ゆるゆるらいふ

とりあえず、今日も一日機嫌よく・・・

【観劇メモ】皆既食

2014年11月09日 | 演劇

ちょっと予習をしておくべきだった・・・と観終ったあと友人と話した。

この日、たまたま二人の幼なじみが、それぞれ別々の用事で上京した。
こんな素敵な偶然ってあるんだろうか

うち一人は、演劇が好きで、そのためにだけ上京することもある。
今回は出張だが、せっかくだから2日間舞台を観たいとのリクエストにお応えして、
この日に上演している舞台を物色中にもう一人の友人からも上京のお知らせが・・・。

で、3人で観に行こう、ということになった。

なので、まず日時と空席ありきのチョイスとなり、ゲットできたのがこの「皆既食」

岡田将生クンの初舞台ってことと生瀬勝久さんが出る、ってことぐらいの情報で劇場へ・・・。

この日が初日ということもあり、演じてるみなさんは、台詞をカミ気味。

毎回言っていることだけれど、翻訳劇に弱い。
歴史も地理もニガテなので、外国の時代背景がさっぱりわからない。

19世紀のフランスに実在した詩人、ランボーとヴェルレーヌの物語。

19世紀フランスを代表する早熟の天才詩人、アルチュール・ランボーに岡田クン。
すでに詩人としての名声を得て、ランボーの才能に驚嘆してパリに呼び寄せたポール・ヴェルレーヌが生瀬さん。

岡田君の18歳はともかく、生瀬さんの27歳はちょっと・・・

才能だけでなく彼自信を愛してしまうヴェルレーヌは、妻や子を残し、ランボーと放浪し身を持ち崩していく。
その一方では若い妻のことを忘れることができずに、離婚の申し出にあらがってみたり、とどうしようもない。

男同士の恋愛に発展していく意外な展開
でも、岡田君の少女マンガのような美しさならしょうがないか・・・となんだか納得。

しだいにお金も無くなり、どんどんボロボロになっていく二人。
若い岡田クンはボロボロになりつつも、やはり美しい。
生瀬さんの落ちぶれていく様はさすがの演技力とあいまって、ホントにリアルで、見ている方が苦しくなってくる。

そしてついに起こってしまう「ブリュッセル事件」
ランボーがヴェルレーヌの銃弾をあび、命は助かったものの、ヴェルレーヌは獄中へ。

ランボーはその後詩を捨てて、貿易商となり37歳の若さで亡くなった、ということを、
酒場に訪ねてきたランボーの妹から聞かされるヴェルレーヌ。

貧困と病で目も当てられない落ちぶれようだ

最後まで詩人だったヴェルレーヌは幸せだったのだろうか・・・。

この舞台を演出した蜷川幸雄さんは16歳のときにランボーの詩を読んでいた、という。
私が若いころに知っていたランボーはシルベスター・スタローンの映画だけだ。

大人になってからの人生が大きく違うのは当たり前だ

それにしても、あんなにお金のかかったセットの舞台を観たのは久しぶりだ、と友人は言う。
確かに、今回、場面がくるくる変わり、部屋の内部も毎回セットが完全に変わっていた。
ちょっと慌ただしい・・・。

前半はなんだかついていけなかったけれど、後半になってやっと話が見えてきた頃に終演・・・
なんだか正しい「THE 演劇」って感じの舞台だった。

幼なじみ3人で渋谷で舞台を観る、という、まずありえないシチュエーション。
少し早めに待ち合わせして、開演前に軽くお食事、っていうのは、
こちらに住む友人と舞台を観に行くときとなんら変わりないけれど、
このとき一緒にピザをつまんでいるのは遠く札幌に住む友達なんだ、と思うと、美味しさも倍増

思っていたよりも長い舞台で、シアターコクーンを出たら、10時になろうとしている。
名残惜しいけれど、この日はこれで解散。

翌日、一人は短大時代のお友達に会い、もう一人はまた一緒に舞台を観る。
舞台の後、この友人は札幌へ帰る
もう一人と夕方待ち合わせて一緒に押尾コータローのコンサートへ・・・。

盛り沢山な1日が待っている






コメント
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