ずいぶん前に入院した時、友人が盲目のピアニストの辻井伸行さんのお母さまの著書を貸してくれた。
愛するわが子の目が見えないとわかってから、様々な葛藤を経て、我が子の才能を見いだし、信じ続けてピアニストに育て上げるまでを書いたものだった。
以来、辻井伸行さんの演奏を生で聞いてみたいと以前から思っていたけれど、なんとなくタイミングを逃していた。
今回、辻井さんだけでなく、ライブ・イマージュでもよく聞いていた加古隆さんとこれまた一度聞いてみたかったレ・フレールというワタシ的には夢のプログラムの演奏会のチケットをゲット
新春初めての渋谷オーチャードホールに妹と二人で出かけて行く。
席は前から3番目の端っこ。
ピアノの鍵盤側とは反対側だったし、近すぎて見上げる形になるので、手が見えないなあ、とちょっとがっかり感が漂ったけれど、大きなスクリーンに手のアップがバ~ンと映るし、近いので演奏中の表情や流れる汗までよく見えて臨場感たっぷりで楽しめた。
第一部の辻井さんの演奏はとにかく優しい。
一番端の黒鍵の場所を確かめてから、弾き始めの鍵盤まで、すっと腕が動いたと思ったら、唐突に演奏が始まる。
見えていないとは思えない、迷いのない動き
映画「羊と鋼の森」のテーマでは、原作に出てくる情景が浮かぶようだ。
(映画は観てません😅)
第二部の加古さんの演奏はちょっと切ない
ライブイマージュのときから何度も聞いている「パリは燃えているか」はいつ聞いても胸が締め付けられる。
休憩のあと、第三部のレ・フレールのお二人が登場。
ご兄弟だというお二人は、一人用の椅子に二人で窮屈そうに座っての演奏だけれど、どっちがどっちの手なのかわからないようなスピードで、交差する。
前のお二人の演奏とはガラッと変わって明るく楽しい
幼稚園での演奏風景の映像が流れると、映像の中の園児たちは、楽しそうに躍りだし、おふたりのピアノを取り囲む
子供たちを夢中にできるって凄い❗
弟の圭土さんのブギウギピアノは映像が乱れるほどのスピード
すごい❗
アンコールは辻井さんも交えての即興演奏
辻井さんがホントに楽しそうだし、3人の息がピッタリ。
プロって素敵❗
最後の最後は全員で加古さんの「黄昏のワルツ」
美しい💓
この日演奏された曲目はこちら
アンコールの「黄昏のワルツ」が思い出せなくて、むずむずしてたけれど、これでスッキリ❗
こんな風に書いてくれると助かります🎵
新年早々、素敵な音楽を聞かせていただきました。
今年もワクワクどきどきの楽しい1年になりますように❗