慈愛の松

一族の墓地の中央にそびえる松。
私の幼い弟を土に埋めるところも見てきた松。
松は、人間よりずっと長生きして、人間を慈愛のまなざして見つめる。

一族の墓

曽祖父片貝新十郎の墓が左手前、そこから祖先の墓が右に並ぶ。
何世代あるのだろうか。
こうやって生を繋いできたのだ。

岩島駅前に建設された橋のたもとから私の生家方面を望む

写真中央の白い雲の下あたりの山腹に私の生家がある。
白い雲の方面が新潟県。
左手の鉄塔は、柏崎刈谷原子力発電所で発電された電力を、京浜方面へ搬送するための送電線を支えている。
写真を撮っている背中のほうが東京だ。
白い雲の左下にぽつんとある一軒屋は、同級生の家だ。

八ツ場ダム（やんば）がこの上流にできる

我が故郷に大きな橋ができた。
吾妻川（あがつま）にかかる橋で、吾妻線岩島駅の前にできた。
ダムに沈む国道１４５号線を迂回させるために作った橋だ。
その中央から上流を望む。

彼岸で墓参りのため帰郷した。
久しぶりに車で来たので、橋まで来て、写真を撮った。
想像どおりの景観だった。
美しい。