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大乗仏教の成立

2014年09月10日 | 高2用 授業内容をもう一度
 【クシャーナ】朝の時代における最大の出来事は、新しいタイプの仏教が【西北インド】で成立したことでしょう。中国を経て【百済】によって日本に伝わった【大乗仏教】の成立です。
 大乗仏教の成立に大きな影響を与えたのは【ナーガルジュナ】です。ナーガルジュナは中国名を【竜樹】といいます。彼は「熱中して、しかもとらわれず」の思想を示したインド最大の哲学者です。「【空】の思想」を仏教において完成させた人物でした。
 彼はもともと【南インド】のバラモン階級でした。しかし欲望は苦しみの原因であると知って出家しました。彼の思想は『【中論】』という書物に書かれています。
 大乗仏教ではブッタ以外にも解脱した仏が存在するという立場をとっています。たとえば、西方極楽浄土の「阿弥陀仏」や東方浄瑠璃世界の「薬師如来」などがそれです。また、このほかにおおくの「菩薩」が修行を行なっており、われわれのような世俗の人間も菩薩を信仰すれば出家しなくても最終的に解脱を得ることができると考えています。

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