片貝孝夫の IT最前線 (Biz/Browserの普及をめざして)

Biz/Browserの黎明期からかかわって来ました。Bizを通じて日常を語ります。

東京電力社員から奥さんの実家の印刷業を継いだ杉井さん

2008年12月17日 | 感動したこと
株式会社ディグの杉井社長のお話を伺った。杉井さんは東京電力で電力消費のシミュレーションなどをされていた方。奥さんの実家の家業を継ぐことにになり、社員50名の印刷会社の社長になった。
東京電力なら説明も要らないが、ディグでは何の会社か分からない。また社長だった奥さんのお父さんは、環境負荷の大きい印刷業という仕事をたいへん気にしておられた。そこで環境問題を徹底的に追及した。そのために、まずデータを集めた。エレベータの動作回数、モーターの作動状況、オフィスの電力などなど。そして改善目標を定め徹底的に実行した。はじめは戸惑っていた社員も、今では電気の消し忘れを社長に指摘する社員もいるほどで、仕事のチームワークもたいへん向上したとのこと。
その結果、環境大臣賞をもらうなどして、それが縁でいろんなところで講演を頼まれ出かけているという。印刷の営業を一度もしなくても、相手も問題を解決してあげることで、見返りに印刷の仕事をいただけるという。最強のマーケティングではないか!
また杉井さんは、社内システムはすべて自ら手作り。Web環境でHTMLで作る。見た目は恐ろしく簡単で、データベースへの入力項目が並んでいるような画面。あとはそれがメニュー化されているだけ。しかしそれでいいのだ。私にも経験があるが、自分が使うシステムに体裁は要らない。コンピュータなどデータを出し入れしているだけだから。普通にSIerに見積依頼をしたら1億円くらいするといわれるシステムを自分でサクッと作ってしまって、それを全社で運用しているという。
こういったやり方も確かにある。
とても清々しい社長だった。一度訪問させていただこうと思っている。

倉重さんのシグマクシスのオフィス見学

2008年12月17日 | Biz/Browser

シグマクシスの倉重社長。プライスウォーターハウス&クーパースの社長時代に、オフィスのデジタル化を敢行し、それにあわせてオフィスを生活空間としてリニューアルした。その後同社がIBM傘下に入るときもう一度オフィスを設計し、次に日本テレコムの社長になったとき、プロジェクト型組織にするためオフィスをリニューアルした。今度で4度目だ。
エントランスを入ると巨大な秋が待っていた。



役員室はガラス張りで、机は円形の部屋の外側に向けて配置され、振り返れば直ぐに役員会ができる形だ。



アイデアが湧くのは街を歩いているときとの意見から、マーケットという場所もある。



マーケットの中ほどから巨大なスクリーンを降ろし、円形競技場の観客席のようなとことに座って3つの画面を出しながらプレゼンテーションもできる。



寝転んで瞑想する部屋も。
(ちょっと腹が出ているのが驚きです、、、。)



シグマクシスは成功報酬型の契約で顧客満足を追求する。そのためにはプロジェクトの目的をカスタマーと共有し、成功するためにどんどん行動するという。社員のみなさん、真剣に仕事に取り組んでいました。いい雰囲気です。
新規プロジェクトへの参画は、最初にマネージャが決まり、マネージャが集める場合と、志願する場合と両方あるという。能力とやる気のある人には堪らない職場環境だ。