片貝孝夫の IT最前線 (Biz/Browserの普及をめざして)

Biz/Browserの黎明期からかかわって来ました。Bizを通じて日常を語ります。

日本人が目指すのはアメリカかヨーロッパか

2009年12月24日 | こころ
繊維産業を営んでいる友人から、新年会のお誘いがあった。
非常に厳しい経済環境にあるが、なんとか頑張っているという。

メールでこんなことを言ってきた。

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勿論、先進国は生産性の高い産業に転換しなければ豊かさを維持できないでしょう。アメリカのような「製造業の衰退と新しい産業の勃興」のパターンを日本が真似できますかね。ヨーロッパでは強かに繊維産業が生き残ってますが、アメリカでは壊滅です。価値に対する認識がアメリカとヨーロッパでは異なるようです。日本(あるいは日本の消費者)はどういう進路を選択するのか。
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私の知っている世界ではこうだ。
CDが出てレコードプレーヤーを作る会社は、日本では皆無になった。
しかしヨーロッパでは、中小企業がマニア向けに結構作っている。
これは寺垣プレーヤーをヨーロッパに輸出しようとしているダークさんという方からいろいろ写真を見せてもらって知った。

それと同じだとしたら、日本は確実にアメリカ型社会になりつつある。
しかし一方で、伝統工芸を尊ぶお国柄でもある。
ここは正念場だ。
グローバルな大量消費に組するか、良いものを大切に使う、つつましく心豊かな生活を選ぶか。

若者の米国留学が激減しているという。
それを、日本の若者に覇気がなくなったせいだと言う人もいる。
私はそうは思わない。
もはや米国は魅力的な国ではなくなったのだ。
人を蹴落とし、自分だけ成功するというアメリカンドリームは卑しい。
むしろアメリカンドリームは人類に対する重大な犯罪ですらある。

友人はレース編みの工場を経営している。
高級レースだ。
すでに伝統工芸の域に達しているという。
正月の11日は工場が稼働しているので、工場見学をしてから新年会をしようということになった。
家から歩いて10分足らずのところに工場がある。

私の小さな夢は、彼の会社のホームページを作ってあげるということだ。
自分達がどんなに素晴らしい仕事をしているか、日本に、世界にアピールさせてあげたい。