上村さんは、毎年
IT経営講座を実施している。
私のお願いは、経営トップ自らがITを駆使した事業戦略を考えられないとだめだと思うので、そういう視点をしっかり入れて欲しいということだ。
それを言うために、赤坂見附で昼食をしながら2時間話し込んだ。
上村さんは、NBC(日本ビジネスコンサルタント)の出身で、日経コンピュータ創刊と共に日経BPに移られた方。大福帳理論を展開して、一世を風靡したこともある。技術志向ではなく、経営者の視点、利用者の視点からITを観ている。異色の記者だった。
今年も5月からIT経営講座を開講する。
毎月第二土曜日東京駅近くの教室で行う。来年2月まで全10回。講師陣には
ITを駆使した経営で有名な企業の経営者がずらっと並ぶ。
講義はできるだけ少なくして、質疑応答や、テーマを与えられて、ITを駆使してビジネスモデルを作り、それを発表するといった非常に実践的なもの。
オーナー経営者の二世にIT力をつけてもらうには、うってつけの講座だと思う。まだ余裕があるとのことなので、ぜひご検討ください。
この話を、昨日、東京海上日動のTさんに話したところ、同社では、新入社員の何人かをシステム部門に配属させ、ITを根っこのところで体験させ、数年後に必ず現場に戻すようにしているという。
若いときにこういう体験をしておくと、ITとは何かが根幹のところで分かっているので、どんな業務についても、常にITを利用して仕事を組み立てる癖がつく。もしそのうちの一人が社長になれば、ITを駆使した経営を考える。
仕事は仕事、ITはそれを支えるもの、ではなく、
「ITがあるからこそできる仕事の創造」こそ命なのだ。