それでは、また来週!

※東京演劇集団 風の公式ホームページにある掲示板には、芝居を観た皆さんから沢山のメッセージが届いています。
『ハムレット』を観た感想や質問などがあれば、是非掲示板に書き込みをしてみてください。

“次代を担う子どもの文化芸術体験事業”『星の王子さま』②

2011-11-27 17:19:12 | “文化芸術による子供育成推進事業”
(島根県)
飯南町立頓原小学校(115名)


↑呑み助を演じてくれた頓原小学校の先生とのリハーサルの様子。

『星の王子さま』第一週目、11月16日は飯南町立頓原小学校の公演でした。先生方はなかなかない機会だと、たくさんの交流の場をつくってくれました。児童さん達は朝から学年ごとに体育館を訪れ舞台見学を行いました。


↑照明の操作を教えてもらう子どもたち。舞台見学では、実際に触れてみること、仕組みを知ってみることを大事にしています。いつも使っている体育館が人の力で劇場に変わる―創意や工夫によってつくられることを感じてほしいと考えています。


↑丸い明りだったライトが、カッティングで三角に!みんなとても楽しそうでした。

頓原小学校では出演者6名が、各学年のクラスで一緒に給食をいただきました。舞台の前の交流のひと時、子どもたちからは「何で俳優になったのですか?」「今日はどんな役で出るのですか?」などたくさんの質問が飛び交っていました。


↑ヘビ役の田中と給食を食べていた1年生のみなさん。ヘビのことに詳しい子どもたちに田中もたじたじでした^^


↑こちらは5年生と給食を食べるバオバブ役の武田、なぜ俳優になったのかという質問に、劇団員も知らない秘密の過去が語られました^^

頓原小学校ではカーテンコールで、低学年・中学年・高学年それぞれが詩の群読を聞かせてくれました。また、お礼にと歌ってくれた「ふるさと」、人が生きる土地、その土地への感謝の気持ち、たくさんの想いが伝わってきました。またいつか帰る場所、記憶のなかの宝箱としてみんなで一緒につくった公演を故郷と共に思い出してくれたら嬉しいです。

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(島根県)
知夫村立知夫小学校・知夫中学校(40名)

頓原小学校での公演を終え、旅班はフェリーで隠岐の島(島前)にある人口600人の島・知夫里島へ。11月18日は、知夫小学校・知夫中学校での公演が行われました。


↑「僕の旅は続く」を王子・飛行士と一緒に歌ってくれた、知夫小学校5・6年生と知夫中学校3年生の皆さん。やわらかい歌声がとても印象的でした。

↑隠岐の中でも一番小さな島である知夫里島は、芸術に触れる機会も少なく、村の人々、教育委員会の方々、先生方などたくさんの人たちがワークショップから楽しみに待っていてくれました。


↑前日の準備から、教育委員会の方々、村役場の方々が公演の準備を手伝ってくれました。


↑公演当日の午前中には、本番前のリハーサルが行われます。みなさん緊張もしていましたが、しっかりと舞台に向き合っていました。
本番はたくさんの村の方々が来てくれました。みなさん、子どもたちの姿に感動していたようです。/リハーサルの説明をする演出の江原




↑公演後には先生方と中学生の皆さんも撤去を手伝ってくれました。中学生のたくましい姿が、とても素敵でした。一緒にひとつのものをつくるという経験、一緒に過ごした時間があるからこそ、私たちは繋がることができたのだと改めて感じました。


↑お世話になった教育委員長さんに色紙が手渡されました。
「島の子どもたちに、本物の文化、本物の芸術に触れてほしい」教育委員長さんのたっての願いで実現した公演でした。みなさんのもてなしの心、しっかり旅班は受け取って次のエネルギーとなっています。本当にお世話になりました。






↑翌日、フェリー乗り場で島をたとうとしている旅班を見送りに、小学校のみなさんが会いに来てくれました。みなさんからもらったお手紙や記念にくれた品は私たちの宝物です。

本当にたくさんの方々にお世話になりました。今回、『星の王子さま』は小規模な学校でも多く公演ができることとなりました。「日本の子どもたち誰もが同じように、芸術や文化に触れる機会を持ってほしい」というこの事業の重要な目的が、各地域の方々に伝わる公演となっているのではないでしょうか。


↑フェリーを見送ってくれたみなさんと。



★おまけ・・・
旅班は教育委員会の方々の計らいで、知夫里島観光をさせていただきました!
素晴らしい景色とゆったりとした時間が過ごせる素敵な島でした。


↑教育委員会の方の案内で、旅班は島内観光へ


島の人口に匹敵するほどの牛がいる知夫里島、夏にはゆったりとした時間を味会うためにたくさんの人が訪れるそうです。私たちも短い間でしたがよい時間を過ごさせてもらいました。


↑壮大な景色の知夫里島の“赤壁”


みなさまも機会があったらぜひ、訪れてみてくださいね。


第1週目から濃密な時間を過ごした『星の王子さま』の旅、次週は再び島根県奥出雲からの公演です。