観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

ミサゴが増えてきています。

2021-10-03 16:16:45 | 秋の藤前干潟

【来館時のお願い】

名古屋市野鳥観察館は、新型コロナウイルス感染拡大防止の対策をして開館しています。

来館時には、マスクの着用等のご協力をお願いします。

詳細はこちらをご覧ください。

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藤前干潟

今日の干潮時間 9時52分 潮位 68cm

今日の満潮時間16時32分 潮位235cm

 

緊急事態宣言が解除された週末、野鳥観察館には県外からの来館者が多くいらっしゃいました。

代わりに稲永公園を散策する人や、釣り人の姿が解除前に比べ少なくなりました。

天気が良かったので、どこか遠出をされているのでしょうか。

 

今日も午前の中潮なので引き始めはは日の出前でした。

干出し始めた干潟に向かってメダイチドリやハマシギ、オバシギの群れが飛来して来ますが、時折猛禽が飛来するため、シギ・チドリは落ち着きなく飛び回っています。

今日も、干潟にはオグロシギが2羽。そして、普段の干潟では観察する機会が少ないウズラシギも。

春と秋の移動の時期には、ウズラシギなどの淡水性のシギも干潟に飛来する機会が増えます。

干潟では、他のシギ・チドリにしょっちゅう喧嘩を仕掛けるダイゼンがオオソリハシシギに向かって行きますが、このオオソリハシシギも負けていませんでした。

ダイゼンと争っていたオオソリハシシギの正面にオグロシギが歩いてきます。

オオソリハシシギは「どけよ!」と言っているように見えます。

すると、オグロシギはさっと飛び上がり、オオソリハシシギを交わしていきました。

よく似た体型のオオソリハシシギとオグロシギですが、識別の一番の決め手は、飛翔時に見える翼上の白い翼帯と黒色の尾、白い腰です。

今年の秋はコアオアシシギの飛来が多く、今日のカウントでも17羽が確認されています。

今日は同時に20羽しか確認できていませんが、秋になって藤前干潟ではミサゴの飛来数が増えて、導流堤や干潟の杭に並んで止まっている姿をよく見ます。

この時期は、若くて狩りに不慣れなミサゴが多いため、何度も狩りに失敗する個体が多くなり、風の強い日には観察館の上まで風に流されて比較的近くで見る機会が増えます。

今日の写真のミサゴも何度も狩りに失敗し、やっと成功したのにすごく小さな魚しか捕らえられていませんでした。

これから冬にかけて、こんな光景をよく見るようになります。

 

【藤前干潟のイベントのご案内】※新型コロナウイルス感染症の拡大状況・天候によっては変更・中止することがあります。

★展示中~10月10日(日)秋の野鳥写真展「秋から冬を彩る野鳥たち」&藤前干潟写真展「藤前干潟の魅力~風景・生き物~」@名古屋市野鳥観察館2階詳細はこちら(PDF)※募集は終了しました。

 

10月9日(土)「藤前干潟の渡り鳥調査隊」@名古屋市野鳥観察館詳細はこちら(PDF)

 

★10月17日(日)「干潟(ヨシ原)の人気者 カニとトビハゼに会おう!」@稲永ビジターセンター(主催:藤前干潟ふれあい事業実行委員会)→詳細はこちら(名古屋市HP)

 

★10月23日(土)「第35回’21秋の藤前干潟クリーン大作戦」(主催:藤前干潟クリーン大作戦実行委員会)→詳細はこちら(藤前干潟クリーン大作戦実行委員会HP)

 

★7月24日(土)~11月30日(火)企画展「もし君が干潟の生きものだったら~カニからみると~」@環境省稲永ビジターセンター(主催:中部地方環境事務所)

私たち人間が干潟の生きもの(例えば、手のひらほどの大きさのカニ)になったら世界はどのように見えるのでしょうか?

そんなことを感じ、考える展示になっています。展示物はセンタースタッフの方々の力作が勢ぞろいです。お楽しみに!

 

★7月24日(土)~12月19日(日)企画展「藤前干潟のハンター展」@環境省藤前活動センター(主催:中部地方環境事務所)

藤前干潟に飛来するハンター(主にタカやハヤブサの仲間)を紹介する展示です。

飛来数が増えたミサゴや、人気のあるハヤブサなどの藤前干潟のハンターの魅力的な姿を知ることができると思います。

写真やイラストでは野鳥観察館のスタッフも協力させていただきました。

 

今日の尾張野鳥の会および名古屋鳥類調査会合同の鳥類調査で観察できた主な野鳥 カワウ2,437、ダイサギ167、コサギ10、アオサギ96、マガモ26、カルガモ410、コガモ792、ヒドリガモ6、オナガガモ578、シマアジ6、ハシビロガモ35、ホシハジロ2、キンクロハジロ3、スズガモ9、ミサゴ21、トビ3、サシバ2、ハヤブサ1、チョウゲンボウ1、ハジロコチドリ4、シロチドリ51、メダイチドリ39、ダイゼン27、ケリ5、トウネン400、ウズラシギ1、ハマシギ487、オバシギ6、エリマキシギ3、アカアシシギ3、コアオアシシギ17、アオアシシギ33、イソシギ18、ソリハシシギ28、オグロシギ2、オオソリハシシギ4、オオハシシギ2、セグロカモメ3、オオセグロカモメ1、ウミネコ259

他、計53種、6,509羽

 

明日月曜日は野鳥観察館の休館日です。

火曜日の満潮時間 4時55分 潮位245cm

火曜日の干潮時間11時13分 潮位 44cm

コメント (3)
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