片貝孝夫の IT最前線 (Biz/Browserの普及をめざして)

Biz/Browserの黎明期からかかわって来ました。Bizを通じて日常を語ります。

オーディオテクニカのマイクとアクシスソフトのBiz/Browser

2008年12月14日 | 私の正論
レコードプレーヤーのカートリッジメーカだったオーディオテクニカ。売上の70%がカートリッジだった。それがCDの出現で一気に売れなくなった。そこで進出したのがマイク。
アメリカとドイツに有名なメーカがあり、なかなか売れない。そこで目を付けたのが、当時はやりだしたカラオケボックス。
しかしいざ使ってもらうと、落としたり叩いたりと乱暴な扱いで故障の続出。自分の物ではないし、酔ってふざけたりするからたまったものではない。使い方が悪いという気持ちはあったが、マイクのカバーをプラスチックから鉄にしたり、心臓部をスポンジで保護したりと、とにかく壊れないマイクを作ることを心がけた。そのうちオーディオテクニカのマイクは壊れないという評判が立ち、そのうちプロのミュージシャンも使うようになってきた。すべてが順調でもマイクが壊れたらおしまいだからだ。
もちろん品質にも自信がある、測定器でよい特性が出るのは当然だが、それだけではだめで、人の耳で聴いて確かめるという。
オリンピックでも使われるようになった。アーチェリーの矢が飛ぶときのシュッという音を撮りたい、水を切る音を撮りたい、砂の音を撮りたいなど、さまざまな環境での利用に応えてきたという。

Biz/Browserもそうだ、データ入力のさまざまな場面で、確実に使える入力ツールとして発展してきている。デスクトップで、倉庫で、レストランで、スーパーで、外出先で。これからもさまざまな機器、OS上で確実に動かしてくれることだろう。

音の入力にこだわりユーザニーズを徹底的に追求するオーディオテクニカ。データ入力にこだわりユーザニーズを徹底的追及するアクシスソフト。

大事なのは発明ではない。ユーザニーズを徹底的に追求し続ける姿勢とそこから得られたノウハウを製品に反映する力こそ競争力の源泉だ。