片貝孝夫の IT最前線 (Biz/Browserの普及をめざして)

Biz/Browserの黎明期からかかわって来ました。Bizを通じて日常を語ります。

システム内製化を支える技術

2009年12月05日 | 私の正論
先日GeneXus Day 2009で、丸善と鈴廣蒲鉾の事例を聞いて、もしかして時代が変わると思った。

システムの用件定義をすれば、アプリケーションが完成する。
新規開発のときだけGeneXusに長けたSIerの助けを借りるが、その後は自前でメンテナンスをしていくという。
ソースプログラムに手を入れることなく、何度でもシステムを直すことができるので、開発とメンテナンスの区別はない。
どちらかというと、何回か開発・テスト運用を繰り返して、どこかで決断して本番に使い、そのまま手直しを繰り返していくというやり方だ。
最初の本番に行くまでSIerの手を借りれば、あとはユーザ企業の手でできるという。

これからは段階的なシステム開発投資というのはなくなり、定常的なランニングコストだけになるかもしれない。
自分のことは自分でやるという、40年前は当たり前だったことが、できるようになりそうだ。

こういった動きはGeneXusだけではない、Wagby、PEXA、Xupperや楽々Frameworkなどいろいろある。


GeneXus Day の350人の定員に、立ち見ができるのを見て、時代は変わりつつあると感じたのは私だけではないだろう。

もちろん非常に優秀なERPなどの世界は一方である。
多分、内製で行くか、パッケージSaaSで行くか、業態や企業によって大きく方法が異なってくるような気がする。
この2,3年は注意深く観察する必要がありそうだ。