観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

今日も、やはりササゴイが主役

2016-06-14 21:24:01 | 夏の藤前干潟

藤前干潟
今日の干潮時間 7時45分 潮位109cm
今日の満潮時間13時55分 潮位178cm

 

今日は雲が多かったものの、時折、陽が射し、気温が上がりました。

 

今日も野鳥観察館には、稲永公園にハイキングに来たグループの来館がありました。

しかし、来館されたお昼頃は潮が満ちており、干潟がほぼ干出していなかったため、

干潟に訪れるサギやカモなどの野鳥が少なく、多くの鳥を見てもらえなかったことが残念でした。

次回は、渡り鳥の多くなる晩夏以降の、干潟の引いている時間帯に来館いただけると嬉しいです。

 

今日の庄内川河口には、午前中の早い時間帯には干潟が残っており

その干潟にカルガモの親子やケリ、そして留鳥であるカワウやサギなどが観察できました。

しかし、藤前干潟の夏の主役のひとつだった「コアジサシ」が今日も一羽も飛んでおらず、本当にさみしく思っています。

藤前干潟周辺の最大のコアジサシの繁殖地が数年前になくなって以降、

コアジサシの飛来数は激減していましたが、それでも今年ほど連日観察できないということはなかったのですが・・・。

 

ということで、今日の日記もササゴイの紹介です。

ササゴイも、コアジサシ同様、夏に藤前干潟周辺に飛来して子育てをする藤前干潟の夏の主役のひとつです。

ササゴイは例年通り、今年も4月下旬から藤前干潟周辺に飛来しており、最近は毎日観察されています。

 

 

ササゴイは、干潟の浅瀬に寄ってくるボラの稚魚やハゼなどを狙って、庄内川河口に現れます。

ササゴイの観察には、干潟が干出し始める時間帯、もしくは満ち始める時間帯がお勧めです。

 

干潟の水際から、ボラの稚魚の群れ(上の写真)を狙ってそっと浅瀬に入っていき・・・・・、

 

いつもはS字に曲げている首をすばやく伸ばして、ボラの稚魚を見事に捕らえました。

黒いマスクを被ったような姿で、川面に勢いよく飛び込む凛々しいコアジサシも好きですが、

何となく愛嬌があると感じるササゴイの姿と動きも個人的には好きです。

 

さらに、今日はササゴイの他に、2種類の生きものを紹介します。(でも、どちらも野鳥ではありません。)

日曜日から野鳥観察館前にいた赤色のカミキリムシ。

図鑑で調べてみたところ、ホシベニカミキリというカミキリムシのようです。

今日のお昼頃まで野鳥観察館前にいたのですが、その後どこかに飛んで行ってしまいました。

 

そして、初夏の今頃から、野鳥観察館の扉が開いていると、たまにですが、知らぬ間に入ってくる小さなお客さん。

アカテガニです。甲羅に笑った顔のマークがあるように見えませんか?

今日みつけた個体は、片方のハサミがありませんでしたが、すばやく逃げていきました。

 

稲永公園では、野鳥だけでなく、様々な生きものが見られます。

 

明日(15日(水))は休館日です。
明日の干潮時間 8時43分 潮位 95cm
明日の満潮時間15時07分 潮位189cm

明後日の干潮時間 9時29分 潮位 79cm
明後日の満潮時間16時00分 潮位203cm

コメント
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