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給料が銀行振り込みになってから、父親の権威が失われたのではないかという、酒席での私の口癖に、目からウロコのお話があった。
Nさん。
結婚当初から給料は現金で渡していると、あたりまえのように言う。
奥さんはNさんの給料がいくらなのかは知らないという。
毎年毎月必要な額を奥さんに渡しているのだそうだ。
そうか、銀行振り込みになったから父権が喪失したのではなく、そもそも男が自立していないから銀行振込みになったとたんに、実権が奥さんに自然に移っただけなのか、と妙に納得した。
どうも自分の考えは底が浅い。。。
Nさん。
結婚当初から給料は現金で渡していると、あたりまえのように言う。
奥さんはNさんの給料がいくらなのかは知らないという。
毎年毎月必要な額を奥さんに渡しているのだそうだ。
そうか、銀行振り込みになったから父権が喪失したのではなく、そもそも男が自立していないから銀行振込みになったとたんに、実権が奥さんに自然に移っただけなのか、と妙に納得した。
どうも自分の考えは底が浅い。。。
したがって男の自立は奥さんに働いてもらう、働かせることかなと。そのことによって、多少部屋掃除がゆきとどかなかったり、食事が簡単になっても文句いわない、男の自立。
いまどきは共働きでないとやってゆけないケースがおおいのでだいぶ事情が違うと思いますが。
小学生のとき群馬県人は全員やります。
家にもありました。
「か」は、かかあ殿下とからっかぜ、でした。
かかあには頭が上がらないのです。
それは、山ばかりの県で田んぼが少ないので、現金収入を得るのに、蚕や麻、こんにゃくを名産にしていました。
それらはきめ細かな管理が必要です。
男供は大雑把でだめで、かかあがマネジメントをしたため、男はかかに頭があがらなかったので、かかあ天下になったという説があります。
我が家はそうでした。
父は理屈は言うけれど行動がいまいちで母に仕切られてました。
農家は共働きはあたりまえです。
田舎を出て東京で会社勤めをしてみて、男ばかりが偉そうにしているのに、ほんとうに驚きました。
我が家と違ったからです。
業界の会合でもそうですね。
昔アメリカにビジネスツアーなどで行って会合に出ると少なくとも3割くらいは女性がいましたが、日本では100人いても全員男という異様な風景が多いですね。
夏場は主に伊勢海老網漁で生計を立てていました。
この伊勢海老漁の船を地元ではおっかちゃん船とよんでいました。女が居なくては手が足りず漁ができなかったからです。昼間に夫婦で網を仕掛けて翌日夜中一時に網を引き揚げにゆきます。港に船が戻ってくるのは明け方5時頃。港に着いたら今度は網の藻屑をとったりたたんだりする仕事がまっています。ここからは子供たちも出番でどんなに小さい子でも手伝うのが当たり前。父母が港に入る迄に岸壁に立って居なければなりませんでした。家族総出の仕事です。網の整理を終えて朝八時頃になると漁協が開いて伊勢海老の検量。その日の水揚げ伝票をもらってくるのです。今日は幾らになった?伝票を握っている母に家族が尋ねます。大抵は母の顔付きで分かりました。
父も母も実に良く働きました。その日の水揚げに家族で一喜一憂してきました。父に感謝、母に感謝する心や尊敬が自然に湧いて来ました。
長くなりました。すみません。
だから家にいて家事だけを仕事にして主人の稼ぎを待つことに違和感があるのです。夫婦助け合って一緒に稼ぎ子供も手伝う。家族の原形かなと感じてます。
農業には農繁期というのがあって、春と秋です。
昔は農繁休暇というのが小学校にあって6月に一週間休みがありました。
親の手伝いをするための休暇です。
その代わり夏休みが一週間短かった。
今は農家でも親の手伝いはしない時代かもしれませんが。
このままでは日本は壊れますね。