Reflections

時のかけらたち

着物からの働きかけ ・・・ kimono tells a story

2015-10-08 23:30:53 | old familiar faces
小学校のクラス会。今回始めてウィークディの昼間開催。昨年までは土曜か日曜だったのに。
もうほとんどの人が毎日が日曜日になったということか・・・

万年幹事と会場を抑えてくれるU君にずっとお世話になりっぱなしです。
恵比寿ガーデンプレイスで今までだとクリスマスシーズンの初めにみんなで会っていました。
今年は少し早目・・ 
長坂のペンションから参加のOさんも初参加。彼女に合わせてペンションの予約の入っていないとき
にしてあります。

私は昨日はちょっと体調を崩したので、着物を着るか迷ったのですが、着物の方から着てほしそうだったし、
着る練習にもなっていいかと思いました。
お母様が母の着物を縫ってくださった友人は着物を見てお母様が仕立てたものはすぐわかるとのことでした。
何十年前の着物との再会です。
(母の着物で幅だししたのは他には訪問着、もしかして私の結婚式に着たので色留袖というのかしら?
今度小花の小紋をお願いしようと思っています。)





前日よりうまく着れました。特にお太鼓のところの中とかが・・ お太鼓の模様はやはり少し上に上がり気味。
普段着っぽくていいかなと思いました。





帯の前の模様もちゃんと出ています。
この母の帯は意外と何にでも合い、私のぼたんの帯より合わせる範囲が多いです。
最近はどの帯でもこの帯締め。今回は裏にしていたからし色を表にしてみました。








和服を着て行って話題提供が少しできたかしらね。
着付け教室の授業で型染めした足袋の模様は赤とんぼです。





今のみんなの課題は自由な時間の使い方。生活スタイルを確定すること。家族との接し方など。
また地域社会との関係が社会とつながる大きなカギになります。
日本でのエステの先駆的なS君は海外での講演依頼も入っているとのこと。
またU君は全く違う分野の勉強をして、ビル管理者の仕事をこれから週3回くらいするとのことでした。
中国での15年間の仕事を終えて帰国したY君に質問が集中しました。
中国はお金第一の国で他人は信用しないというのが一般的だけど、儒教などの考えも一部の人たちの間で
復活しているように思えるとのこと。また文革により多くのものを失ったとも。伝統工芸の技術とか・・
F君は相変わらず奥さまに叱られたりして家事を分担しているとのことですが、相手は変わらないので
自分が変わることにしたとの悟りの境地です。ボランティアの日本語教師が楽しいとのことでした。
原村に移住していますが、最後はまた東京に戻るかどうか将来のことも考えてしまうらしい。
私も日本語補助は多文化共生プラザにまた連絡してみようかしら・・




最近大型犬を亡くした友人はこういう姿を見るとキュンとすると話していました。
それでも旅行もできて今の暮らしはそれはそれでいいみたいでした。

いつものコースでビアホールのあとは珈琲店でお茶を飲んで
後は飲む人はまた飲んで帰ってというパターンです。


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さわやかな秋日和が続きます ・・・ in fresh autumn air

2015-10-07 23:56:03 | a day in the life
洗濯日和が続き気持ちのいい日です。
外に出ると風は強い毎日ですが・・・

今日はしぎやさんに再び寄ってから銀座まで出かけて
運転免許の最後の試験が終わったSとランチをして
伊東屋や松屋を見て帰りました。

しぎやさんでは和服の自分の適性寸法を書いてもらいました。
昨日は急いでいたので縦横にストレッチする足袋も持って帰りました。
こんなに履きやすい足袋は初めて。
着物の話しもまたして、昔は衣類だったという話で、
昔でも正式な時は着つけてもらって着たそう。
現在でも和服はやはり特殊な時に着るものなのでそれなりに美しい着方が
必要ではないのかというのがご主人の意見。
いろいろな意見を聞くのは面白い。

銀座に行ったのは最後のクラスで紐を忘れてきたので取りに行くのも
一つの目的でした。こちらの教室でも自分の適性寸法のデータを
もらってきました。採寸をもとに和服を縫ってもらうのですが、これがまた
仕立てる人によって違うらしい。最近の着物は袖を長くした分他がだぶついていやです。
ここでしたててもらった着物はどうも長すぎる、大きすぎる気がするのです。

ランチのジョーズ シャンハイ(JOE’S SHANGHAI NEWYORK 銀座店)はキンキラキンの
お店ですが、小龍包がすごくおいしいちょっと穴場的なお店。

家に帰ってから明日の小学校のクラス会にもしかして和服にするとして
クラス会にも出席予定の友人のお母様に母が昔縫ってもらった銘仙の着物はどうかしらと
Tシャツとズボンの上から帯合わせをしてみました。母の着物は銘仙とは知らなかったのですが
着れそうなので裄、身頃を広げてもらったものです。紫のアザミの帯が少し短く模様を出すのが難しいのと
どうも似合わないので、手描きのおもとの母の帯にしました。

毎年同じ恵比寿ガーデンプレイスのビアホールで開催のクラス会。ニュートーキョーに勤めている同級生に
お世話してもらって時間も気にせず過ごしています。とても気楽でいいのですが
和服でも違和感ないように気楽なものでないと合わない感じ。飲み食いするには和服でないほうが
いいのだけど・・ ちょっと和服に慣れたい感じもあり・・明日はどうなることやら。 やっぱり洋服とか・・

洋服の上からテストで着てみた母の銘仙です。












ほんとうに家着ですね。
母はどんな帯をしていたのだろう・・着ていたのを見たことがない着物です。
この帯は反対巻にした方がいい柄が出そうなのですが、まだ逆回りは無理そう。
関東巻とか関西巻とか言うそうです。


そして本日のブルー






最近のブルーは冷蔵庫の前に陣取ったり、食事を作っていると様子を見に来たり
食いしん坊なのですが、鳴き方も何やら話しているみたいですごく面白いの。
特にささみがあるときはすごく甘えた声。飼い主に似たのか・・(笑)
その飼い主は外食ランチがいけなかったのか夕食の支度をしたら急に苦しくなり
しばらく横になっておりました(泣) その後何とか回復しました。


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徐々に着物生活 ・・・ slowly into kimono life

2015-10-06 22:45:17 | a day in the life
今日は落合のしぎやさんにストレッチ素材の足袋を買いに
秋の感謝市の案内もいただいていたし出かけました。
着物が着れたら練習に着て行こうかと思っていたので
おとといと同じ着物ですが、続けて練習しました。
単衣なので本来はNGですが暑ければ着てしまいます。



Sが今日は仕事オフなのでスマホで撮ってもらいました。
最初は出ていた半襟が最後にはまた見えなくなってしまいます。
難しいよね。




でも全体的に以前より楽そうに見えません?
今の先生には着方に決まりはないから楽にやりやすようにと言われています。
おはしょりを平行にするため伊達締めの下に入れ込む方法も教わりました。
お稽古の時は伊達巻と言ってみんなに笑われましたが・・





慌てて半襟引っ張り出しました。
下前もだぶついていますね。



しぎやさんでは以前博多織のお召の着物をどうしてこんなの買ったの的なことを言われたのが
気になっていたので、もう一度聞きに行きました。あくまでも自分の思ったことで
うちでは見立てをするからと・・私は好きで着ているからいいけど、好き嫌いではなく
似合うを教えてあげるのが仕事と思っているらしい。自分の顔に映える色と・・
私も洋服でも好きな色で選んでしまうけど、必ずしも似合うとは限らないかも。
でも着ていてそういう色は自分自身が安心してしまいます。
見られるための衣服ではないですからね。失礼だけど面白い店ではあります。


お昼を少し過ぎてから家に戻りSがエスニックを食べたいというので
久しぶりに「ベトナムちゃん」へでかけました。
平日ランチはお得で、しかも1時過ぎになると100円引きとなります。
以前より値上げして900円になっていましたがそれでもお得感ありました。
久々のベトナムフォーランチ。今日は牛しゃぶにしました。
揚げ春巻きと生春巻きつきです。








午後はヨガ教室でここの教室が3周年記念で企画した個人レッスンのワンポイントアドバイスに行きました。
木のポーズとコブラのポーズがうまくいかないので教えてもらいました。
来月から月8回に切り替える予定です。


                       


昨晩はロンドン交響楽団のコンサートがありましたが、なぜか心に響かず・・瞬間いい時もあるのだけど
何か持続しなくて、ブログ掲載はやめました。大巨匠らしく入口にはチケット求むの人もいましたが・・
大好きな曲でしたが、さっぱり・・ 80過ぎても指揮ができて音楽家ってすごいと思いますが
カール・ベームのブラームスは最高でした。
それとも曲もマンネリか? 次回のベートーヴェンも心配。

指揮:ベルナルト・ハイティンク
ピアノ:マレイ・ペライア

曲目
パーセル(スタッキー編):メアリー女王のための葬送音楽
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番
ブラームス:交響曲第1番 



                          


昨日パリ在中の姪からドキュメンター制作についてメールをもらいました。
興味のある人は見てくださいね。

パリでは、秋日和が続いていましたが、気温は下がり、今週からは空も曇りがちです。
日本で撮影した耳が聞こえない高校野球児に関するドキュメンタリーは、編集も終了し、今月26日にFrance5での
放映が予定されています。放映日以降は、こちらのサイトでも4年間視聴が可能になります。
http://www.france5.fr/emissions/l-oeil-et-la-main
今回のテレビ企画を通して、カメラマンさんや編集マンなど、経験豊かな人達と一緒にお仕事ができたのが有意義でした。

テレビの方が一段落したので、数週間前から彼のフランス滞在部分の編集を始めています。
クラウドファンディングにもご協力くださりどうもありがとうございました!
皆さんのご支援のお陰で、編集に必要となる手話の翻訳をキチンと能力ある方に依頼することができます。
こちらの編集は、今年末までに編集を終わらせるのが目標ですが、長丁場です。
とりあえず、30秒のクリップを作成しました。
http://youtu.be/zuPtZjS3XiY

ドキュメンタリーの監督としてはなかなか生計を立てていくことは難しいので、これからは、編集の技術も学びつつ、
編集と制作を両立しながら仕事を探していければと思っています。

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ぶらり鎌倉散歩 ・・・・ wandering around Kamakura

2015-10-05 23:52:46 | my favorite
庭園美術館に行った時、ショップで立ち読みして
「見るべき日本の洋館」から鎌倉にある旧華頂宮邸に行ってみたくなり、
ネットで調べたら年1回の公開日があることを知りました。

鎌倉へは9月の着付け教室の一環で八幡宮に行くことになっていましたが
着物集団でぞろぞろ行くのはちょっと・・という感じでキャンセルして
10月3日に一人でぶらっとカメラ片手に行ってみることにしました。

その際の四国の呉服屋さんとの出会いは昨日の記事にも書いていますが
今日は本編の鎌倉散歩です。

旧華頂宮邸は竹の寺報国寺をさらに奥に入ったところにありました。
行きはバスでビュ~ンと行って、そのあと駅に向かってぶらぶら歩き、
行きたいところに寄って帰ろうという大まかな計画。


10時少し過ぎに鎌倉駅について、駅前からバスに乗りましたが、
観光地だけあって賑わい、バスも込み合っていました。
道路も混みがちですが、渋滞しないで浄明寺というバス停につきました。
歩けない距離ではないのですが、早くいくことを優先しました。
報国寺を素通りして目的地へ。




ナショナルトラスト運動みたいなもので保存しているようです。
受付もボランティアのようでした。












































このあたりには豊かな自然も残っています。





蛍がいるなんて水もすごくきれいなのね。




***











































明るいサンルームでお茶を飲んでいる人たちが・・・





























ドリップコーヒーをサービスしてくれました。入館もお茶も気持ちを寄付するようになっていました。
マドレーヌだけ有料で100円でした。
とてもおいしいコーヒーでした。








































久々の青空で気持ちよく、バラの花が少し咲いていた庭をこの後散歩しました。









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私の着物スタイル ・・・ my favorite kimono style

2015-10-04 23:26:00 | my favorite
最初は家にある着物を活かしたいという気持ちで始めた着付けの
練習ですが、今年の5月に西陣の「まい鶴」で織っている方の話しを
聞いたときに見せていただいたストライプの着物に着たかった着物は
こういうものだったと思いました。
和服というとどうもフォーマルでしか着ていなかったので、正式なもの
というのがまずよぎって、フォーマルな帯を最初に買ってしまいましたが
本当に欲しいのは普段着だったことが始めてすぐ気が付きました。
当初は母や祖母の着物に帯だけでも新しものを組み合わせてみたりして
いましたが、全部自分でチョイスするコーディネートもしたくなってきます。

このストライプの着物には帯で有名なまい鶴の黒地で唐草、笹、梅などが
アレンジされた帯を合わせましたが、今回は大好きな越後工房の白地の帯にしてみました。
越後工房は家族で工房をやっているところで、とても丁寧な仕事をしています。

今日の着付け教室プレミアム最終日に初めて和服を家から着て行きました。
教室についてから全身をとってもらい、練習後も撮ってもらいました。












だいぶゆったり着れるようになったけど、半襟の出し方がまだうまくいきません。
もっと出したいのですが、すぐ見えなくなってきます。





練習の後でも1枚撮ってもらいました。まだ半襟が少ない感じですが、また楽そうに
なっています。先生にはみんなこんなに締めているのと驚かれています。
崩れたり、取れたりするのではと心配で。





最近、仏像や白洲正子さんがついているので和楽という本を買いました。和服についても
出ていて、森田空美さんが勧める和服スタイルがありました。着物は無地感覚のが多く
モノトーンのコーディネートが多いです。シックですが無難で面白みには欠けます。
都会的で無機的な感じも少しします。初めて知りましたが、大まかにいえば
私の好きな着物タイプに近いです。無地か無地に近いところで合わせるという点は。
同じモノトーン系が得意な池田には、効かせるキラリとしたおしゃれ感があります。
それがセンスというものなのでしょうか・・池田には何か古い布からくるのか暖かさも感じられます。


昨日は鎌倉に昨日限定で公開されている華頂宮邸と大佛次郎の茶室を見に行った帰り
小町通りにクロスする道路沿いのギャラリーでリサイクル着物のアウトレットが
あり、のぞいてみると大島や塩沢紬、琉球紅型や献上博多織やら素敵なものが
たくさんあり遊んで帰りました。四国の呉服屋さんで以前は銀座のアンティーク・モールの
かわの屋の隣で営業されていたとのことですが、四国に戻り、現在は神楽坂や鎌倉で
定期的に展示会をしているとのことでした。主人の本籍地と同じ市で偶然ですが驚きました。
矢野橋村(きょうそん)という四国を代表する日本画家の絵を同じように
持ち続けていました。呉服屋さんですのでリサイクルのほか直に仕入れて組合を
通さないで買うので価格も安いものがあるとのことです。

今日は着付けのけいこの帰りに初めて着ていったので
銀座三越の呉服売り場の店員さんに会いに行きました。
いつもいろいろ教えてもらている方です。今はリニューアル中で
受け渡しのコーナーしかないのですが、ちょうどいらしたので
着物のこといろいろ話して教えてもらいました。
三越も問屋さんを通さず直接買うのでお値段は小売店より
安い場合もあるとのお話でした。デパートは高いとの
感覚がありました。

リサイクルでしつけ糸を取っていない未使用で気に入ったものがサイズも
ぴったりだとそういうものが一番お買い得と今後は池田や
上質のリサイクルを扱っているところで欲しいものが見つかればいいかと
思います。
今度着付け教室でクリニックがあり比較的安くお直しをしてもらえるので
母の普段に着れそうな小紋が幅だしで着るれるか相談しようかと思っています。
祖母のは短くても限度内かと思うのですが、母のはかなり苦しいので
今までに2枚幅だしをしました。

昔の日本人はみんな着物だったので、特別なことと思わず
受け継いだものを着たいと思いました。



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向島の秋の庭 ・・・ autumn garden in Mukoujima

2015-10-03 23:33:21 | wonderland
楽しい向島の秋の庭散歩の最終回です。
































さよなら夏の花
































































珍しい色のミックスされた萩の花
















こちらのピンクのもかわいく、知らないおじいさんとお話しながら見ていました。かわいいねって・・













萩の浴衣で決めている人がいました。

























駅の近くで咲いていた夏の名残の花。


もう萩の季節も過ぎ去ってしまったけれど、今年向島の萩が見れてよかったです。


Sep.21  2015  Mukoujima

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秋の草花の中で ・・・ into autumn flowers

2015-10-02 23:46:03 | seasons
秋の向島百花園に戻りました。
秋の花の華やかさを感じた年もあったのですが、今年は秋の花が
とても落ち着いて見えます。春以上に華やかに感じたのは高原だったのかしら
よく覚えていません。



シロヤマギク












白い萩もいい。何年か前に小金井の白い萩のお寺に行ってみたいと思っていたけど、タイミングが合わなかったことが
あったっけ。花はすぐ移ろっていく・・






















タマスダレ








ナカボノシロワレモコウ





































ナカボノアカワレモコウ




























カリガネソウ





























シモバシラ













Sep.21  2015   Mukoujima
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秋を追いかけて時間が止まった空間で ・・・ lost in a timeless dimension

2015-10-01 22:59:43 | thoughts
東御苑の萩の花を見たかったのですが、なかなか行けずとうとう9月最後の日に。
ヒガンバナはもう季節が終わり、萩もほとんど終わっていました。
虫の声や鳥の鳴き声がする中、林を歩けば、地球に生まれてきたことを感謝。
後平均寿命まで生きられれば20年くらい。この自然を体の中に受け止めていたいと思う。

最近、ちょっとホーム・シックならぬオフィス・シックっぽかったけれど
残された時間のことを思うと貴重な時間です。やはり後ろは振り返らず
もう仕事をバリバリできる年でもないし、好きなことをしていこう。
やっと職場から持って帰ってきたものも整理できたのですが、最後時間切れで
何でも入れてしまったのですが、同僚が新聞記事のコピーをくれて
メモがついているのが見つかり、その字を懐かしく思いました。
ヴァイオリンのDVDなども貸してくれた後輩。
とにかくステージは変わっているので、あまり考えずに前を見ましょう。
それにしても祖父は96歳近くまで仕事に出かけて、生涯現役で
幸せな人でした。そんなことも思ったり・・ 彼はそれ以外考えられないし。

帰りに寄った神保町のカフェ”ラドリオ”で岸洋子のシャンソンを
久しぶりに聴きました。ウィンナー・コーヒーを飲みながら。
愛の賛歌。最後は自分一人だけの問題だけど、人を思い、何か接点を持って
生きていきたいよね。

今の人はこういうのを昭和っぽいというのかもしれませんが
とても古い感じでよかったです。この界隈はタンゴやジャズや
いろいろと個性的なカフェ(喫茶店とういう方が近いかしら?)が多いです。
そういえばクラシックのお店も若かりし頃ありましたね。今でもあるのかしら?
もしかして今はシャンソンのこのラドリオだったのかな?
”さぼうる”は今でも健在でした。

吉祥寺の”こんつぇると”もとっくに閉店しているらしい。
”ファンキー”は昔ちょっと付き合った美大出のアートディレクターになった人が
若かりし頃壁に絵を描いたと話していたけど行ったことはないし。
その人が結婚して失恋した私は”こんつぇると”でクラシックを聴きながら
コーヒーを飲んでいた。懐かしい日々。そのころ同じようにアーティストと
付き合って失恋した友人ももらったものは全部返して、人が飛び降り自殺する
現場に遭遇して、自分を取り戻したと話していたっけ。

そういえばその後新聞に個展の案内が載っていたので見に行ったことがありました。
その時二人とも女の子の親となっていました。後からお礼のカードが来ました。
今では原発反対のポスターの一団の中に発見することができました。その昔新聞の
シンボルマークに当選した記事も朝日新聞で見たこともあり。今も活躍しているのかどうか・・



新宿の”ヴィレッジ・ゲイト”も思い出のジャズ喫茶。
むかしむかしのことです。

ラドリオは以前に行った阿佐ヶ谷駅近くのギオン(gion)とういうレトロな喫茶店にとても似ていました。
阿佐ヶ谷ではあのタイ料理店ピッキーヌの隣の”ヴィオロン”というのが昔からの名曲喫茶のようです。

良く行っていた喫茶店は赤坂にある”しろたえ”と”カフェ・イ・アルテ”。赤坂のアトリエ
に彫金と油絵を習いに行っていた頃の遅ればせながらの青春時代。しろたえは今でも有名な
ケーキ屋さんですが、カフェ・イ・アルテは途中場所を変えていましたが、もうなくなっているでしょうね。
メキシコの珈琲と民芸品を売っていました。オーナーの人がメキシコに買い付けに行った時に染料の
コチニールをいっぱい買ってきてくれたことがありました。絵が終わるとディスコに行ったり
日本酒を飲みに行ったりなんだか楽しい時代でしたね。

カフェ・イ・アルテのことがなつかしくなり、ネットで調べたら、赤坂見附から新橋(亡くなられた歯科医のご主人の
病院あと)に引っ越して2012年までお店をやっていて36年間の歴史に終止符を打ったとのこと。もう80を過ぎていたとのことです。
オリヤ・リツコさん。メキシコのコーヒー院直営のお店で、メキシコに買い付けに行った時絵葉書をもらったこともありました。
昨年亡くなられたことを知りました。黒柳徹子さんと同じ黒のレースのワンピースを試着したら、周りにいたメキシコ人らしき
人からもブラボーが出て、そのまま買ってしまったこともありました。
その彼から銀の指輪を買ってもらったのもこのお店。人の気持ちって変わるんだと初めて知った若い頃も今では
懐かしく思われます。ヘルマン・ヘッセの皮肉っぽい短編小説やサマセット・モームの「赤毛」や
昔婦人之友で読んだ東欧の作家の短編「悟りの境地」などなんとなく思い出されました。

こういうことを語りだすといよいよ人生も最後の時を迎えたかと思いますね。
古い記憶がよみがえってきました。
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