風のBLOG

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2024年春『ヘレン・ケラー〜ひびき合うものたち』東日本・西日本ツアー 第9週目

2024-07-20 11:56:18 | 全国巡回公演

 

厳しい暑さが続く中、『ヘレン・ケラー』のツアーも9週目を迎えました。

 

7月8日(月)

【埼玉県】埼玉大学教育学部附属中学校(同校体育館)

 

7月11日(木)12日(金)

【栃木県】佐野市教育委員会主催 佐野市内中学2年生合同鑑賞会(佐野市葛生アクトプラザ)

 

 

埼玉大学教育学部附属中学校

 

埼玉大学教育学部附属中学校は、

2012年の「肝っ玉おっ母とその子どもたち」

15年「ヘレン・ケラー」18年「ジャンヌ・ダルク」21年「ヘレン・ケラー」に続き風の公演5回目の公演です。

ここの学校は毎年3年生が演劇発表を行うため、9月の演劇発表会に向けて午前中は3年生と劇団員でワークショップ・バックステージを行いました。

役者、照明、音響とそれぞれが担うポジションに分かれてたくさんの質問をし、たくさんのメモをとる熱心な姿が印象的でした。

一人の男子生徒は「今練習している脚本が大好きなので、なんとしてもみんなでいい本番にしたい」と意気込みも聞かせてくれました。

開場すると体育館いっぱいにびっしりと入り、公演中は互いの呼吸や音を感じながらジッと食い入るように舞台を一緒に創ってくれました。

カーテンコールでの代表の生徒さんの挨拶では、「転換は見えてはいけないのではなく、見えてても空間が創られる。そしてセリフを話す時は前を向かないといけないものだと思ってたけど、背中から伝わるものがあるのだと発見しました」と、自分たちの姿と重ね合わせながら自身の言葉で力強く伝えてくれました。

終演後は40人ほどの生徒さんがアニー役の渋谷とヘレン役の倉八と座談会を行いました。

そして撤収作業も20人ほどの生徒さんが一緒に手伝ってくれました。

一分一秒も無駄にしないぞ。と言わんばかりにたくさんの質問が飛び交い

「舞台に立つ時は何を意識してやってますか?」「声を大きく出すにはどうすればいいですか?」「演出として役者にどう声をかければいいですか?」

「みんなで一緒につくる時に大事なことはなんですか?」と一人一人がみんなで創ることを大切にし、一つの演劇発表を楽しみながら創造していることがひしひしと伝わってきました。

 

 

 

佐野市教育委員会主催 市内中学2年生合同鑑賞会

 

2023年の「ヘレン・ケラー」の公演に引き続き、2年連続の公演です。

この公演は佐野市教育委員会が主催し、佐野市内の各中学校の2年生による合同鑑賞会です。

 

公演は2日間で3回の公演で行われました。

1日目の公演には、

・佐野市立あそ野学園義務教育学校

・佐野市立北中学校

 

2日目午前の公演には、

・佐野市立西中学校

・佐野市立赤見中学校

・佐野市立田沼東中学校

 

2日目午後の公演には、

・佐野市立葛生義務教育学校

・佐野市立南中学校

・佐野市立城東中学校

 

3公演で1000人近くの中学生が観にきてくれました。

どの公演も開場すると一気に会場が明るくなり、舞台説明が始まると大きな歓声と拍手で会場を盛り上げてくれてくれました。

また、サインネームの紹介の時にはサインネームを真似ながら役者と一緒に楽しむ姿が印象的で開演前からどんな本番になって、どんな時間を共に創造できるのかと劇団員一同ワクワクしていました。

開演すると大きく笑う場面もあれば真剣な眼差しで舞台を見つめる場面もあり、その場その瞬間で見て聞いて共にヘレン・ケラーの舞台を創ってくれました。

 

カーテンコールでは綺麗な花束もいただきました。

 

終演後には役者全員でお見送りをしました。

興奮気味に「パーシィーだ!パーシィーだ」とパーシィーに話しかけに行く生徒さんや、

「伝記でヘレンケラー は知ってたけど舞台で観るとそこに本物のヘレンケラー がいるみたいですごく楽しかったです」と声をかけてくれた生徒さん、更には「私も手話を勉強したいなと思いました。」とそれぞれに感じたことや挑戦したいことを役者たちに伝えてくれました。

明るくて元気いっぱいの佐野市の中学生の皆さん、ありがとうございました。

そして、2年連続でこの出会いを繋いでいただいた佐野市教育委員会の皆様はじめご協力いただいた佐野市葛生あくとプラザの皆様にも感謝申し上げます。

 

埼玉県と栃木県の公演でもらった、たくさんの元気と暑さに負けないエネルギーを力に『ヘレン・ケラー』の旅は最後の最後までかけぬけます。

 

ジェイムス・ケラー役 蒲原智城