Reflections

時のかけらたち

スコット・ウォーカー再び ・・・ Scott Walker again

2017-01-31 23:56:33 | music
なんだか、すっかりスコット・ウォーカーにはまってしまった。
昨日は裏高尾ハイキングとスコット・ウォーカーの検索をして音楽をかけながら家事を
して改めて偉大さというか驚きがありました。
今ではなかなかいない歌手そのbaritone voice の素晴らしいこと。
ブライアン・イーノやデビット・ボウイとも親交があったらしい。数年前はあまり
ネットに載っていなかったようだけど今結構の曲がアップされていて、聴くことができるのは
喜ばしいこと。

曲の下にいろいろなコメントがありました。

There's music and then there's something deeper. Beyond melody, arrangements, rhythm, voices,
instruments and lyrics. Where you're just alone w/ the truth. It's brutal. It's beautiful.
Scott Walker takes me there.

Still fantastic; 50 years on.

Amazing voices, not manufactured just pure deep quality, effortless





グループを組んでいたジョンは数年前に他界したことがどこかに載っていた。
いまだに健在なストーンズなどの時代に活躍したウォーカーズ・ブラザース。
Scottはずっと音楽の世界で生き続けていたのですね。





高校生の頃、武道館でのコンサートがあり、初めて行ったロックのコンサートがウォーカー・ブラザース
でした。あのころは聴いている方も絶叫っていう感じだった。ゴールデン・カップスを新宿ACBに
聴きに行ってなぜかちょっとした不良気分。彼らのブルースがすごく好きだった。
二度目の武道館は就職してからのキース・ジャレット。

クラシック・コンサートに行けるようになったのは大学生になってアルバイトをしたり、
就職してからだった。英文毎日でアルバイトしていた頃は、アルバイト仲間にナベサダとジャズに
連れて行ってもらったり、読響のコンサートに行ったりしていた。たぶんロストロポーヴィッチが
初めて行ったコンサート。ドヴォルザークのチェロコンツェルト。私の大好きな曲。
そのころはピアノかチェロが好きで安田謙一郎と井上直幸が日本人では好きなアーティストで
館野泉も聴きに行ったりしていた。

海外からの演奏家も聴きに行けるようになり、カラヤンのベルリン・フィルの田園や
カール・ベーム、ウィーンフィルのブラームスやストラヴィンスキーなど忘れられないコンサートが。
ポリーニの日本で初めてのコンサートや、エッシェンバッハ、アシュケナージ、ミッシェル・ベロフ
ジャン・フィリップ・コラール、ラド―・ルプーなど聴きに行ったのを思い出します。

バレエにもすごくはまって、最初に見たボリショイ・バレエ、ナタリア・ベスメルトノワの
「ロミオとジュリエット」、「白鳥の湖」は忘れられない素晴らしい舞台でした。
その後ボリショイにはジゼルとか再び白鳥の湖を見に行って、ヌレエフはジゼルを
見たのだったかすごくドラマ性を感じました。
一番夢中になったのがジョルジュ・ドンとベジャールの20世紀バレエ団。衝撃でした。
ジュルジュ・ドンのボレロの手の動きが素晴らしくて。ベジャールの音楽を見える形にする
才能に本当に驚きました。最近は熊川哲也を見たくらいでバレエからもすっかり
遠ざかってしまいました。

私が音楽が好きになったのは父が筑摩書房かどこかで出てた当時ソノシートがついていた
音楽全集みたいなものを買ってくれていたからかも。多分毎月出て解説を見ながら
それを聞くのが楽しみでした。小学生のころ。バッハのG線上のアリアやグリーグのピアノ
協奏曲、カヴァレリア・ルステイカーナの閉幕の歌とか好きでした。
小学校1年の担任の先生から音痴みたいなことを言われた母が私にピアノを
習わせようとして、オルガンを買ってくれた。オルガンではやっぱり無理で
祖父がピアノを買ってくれて練習することができました。

小学校の高学年になるとポピュラー音楽を聴きながら、勉強していました。
高崎一郎がDJをしていてビルボードのトップテンとか、FENとかいろいろ聞いて。
コニー・フランシスとかパット・ブーンとかポール・アンカとか。
ジリオラ・チンクエッティとかボビー・ソロのカンツォーネも好きでした。
アルディラとかも・・

中学生の頃、ウェスト・サイド・ストーリィを映画で見て、すぐサウンドトラックを
買いました。私の初めてのLPレコードはウェストサイドかパット・ブーンのアルバムで
クラシックだと叔父からプレゼントしてもらったドヴォルザークの「新世界」。

英語を習い始めてポピュラーミュージックがとても楽しくなり、カスケードの「悲しき雨音」
とかPPMの「パフ」とかとても好きだった。

高校のときクラブの先輩が音楽が大好きで、よく歌っていて、そのころはボブ・ディラン。
でもフランク・シナトラのAll the Way とかパット・ブーンで聴いたことのある
Because of You を口ずさむこともあった。フォークソングもよく歌ったり聴いたりした時代。
ビートルズも中学の終わりころ出てきたかも。サイモンとガーファンクルが出て、ウェストコーストの
音楽も花開く。ジャニス・ジョプリンやドアーズ、ママス & パパスや ディープ・パーブル。
そんな頃、ウォーカー・ブラザースも出てきてそのルックスと声でたちまちファンなりました。
ルックスというのがミーハーっぽいよね。

大学生にはシャンソンが加わり、葦原英了の午後のシャンソンは楽しみでした。
エルザの瞳という曲が大好きになりましたが、あまりよく覚えていなかったので探して聴いてみました。
ミラボー橋とかも聴いてなぜか涙が出てきた学生時代でした。就職したての頃、田中泯夫人になった先輩にバルバラの
アルバム「不倫」を教えてもらってそのタイトルに驚くような時代でした。バルバラは「ナントの雨」とか好きな曲が結構あります。
それからフランソワーズ・アルディがとても好きになってたくさんテープに取ったり・・・
亡くなった主人もフランス語を勉強していたりして、シャンソンが大好きでアルディやピアフ、ティノ・ロッシなど
古いところも好きでした。イヴ・モンタンもやっぱりすごいとか思っていました。
コンサートに行けたのはムスタキだけだった。銀巴里には1回だけ行ったかすかな記憶が。
学生時代に好きな歌詞を手帳に書いていたけど、岸洋子の「希望」とビートルズのIn my life の2曲。In my life は
ジュディ・コリンズのが好きだった。

ロックはフィルモアの奇跡で私の中では終了。ヘビメタにはついて行けず、ビリー・ジョエルやボス・スキャッグスに。
レッド・ゼッペリンとかの世代でもなく。シカゴくらいまでかも。


結婚した頃はジャニス・イアンもよく聴いていたけど、彼がジャズが好きでチェット・ベイカーとかエラ、クリス・コナーや
阿川泰子のレコードをたくさん持っていて、影響を受けました。

結婚する前に初めて行ったオペラがロイヤルオペラでホセ・カレーラスとアグネス・ヴァルツァのカルメン。
主人の友達がイギリス留学でもたくさんオペラを見ていたらしくオペラ大好きで一緒に行くことにしたけど。
その時主人は具合を悪くして入院したのか主人の姉と3人で行きました。
その後カレーラスは白血病になり、奇跡的に復活し、時間の余裕が持てたここ数年年末に日本でコンサートを
するカレーラスを聴きに行っています。

子どもが小さいころや主人の病気でなかなかコンサートにも行けませんでしたが、主人の今は亡き姉から都民劇場を
誘っていただき、行けるシーズンは申し込み、間が途切れながらもだんだん行けるようになりました。
今では姉もいないけれど、姉の友人とご一緒して世界の演奏家やオーケストラのコンサートを安く聴きに行っています。
自分では選ばないようなコンサートもあるので、いい出会いになることもあります。
私の一番幸せに感じる時間です。時々オペラもあるので「フィガロの結婚」とかもここで見ました。


そしてここ数日はスコットとともに思い出したイアン・ボストリッジのEnglish Songsを聴いて
その美しさを再発見しています。
朝日の夕刊に載っていた時、「冬の旅」について本を出したとのことで「すべての生の意味をこの曲から
学びながら年を重ねてきた。私にとっては常に新しい芸術です」というコメントが紹介されていました。

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