風のBLOG

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2011年 春 『肝っ玉おっ母とその子供たち』東日本ツアー その7

2011-07-04 14:15:07 | 全国巡回公演
『肝っ玉~』班の旅、先週は東北からのスタートでした。

6月27日 西和賀高校(岩手)
  28日 石巻商業高校(宮城)
  29日 高崎高校(群馬)
  30日 関宿高校(千葉)

西和賀高校では天候はあいにくの雨でしたが朝の準備から生徒さん達が手伝いに駆けつけてくれました。公演の最後に代表の生徒さんが感想を述べてくれましたが、平和について命について、今回の震災の現状を受けて感じ考えてくれた言葉が印象的でした。ブレヒトの描いた時代背景は遠い過去のものですが、観てくれた高校生のみんなの未来に繋がっていっていることを改めて感じました。

トップと下の画像は体育館での片付けを手伝ってくれた。生徒さんや先生の様子です。










↑本当に子供たちも先生方も一緒に楽しんでくれました。


次の日は石巻商業高校での公演でした。今旅で初めての東北沿岸部の被災地域での公演でしたが、上演中の客席からはとても強いエネルギーが感じられ、担当の先生が『肝っ玉~』をこのような状況でも生徒たちに届けたいと語ってくれた言葉…「今だからこそ一歩を踏み出す」…そのことを感じ、それぞれに受け取ってくれたのではないかと思います。






↑は片付けを手伝ってくれた生徒さんの様子。野球部の生徒さんをはじめ沢山の皆さんが手伝ってくれました。彼らの元気な笑顔が体育館内には溢れていました。



↑はおまけですが、最後に野球部のみんなからの要望によって行われた、スイスチーズ役の車による幌車の押し方講座。

群馬県の高崎高校は今では珍しくなった公立の男子高校でしたが、舞台を観るその眼差しがとても印象的でした。風のホームページ掲示板にも書き込みがきていますが、その深い見方には今までとは違う、この旅で創りあげられてきた新しい『肝っ玉~』なのかもしれません。

終演後は演劇部の生徒さんたちとの座談会がありました。しばらく休部状態だったのを、今の部員の皆さんが復活させたということですが、演劇の持つエネルギーや問題提起などを今回あらためて感じてくれたようです。「部の新しい一歩として何を生みだせるのか」、そこに向かう熱を感じました。是非、高崎高校の今のメンバーだからこそできる芝居をやりぬいてほしいと思います。下はその座談会の様子。





関宿高校での公演後は急遽生徒さんが一人楽屋に遊びに来てくれました。公演前のイメージと観劇後感じたことは大分違いがあったようです。学校としても初めての演劇鑑賞行事を生徒たちがそれぞれに受けとめていたことに、先生方も一緒に興奮していました。下はその時の記念の一枚、わざわざ楽屋を訪ねてくれた彼の興味がこれから何を刺激していくのか、とても楽しみです。




いよいよ『肝っ玉~』の公演も最後の一カ月となりました。『ヘレン』班も西日本地域で本当に良いツアーが出来ています。毎週このブログを観て下さっている皆さんも最後まで風の旅を感じてもらえれば幸いです。