Reflections

時のかけらたち

MOA美術館のコレクションより ・・・ from MOA Museum Collection

2022-02-13 23:45:05 | art

1月15日に「木版画紀行 吉田博と川瀬巴水」を見に行ったときにやっと戻ることができました。
19日にアクシデントがあり、1カ月近くが過ぎました。まだ熱海が途中でした。

その時、コレクションの中からの展示もいくつかありました。特別展の巴水はほとんど撮影禁止でしたが、
常設展は撮影OKです。吉田博は版画ではなく掛け軸も置いてあり、そこも撮影可能でわざわざ係の人が
これは撮れるから撮ってくださいと言いに来てくれました。そういえばガラスがまるでないようにきれいに
磨かれていた美術館でした。

尾形光琳の紅白梅図屏風が有名ですが、今回は出ていませんでした。

 

MOA美術館は、世界救世教の教祖、岡田茂吉が昭和32年(1957年)に創立した熱海美術館が前身。1982年、岡田茂吉の生誕100年の年に、
Mokichi Okada Associationの頭文字を取ってMOA美術館と名称変更。

幼年期から骨董・絵画に深い関心を寄せていた岡田茂吉は、日本画家を志して東京美術学校(東京芸術大学美術学部の前身)に入学するも
病により絵画修業を断念し、工芸の道に向かいました。蒔絵制作に打ちこむなど工芸技法の習得に努め、簪・笄など意匠考案と販売事業で
成功して青年実業家としての地位を得ましたが、身辺の不幸に重ねて関東大震災、世界恐慌などにより苦悩の日々を送りそのような生活
から脱するために哲学・思想・宗教の研究に没頭したとのことです。優れた美術品が人間の本質にもたらすものが、健全な社会を
形成するという考え方に至った岡田茂吉は理想社会をもたらす芸術体験を発信する美術館を創設することが終生の願いだったとのことです。
日本の芸術作品の海外流失を防ぐためにも尽力されたとのことです。

美術品を広く公開し、「美」を楽しむことを通じて心身の健康を図り、人間の品性を向上させ、更に、文化の発展と平和な社会にに寄与する
という、崇高な思想のもとに開館されたとのこと。救世教のことはよくわかりませんが、宗教的な雰囲気はなく、芸術に触れさせてくれる
場所です。黄金の茶室だけは趣味でないのですが・・・

ご本人も芸術を目指し、工芸家、実業家から宗教家へと明治・大正・昭和の時代に大きな足跡を残されたと説明が書かれていました。

岡田茂吉が創立した箱根美術館もお庭がきれいな美術館でしたが、MOA美術館も日本庭園があり、その様子を帰ってからホームページで
見たらとても素敵でした。次回行くときはもっとお庭を見る時間も取ってみたいと思いました。

MOA美術館開館40周年記念に美術館の能楽堂でマルタ・アルゲリッチ&人間国宝 大槻文藏 スペシャル公演
バッハ・パルティータ×能舞の饗宴というとんでもない公演が5月31日にあることを知りました。チケットも3万円超えする
とんでもないものです。マルタ・アルゲリッチが来日するのならほかにもコンサートしないかしら?

 

1月15日に見たMOA美術館のコレクションの中から写真を取らさせていただいたものです。

色絵藤花文茶壺 野々村仁清

洗練されていてとても素敵でした。

 

上品下生印(じょうぼんげしょういん)結ぶ阿弥陀如来を中尊とする阿弥陀三尊像(平安時代 12世紀)

阿弥陀如来及両脇侍坐像を中心に 左脇侍は蓮華を捧げ持つ観音菩薩像、右脇侍は合掌する勢至菩薩像

 

 

 

 

 

押出諸尊像 中国 隋時代 6世紀

 

十一面観音立像 760年代から770年代頃の制作と思われる。法隆寺北室院に伝来。
重要文化財

  

尾形光琳 恵比寿図

 

尾形光琳 大黒天図
とてもキュートでした。

 

尾形光琳 虎図屏風

 

 

 

 

 

吉田 博  山橋

 

吉田 博  帆船

版画ではない吉田博の日本画もかけてあったので追記しておきます。

 

Jan.15 2022  Atami

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