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02年 南山大学 古代オリエント史

2011年04月27日 | 復習用入試問題

古代エジプトに関する下記の設問に答えなさい。

(1) つぎの文は,ある著作からの抜粋である。その著者は誰か。
「いやしくも物の解る者ならば,たとえ予備知識を持たずとも一見すれば明らかなことであるが,今日ギリシア人が通航しているエジプトの地域は,いわば(ナイル)川の賜物ともいうべきもので,エジプト人にとっては新しく獲得した土地なのである。」
(ア) ヘシオドス (イ) ヘロドトス
(ウ) トゥキディデス (エ) プルタルコス

(2) つぎの文章の中で誤っているものを指摘しなさい。すべて正しい場合は(オ)を選びなさい。
(ア) エジプト文明は,ナイル川の増水がもたらす肥沃な土壌を利用した灌漑農業の上に成立した。
(イ) エジプトは,ナイル川のうるおす峡谷地帯(上エジプト)と北端のデルタ地帯(下エジプト)とからなる。
(ウ) 下エジプトのメネス王は,上エジプトをあわせて第1王朝を開いた。
(エ) エジプトの王は一般にファラオと呼ばれ,全国土を支配し,神官・高官・一般民のうえに君臨した。

(3) 古王国の第4王朝を中心とする時期はピラミッド建設時代と呼ばれる。この時期の王でないものをつぎから選びなさい。すべてこの時期の王である場合は(オ)を選びなさい。
(ア) イクナートン (イ) カフラー
(ウ) メンカウラー (エ) クフ

(4) つぎの記述のうち,適切でないものを選びなさい。すべて適切である場合は(オ)を選びなさい。
(ア) ピラミッドやスフィンクスは,神である王の絶大な権力を象徴している。
(イ) 王宮や神殿では,神官により太陽暦・測地法・天文学が発達した。
(ウ) パピルスは,カヤツリグサから作られた一種の紙で,おもに神聖文字を書いた。
(エ) 「死者の書」は,死者の来世の幸福を祈ってミイラとともに墳墓におさめたりした文書であった。

(5) つぎの文の下線部のうち誤りがあるものを指摘しなさい。誤りがなければ(オ)を選びなさい。
 象形文字の一種でヒエログリフ(神聖文字)とよばれるエジプト文字が発明されたが,それは簡路化されヒエラティック(ア)(神官文字)となり,やがてデモティック(民衆文字)がうまれた。ナポレオンによるエジプト遠征のさい,1799年(イ)に発見されたロゼッタ石には,プトレマイオス5世(ウ)への賛美の言葉が神聖文字・民衆文字・ギリシア文字の三種の文字で併記されており,1822年シャンポリオン(エ)によって神聖文字が解読された。

(6) 中王国の首都となった上エジプトの都市はつぎのどれか。
(ア) ギゼー (イ) テル=エル=アマルナ
(ウ) テーベ (エ) カデシュ

(7) つぎの文章の中で正しいものを選びなさい。
(ア) 中王国の中期,西アジアの遊牧民ヒクソスが侵入し,ほぼ50年にわたりエジプトを支配した。
(イ) 中王国の末期,西アジアの遊牧民ヒクソスが侵入し,ほぼ100年にわたりエジプトを支配した。
(ウ) 中王国の中期,西アジアの遊牧民ヒッタイトが侵入し,ほぼ100年にわたりエジプトを支配した。
(エ) 中王国の末期,西アジアの遊牧民ヒッタイトが侵入し,ほぼ50年にわたりエジプトを支配した。

(8) 新王国になるとエジプトはアジアに進出した。そのときシリアをめぐってエジプトが争った,北メソポタミアからシリアに広がる王国は,つぎのどれか。
(ア) セレウキア (イ) カッシート (ウ) バビロニア (エ) ミタンニ

(9) 新王国時代に関する記述として誤っているものを選びなさい。すべて正しい場合は(オ)を選びなさい。
(ア) アメンホテプ4世が,従来の神々の崇拝を禁じてアトン一神の信仰を強制した。
(イ) トトメス3世のとき,北はシリアから南はヌビア地方まで領土を拡張し,大発展を遂げた。
(ウ) 「海の民」と呼ばれる民族集団が活躍したが,エジプトはこれを撃退し,さらに国力を強めた。
(エ) ラメス2世のとき,一時の衰退から繁栄を回復し,多くの神殿が建てられた。

(10) 古代エジプト人が使用したおもな言語はつぎのどれに属するか。
(ア) ハム語族 (イ) インド=ヨーロッパ語族
(ウ) アルタイ語族 (エ) セム語族

正解
(1) (イ) (2) (ウ) (3) (ア) (4) (ウ) (5) (オ)
(6) (ウ) (7) (イ) (8) (エ) (9) (ウ) (10) (ア)


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