旭山動物園の再生は、飼育係の観察から始まった。
アザラシは水中で縦の動きがものすごいという。
アザラシを見せるなら水中で縦に泳いでいるところを見せないとだめだ。
飼育係の人たちは、園長からの依頼で、それぞれの動物の特長を一番出せる展示の絵を描いた。
「行動展示」だという。
そこには動物たちを注意深く観察してきた飼育係の目があった。
ナレッジワーカーに一番大切なのは「観察」だという。
日本の製造現場は、まさにナレッジワーカー。
体力では中国やインドには勝てないが、体質で勝つことはできる。
そう語るのは遠藤功氏。
現場を知らない管理職が、もうだめだと投げ出したことによって現場が動けるようになったと考えることもできるのではないかとも思った。