風のBLOG

東京演劇集団風の時事通信!
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日々の出来事を速報!!

2009年 春旅公演「Touch~孤独から愛へ」⑤

2009-07-12 14:04:45 | 全国巡回公演
旅もいよいよ佳境に入ってきました。

7月7日 埼玉県 浦和高校
  9日 東京都 飛鳥高校

での公演でした。

どちらの公演もあたたかい拍手に迎えられ、そしていい拍手で幕をとじました。
会場に響く拍手の音や生徒の皆さんの表情から、私たちが生徒たちとどんな出会い
ができたのかを感じます。
公演後の座談会や舞台見学も、その瞬間に感じたことを直接聞いたり話すことがで
き、互いにとても刺激しあえるいい時間でした。その時に感じたことを大事にして
ほしいです。



浦和高校。開演前の生徒さんの様子。手拍子がおこったりして、みなさん興奮
しているようでした。



浦和高校演劇部との座談会。熱心な彼らにハロルド役の酒井も熱が入ります。



飛鳥高校。開演前の生徒さんを一枚。



飛鳥高校。公演後に演劇部の生徒さんが舞台を見学。その後客席で座談会を
しました。この学校は劇団の西垣が講師を務め、ワークショップなどを行っていま
す。
そして秋にはクラスごとに劇の発表があるそうです。皆さんの創っていく公演の参
考になったでしょうか?

今旅も来週が最後の週になります。
「Touch」、「肝っ玉」どちらの班も最後まで全力で駆け抜けていきます。



2009.「肝っ玉おっ母とその子供たち」⑤

2009-07-12 12:17:54 | 全国巡回公演
梅雨の残るムッと蒸し暑い西日本。
そんな蒸し暑さを忘れるように「肝っ玉おっ母とその子供たち」の公演では、静かであり激しくもある生徒さんたちの熱い気持ちが会場をうめつくしてくれました。

今週の「肝っ玉おっ母とその子供たち」の旅は
7月7日 京都府 京都市立堀川高校
  8日 京都府 北嵯峨高校
 10日 兵庫県 宝塚北高校

での公演でした。

今週はどの学校も公演後に座談会を開きました。
会館での公演は終演後に生徒さんと触れ合う時間がなかなか無く、こうして座談会を開き、今観たものへの溢れる気持ちを直接話すという時間はお互いに有意義な時間となります。時には時間を忘れてもっと話していたいと思うような名残惜しい気持も生まれます。

7月7日 京都市立堀川高校
終演後、舞台上で生徒さんが挨拶をしてくれました。「戦争というものがどういうものなのか、この芝居を見てもう一度考えたい」と言うその言葉は会場全体に響いたと思います。
座談会ではひとりひとりが感じたこと、見たことを自分の言葉にして私たちにぶつけてきてくれました。震えるような思いを言葉にし、「肝っ玉」という作品、ブレヒトという作家、戦争、歴史、宗教、現在、時代に感じる矛盾、人が懸命に生きることとは・・・、たくさんの話をしました。



7月8日 北嵯峨高校
座談会後の一枚。午前と午後の二回公演でした。午後の公演が終わった後、たくさんの生徒が座談会に参加してくれました。学校で演劇の発表を控えている生徒さんからいろんな質問が飛び交ったようです。演劇発表頑張ってください!



7月10日 宝塚北高校
座談会後の写真。劇団員の江原早哉香は六年前に宝塚北高校を卒業し、この日の公演を東京から観に来ました。公演が終わった後、舞台上から皆さんへメッセージを贈りました。皆さんの真剣な表情が忘れられません。


舞台見学も行いました!舞台装置の仕組みを説明中


これはどこの舞台装置でしょう・・・?正解は「テント」と呼ばれている部分です。写真では見えませんが左側の紐を引っ張ると幕が写真のように開きます。すると後ろの赤白の縦じま模様の幕が見える仕掛けです。わかりましたでしょうか・・・?


こちらは雪をみてはしゃぐ生徒さん。さて雪はどこの場面で降るのでしょうか・・・?この雪の正体は泡です。人体には影響のない液体をブリザードマシーンという機会に通すと液体が泡になってでてくるのです!

どの学校ともその日一回きりの出会い。舞台と客席で「肝っ玉おっ母とその子どもたち」という作品をつくります。それは一体どういうことなのか、芝居を見せる、見るだけの関係ではなく、その会場にいる全員が芝居をつくっているということ、自由に感じ、思ったように笑い、心を奮わせることが舞台に伝わり、それがまた客席に伝わる、そのやりとりが作品をつくっていくのです。

旅も終盤ラストスパートです!!