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Reflections

時のかけらたち

Víkingur Ólafsson

2023-10-05 01:05:38 | music

Víkingur Ólafsson – Bach/Marcello: Concerto in D minor BWV 974 | Yellow Lounge

 

Víkingur Ólafsson – Bach: Widerstehe doch der Sünde, BWV 54 (Transcr. by Víkingur Ólafsson)

 

J.S. Bach: Organ Sonata No. 4, BWV 528 - II. Andante [Adagio] (Transcr. by August Stradal)

 

体の中をバッハが流れる。
12月のしらかわホールでのコンサートが今から楽しみです。

今はやっと来週末からの高野山~熊野古道の旅の準備の最終段階。雨具はズボン用しかないので、上着も今回は準備
しておかないと。前回あまりにも簡単なポンチョでびしょぬれになり、見かねた友人がレイン用の上着を貸してくれました。

この年でのバックパックは想定外でした。5月くらいから準備したのですが、あっという間に10月になってしまいました。
熊野高原の宿は泊まりたかったところはすでに満杯で、やっと取れた宿はあと1組はニュージーランドからの旅行者とか。
梅農家がやっている民宿のような宿。明かりは星空しかないところ。熊には会いたくないけれど、未知との遭遇楽しみです。
丹生都比賣神社のあるかつらぎ町天野は白洲正子さんが「かくれ里」で絶賛していた場所とか。本は読んだけどそこは記憶が
残っていませんでした。

 

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昔の私に戻る私 ・・・ Träumerei

2023-09-17 23:13:33 | music

 この暑さで娘が昨日、友人の結婚式でもらった花もグッタリ

 

エッシェンバッハの無言歌を聴いていたら、トロイメライにぶつかりました。
トロイメライは思い出の曲で、大人になってから、中学1年でやめたピアノを再開して練習した曲です。
子供のころピアノを習ったのは小学校の親友のお母さん。その親友に頼んでお稽古をさせてもらいました。
二人でいろいろなレコードを聴いたり、お菓子の作り方を教わったり、私は当時習っていた籐細工を教えて
あげたりしていたのですが、彼女の突然の離婚で楽しい時間は終わりました。彼女は離婚後中学の音楽の
教師となり、今は再婚してお孫さんもいます。会いたいねと話しながらなかなか会えない旧友です。

 

At home with Christoph Eschenbach - Schumann Kinderszenen op.15, Träumerei

 

エッシェンバッハのトロイメライはテンポと言い、いいですね。友達とトロイメライをこんなにゆっくり弾けるのは
ホロヴィッツくらいよね~なんて話していたことを思い出します。本当にピュアで楽しい人です。

トロイメライを聴いていると涙が出てきてしまいました。また弾けるようになりたいな。ついでにメンデルスゾーンの
エレジーも弾けるようになったらと夢が広がりました。

 

Horowitz in Moscow. Traumerei

 

ホロヴィッツのモスクワ・コンサート、アンコールがみつかりました。
ロシアの国民はこんなに音楽を愛しているのだから、早く戦争はやめてほしい。

 

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メンデルスゾーン無言歌を聴きながら ・・・ Mendelssohn Songs without Words

2023-09-16 23:59:06 | music

9月16日

今日は嬉しいことがありました。
ベルカントのレッスンに4月から休んでいたSさんが再開されて、娘さんに付き添われていらっしゃいました。
イタリア語の方はまだ難しそうですが、歌いたいという気持ちが強く、やっと参加できるようになりました。
私をこのサークルに誘ってくれたイタリア語の仲間です。数カ月の入院生活の後、自宅で療養して、遠出をするのは
初めてのようです。

安藤先生のレッスンも呼吸法もばっちりやって、トスカの「歌に生き、愛に生き」を歌えるようにリズムをしっかりとらえ
ながらの熱のあるレッスンでした。先生も公演の後、教えている高校の芸術祭もあり、とても疲れていらっしゃると思うの
ですが、変わらない熱です。

そのあと、急遽連絡をもらった益子の陶器ができたというので西荻まで取りに行きました。急に娘さんが住んでいるベルギーに
行くことになったのでその前に渡しておきたいと益子から届いたばかりの焼物を持ってきてくれました。

 

ここの紅茶は本当においしいです。いつもニルギリ。


お皿はすてきな色をかけてもらっていました。置いた葉っぱはあまり模様にならなかったよう。
前菜でもおいて使おうかな。

ブローチはペンションの持ち主Kさんの作品。

ペンションしいの木は今年いっぱい改修で休業とか。その間彼女は作品展など頑張っているようです。
10月のクラス会での再会が楽しみです。

帰ってから完成間近のボビンレースの作品の糸が切れたところをほどいて修復してやっと織りあがりました。
あと1時間でできるかと思ったのに何日もかかってしまいました。

 

 

家ではチャイコフスキーの交響曲5番をずっと聴いていたのですが、今は友達が薦めてくれたメンデルスゾーンの「エレジー」
からすっかり、無言歌にハマってしまいました。

ピアノを習っていた子供の頃、無言歌の中の「ベニスのゴンドラの歌」を発表会で弾いたことを覚えています。

エレジーを聴いていると何か懐かしさが押し寄せてきます。しみじみと心に打ち寄せてくる曲です。
両親をとても近くに感じます。亡くなった主人は家にいればいつもいるような気がして、身近なのですが、
両親のことはたまらなく懐かしく、思い出すことがあります。

エレジーはLugansky 、ホロヴィッツ、ギーゼキング、バレンボイムなどいろいろみつかりましたが、若い頃よく聞いた
エッシェンバッハの現在の演奏で。若いころコンサートによく行ったアシュケナージやエッシェンバッハは今や大御所の指揮者と
なっていますが、ピアノはほんとうに素晴らしかったです。
音大での友人に社会人になってから少しピアノを習って、いろいろな演奏家のレコードを聴いて楽しんだことがありましたが
彼女はエッシェンバッハは暗すぎると話していたことを思い出します。

無言歌の歌心は他にも聴けば聴くほど楽しくて、全曲聴いてみたいけど、バレンボイムのがYouTubeにあがっていました。
彼のは軽いタッチであっさりした感じ。若い頃のエッシェンバッハは繊細で再び聴いてみたい感じです。

 

 

エレジー》(Op.85-4)

At home with Christoph Eschenbach - Mendelssohn, Lieder ohne Worte op.85, No.4

 

ヴェネツィアの舟歌 第2』(Op.30-6)

Mendelssohn: Lieder ohne Worte, Op. 30 - No. 6. Allegretto in F Sharp Minor, MWV U 110 -...

 

失われた幻影》(Op.67-2)

Mendelssohn: Lieder ohne Worte, Op. 67 - No. 2 Allegro leggiero in F-Sharp Minor "Lost...

 

失われた幻影》(Op.67-2) ユジャワンのクラリネットとのデュオもいいですね。

Andreas Ottensamer & Yuja Wang - Mendelssohn: Lieder ohne Worte, Op. 67: No. 2 Allegro leggero

 

Sep. 16  2023  Nishiogikubo

 

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夏の終わりのコンサートは未知の世界への冒険・・・concert of adventure into the new world

2023-09-06 23:57:16 | music

9月5日

新しい試みのコンサート

バッハのゴールドベルグ変奏曲のアリアから始まったコンサート。
新しい扉を開くようでもあり、静かに過去を顧みるようでもある曲との紹介で始まった1曲目。

羽村出身のドイツ在住のピアニストのエレキ・ギターとのセッションを聴きに行きました。
私がクラシック音楽の都民劇場のサークルに一緒に行っていた義理の姉の友人の知り合いのお嬢さんです。
以前聴きに行って、とても印象に残りました。

今回のギターとべースはジャズで、それも静かで都会的なものでやっぱりああいう明るいホールでなく
ジャズクラブで聴いたほうがいいという感じではありました。ほとんど即興のようなピアノとの
セッションは素晴らしかったです。選曲もよかった思いました。

コンサートにはお世話になった今は亡き義理の姉の娘である音大出の姪も来て、久しぶりに会って、昔の
主人の実家のことを思い出しました。多くの人が集まった家。今は親しかった姉や兄も他界していて
消えてしまったファミリー・タイズです。

 

 

 

鈴木直人さんのツィッター

 で動画でリハーサルの風景が少し見れます。ヴィラ・ロボスの曲がとてもよかったです。

 

アンコールにあったピアソラのリベルタンゴ。
ヨーヨーマのYouTubeがなかったので、久しぶりにハウザーのチェロで。
ヨーヨーマは秋に初めてコンサートに行けるので、とても楽しみですが。

HAUSER - Libertango

 

家にいる時は一日中ボビンレース。明日のレッスンまでに仕上げたかったけれど無理でした。

ボビンレースは地図のある旅。小さな点を見つけながら先に進めていくことができます。
一つ逃すと道に迷います。星座を繋げるように楽しくも時に苦しい旅です。

最初から見るとずいぶんできるようになったと思うけど、山を登るように違う景色を見てみたい。

 

 

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N響の「夏」 北村朋幹+熊倉 優 ・・・ summer concert by Tomoki Kitamura & Masaru Kumakura 

2023-07-22 22:35:25 | music

 

眩暈も軽くなり、用心しながらの日常生活が戻り、以前に買ってあったN響のサマーコンサートに
夕方から出かけました。

8月の定期的に開催されている自身企画のコンサートReal-time のチケットがあっという間にsold outになり
残念に思っていたところ、タイムリーにN響コンサートを知りました。

 

 

ウェーバー/歌劇「魔弾の射手」序曲
モーツァルト/ピアノ協奏曲 第24 番 ハ短調 K. 491
シューマン/交響曲 第3 番 変ホ長調 作品97「ライン」

アンコール:
リスト作曲 巡礼の年 第1年「スイス」から 第2曲「ワレンシュタットの湖で」 ピアノ 
モーツァルト作曲 歌劇「フィガロの結婚」序曲 

北村朋幹

素晴らしいモーツァルトでした。ピュアにして深い。カデンツァっぽいところはこれモーツァルト?という
何かベートーヴェンが入っているような不思議な感じ。音がやさしくて、この前のヒラリー・ハーンの伴奏の
ピアニストとはえらい違い。あれは何だったの?
後から解説を見たらこの曲はベートーヴェンが絶賛したとか・・

心洗われるモーツァルト。こういう内に入ってくるピアノ好きです。

一緒にたまにコンサートに行っていた今は亡きTさんを思い出したり、亡くなった中学生の時の友達の顔が浮かびました。
気になる友人のことは神の御心のままに。この距離感がいいような、つらいような・・
亡くなった身近な人たち、祖父母とか両親とか、生きている友達に取り囲まれて聞いているような感じがしました。

シューマンの「ライン」では仕事をしていた時にクラシックが好きな先生がいて、海外出張をするとすぐコンサートに
行ってしまうらしく、ファビオ・ルイージのファンでもあり、いろいろ話したこととかも懐かしく思い出されました。
ルイージのシューマン交響曲全曲を買ったのでそのことも話したりして、やっぱりタイトルがついている交響曲は
いいよねとか・・

いつもはホールの3階でここから見えないくらいの席ですが、今回はチケットもあまり高くなかったので
残っていた1階の席を手に入れました。ピアノだし近い方がいいような・・・

最初のウェーバーもよくて、N響って世界に通じるオーケストラになったと本当に思いました。
重厚な音で、それぞれの演奏家も素晴らしいです。席が近いと特に個々の演奏家を感じることができます。


オケ全体がまるでこの若い音楽家たちを祝福しているような温かいまなざしもありましたし、
すぐれた音楽家がまた出てきたのだという思いです。

 



アンコールのリストも素晴らしかったです。


 

モーツァルトのピアノ協奏曲が終わった後、熊倉さんも本当に満足そうで、喜びにあふれていました。
その後のラインも丁寧に堂々と振ってました。

 

若い二人の、素晴らしいサマー・コンサートでした。

 

リハの模様


 

 

 

N響ツィッターより

 

【2021年8月4日発売】北村朋幹(ピアノ)/ケージ プリペアド・ピアノのためのソナタとインターリュード  グリーグ 鐘の音(抒情小曲集 第5集より)Op.54-6

 

 

July 21 2023  Harajuku

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ノセダと庄司紗矢香のコンサートを楽しむ ・・・ enjoy a concert by Noseda and Sayaka Shoji

2023-07-04 23:15:36 | music

6月21日

 

 

 

はずせない日本の音楽家の1人、ヴァイオリニストの庄司紗矢香さんとN響のコンサート。
ノセダも前に聴いたことがあると思ったら10年前トリノ王立歌劇場のコンサートでした。
スターバト・マーテルで宗教曲が得意なのだと思いました。イタリア人であることも認識していなくて、大きな身振りは
イタリアっぽいかな。

プログラムの構成がすごくよかったです。

N響 1988回定期公演
6月21日 サントリーホール

指揮 ジャナンドレア・ノセダ
ヴァイオリン 庄司紗矢香*
コンサートマスター 郷古 廉

バッハ(レスピーギ編)
3つのコラール[12′]
Ⅰ きたれ、異教徒の救い主よ
Ⅱ 私の魂は主をあがめ
Ⅲ 目を覚ませと呼ぶ声が聞こえ

レスピーギ
グレゴリオ風協奏曲*[33′]
Ⅰ アンダンテ・トランクイロ
Ⅱ アンダンテ・エスプレッシーヴォ・エ・ソステヌート
Ⅲ 終曲(アレルヤ):アレグロ・エネルジコ

ラフマニノフ
交響曲 第1番ニ短調 作品13[44′]
Ⅰ グラーヴェ― アレグロ・マ・ノン・トロッポ
Ⅱ アレグロ・アニマート
Ⅲ ラルゲット
Ⅳ アレグロ・コン・フオーコ

 

 

アンコール

バッハ作曲 無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ 第2番 ニ短調 ― 第3曲 サラバンド BWV1004

 

 

バックヤードから

写真はすべてN響ツィッターより

 

最初のバッハのコラールのオーケストラ版も重厚でとてもよかったです。音が会場内に広がって行きました。

祈りのプログラムと言われていましたが、美しいメロディーに酔い、慰められました。
庄司紗矢香のヴァイオリン、今回は甘い音色のように感じられました。限りない才能を感じます。

アンコールのバッハ、ヒラリー・ハーンもよくアンコールに弾くサラバンドが聴けて嬉しかったです。

生誕150年のラフマニノフイヤーと言われる2023年、コンサートで演奏される機会も多いようです。前回の
パガニーニの主題による・・もすごかったけど、今回は初めて聴くシンフォニー1番。第2番が大好きなのですが。

N響のコンサートに行くようになって、今まで聴かなかった曲が聴けておもしろいプログラムがあるところが
いいです。セレクトして好きなのだけ行っているので、選ぶのが楽しみです。最初はとにかくファビオ・ルイージのが
聴きたくてそればかり行っていたのですが、今ではソリストと曲目で選んでいる感じかしら・・

とても贅沢な時間でした。Aさんは会員になっているので、休憩時間に会ったり、帰りほんの少しだけ一緒に歩くだけですが
この満足な気分をシェアできて嬉しいです。

今年のこれからのコンサートの予定は
N響 「夏」 北村朋幹のピアノ 熊倉 優 指揮
10月 ヨーヨーマ
11月 ホセ・カレーラス
12月 オラフソン (ゴールドベルグ変奏曲) 
    オラフソンのコンサートは今のところ閉館前のしらかわホール1回だけ。
N響の来シーズンのはまだ選んでいないけどファビオ・ルイージに1回くらい行ってみたい。

 

らじるらじるの聴き逃しでN響コンサートを聴いていたら、最後に庄司紗矢香のCDからモーツァルトのヴァイオリン・ソナタK526
をやっていてとてもよかったので、YouTubeでいろいろ聴いていたら、ヒラリー・ハーンのモーツァルトが
あったので、聴いていました。庄司紗矢香のモーツァルトのソナタを聴きたいのですが今CDプレイヤーが壊れていて
CDも買えない状態。

Mozart: Sonata for Piano and Violin in E Minor, K. 304 - II. Tempo di minuetto

悲しくて涙が出そうになる曲ですが美しくて・・・

 

June 21  2023  Roppongi

 

追記)
今調べたらオラフソンは東京でもコンサートの予定が入ってきました。チケットはまだ売り出していません。
しらかわホールは残がもうほとんどなさそうで抑えてしまいましたが、機会があれば聞いてみたいと思っていた
しらかわホールの最後のチャンスとなりました。

追記)2
若いころ聴いたことがなかった、リヒテルの伴奏でモーツァルトのヴァイオリンソナタがありました。
他に内田光子のピアノのがあってとてもよかったです。伴奏も重要ですよね。

Oleg Kagan & Sviatoslav Richter play Mozart Violin Sonata K.304, 403, 454 - video 1983

 

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Hilary Hahn@Nagoya 名古屋・岐阜巡り③  (Nagoya&Gifu tour-3)

2023-06-12 23:45:38 | music

6月4日

コンサートの前に揚輝荘を見学して、そこから地下鉄ですぐの栄で降りて
愛知県芸術劇場に行きました。

 

6月4日 愛知県芸術劇場 大ホール

Vn ヒラリー・ハーン
Pf アンドレアス・ヘフリガー

ベートーヴェン  ヴァイオリン・ソナタ 9番 クロイツェル
        ヴァイオリン・ソナタ10番

アンコール    バッハ 無伴奏ヴァイオリン パルティータ 2番「サラバンド」
        ワーグナー 「愛の死」(ピアノ・ソロ版)
        佐藤聰明 微風 

 

コロナで長い間日本での演奏ができなかったヒラリー・ハーン
何年ぶりに生の演奏を聴けたのかしら・・・
クロイツェルソナタが静かに始まるとベートーヴェンではなくまるでバッハのような響きで
この音が聴きたかったのと納得。

友だちも隣にいたので、音楽の世界の中にすっぽりと入っていくことができました。
このコンサートは一生忘れられないものになるでしょう。

ピアノのタッチと音が強すぎて、台無しにしていたところが残念ではありました。
ピアノが主張がありすぎてアンサンブルを壊しているようなところもありました。最近は伴奏も伴奏だけに
終わらない素晴らしいコンサートもあるのですが・・・

友だちは最近人混みに出られなくなり、コンサートにあまり行っていなかったので、音の大きさに驚いたと
話していました。建築をやっていたので、このホールのデザイン良くないよねと話すと、音響が響きすぎるので
天上にパネルをいくつかつるしてあり、最初からついていたら最悪のデザインと言っていました。音が響きすぎるので
後からつけたものでしょと語っていました。

会場の愛知県芸術劇場

ヒラリー・ハーンはインスタの中でオペラシティのコンサートホールを世界でもお気に入りのホールと
書いていました。私はたいていヒラリーハーンはオペラシティで聴いていたので、ここの音響には
少しびっくりしました。

ソロで弾いたアンコールのバッハはやっぱり最高でした。永遠の時間の中にいるように感じられました。
伴奏者がアンコールを単独で弾くのは初めて。主張の強そうなピアニストでした。
最後のアンコールは日本人の作曲の現代曲。

 

Hiraly Hahn のインスタグラム violincase より

 

愛知県芸術劇場の作りは池袋の東京芸術劇場に似ていました。

 

オアシス21という商業施設につながっていました。

コンサートは4時前に終わり、ヒラリーはCDにサインをするといういつものようなサービス。
500人くらい並んだ模様。ますます人気のヒラリーです。私は以前オペラシティでCDに書いてもらったのが2回、
プログラムには1回。一言話ができたのもよかった記憶が残っています。もうサインはいらないから、隣の商業施設で
外の椅子に腰かけて休憩してから、白鳥の国際会議場、世界デザイン博の跡地に行き、熱田神宮近くの老舗鰻屋さんで
夕食の予定です。

 

June 4  2023  Nagoya

 

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ファビオ・ルイージのフランス音楽 ・・・ French music by Fabio Ruisi and Pascal Rogé

2023-05-21 23:19:16 | music

5月20日 



NHK交響楽団 第1984回 定期公演  Cプロ 2日目 NHKホール
指揮:ファビオ・ルイージ  ピアノ:パスカル・ロジェ

サン・サーンス/ピアノ協奏曲 第5番 ヘ長調 作品103「エジプト風」
フランク/交響曲 ニ短調

アンコール 
サティー作曲  グノシエンヌ 第2番  ピアノ パスカル・ロジェ
(初日のアンコールはジムノペディ1番)

ファビオ・ルイージらしい滑らかにすべる音楽。

サン・サーンスとフランクの音楽はどことなく軽やかでした。初めて聴くこの2曲はとても魅力的でした。現代曲に
近いのでポピュラー音楽に近い感じで楽しめました。

聴き逃し配信で今再び聴きながら・・・ あの音のうねりを思い出します。
いろいろ思い出しますが、ピアノの音がどこかでハープをひいているか、え、木琴の音かと思うくらい
スタッカートが効いていたり、何かピアノと言う楽器の多様性を引き出しているような・・
サン・サーンスのこの曲はタイトル通り、エキゾチックでした。

この音のうねりはファビオ・ルイージを初めて聴いたR.シュトラウスで感じたのと同じです。あの時のオケはウィーン
交響楽団でした。ルイージがオーケストラをひっぱっていくこのこの感じ。演奏するのはN響。N響の力をどれだけ
引き出せるかが指揮者の力量です。逆を言えばどれだけルイージについて行けるかです。

パスカル・ロジェのアンコールのグリシエンヌもすごくよくてさすがフランス物と思いました。
聴いているうちになぜか自分とは何なのだろうと自分に突き当たってしまいました。素晴らしいものはすべて外にあり
そこにアプローチする私は何者でもない・・何もない ・・無。

Pascal Rogé Plays Erik Satie's Gnossienne No. 3(Lent)

2番はなかったので3番で。

Pascal Rogé — “Gymnopédie No. 1”, Erik Satie

 

パスカル・ロジェは私と同年代のピアニストで若い頃から知っています。ジャン・フィリップ・コラールとか聴きに
行ったことがありますが、ミッシェル・ベロフが一番印象的だったかも。

フランクは最近チェロでも聴きましたが、ファビオ・ルイージの指揮はメリハリが効いていて気持ちがいいです。
第1楽章の美しいテーマが何回も繰り返しながら最終楽章でも華々しいフィナーレと進みます。
交響曲の一つがまるで人の一生のようにも思えました。

 


音楽は聴きながら音楽自体もそのメロディーや流れを楽しむ時間の芸術ですが、宇宙とか自分とか愛した人たちを
思い出させるノスタルジックなセンチメンタルな部分もあります。新しい世界に触れるのも楽しみです。


拍手の止まない感動を与えてくれたコンサートでした。

次回はノセダと庄司紗矢香、楽しみです。

 

May 20 2023  NHK Hall (Shibuya)

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イタリア文化会館での若手によるコンサート ・・・ duo recital of cello and piano by young artists

2023-05-15 23:59:44 | music

今日は朝一番で悲しいお知らせがあって、ちょっと立ち直ることができないほどのショックでした。
それでコンサートの後でメモを書いていたものをアップします。
イタリア文化会館でのコンサート、検査入院で11日までは予定を入れないでおいてくださいと言われていたので
とりあえず予約を入れていたものです。無料で芸術に触れあえる機会を与えてくれるイタリア文化会館で
連休中のイタリアを代表する名優トニ・セルヴィッロによる朗読劇「ダンテの声」は素晴らしかったです。こちらは
イタリア映画祭と一緒にアップの予定です。

 

5月12日

チェロとピアノのデュオコンサート

イタリア文化会館でチェロのリサイタルがあることを知り申し込んでいたので夕方聴きに行ってきました。

 

マティルデ・アゴスティ チェロ
シモーネ・サンミケーリ ピアノ

プログラム
クロード・ドビュッシー(1862-1918)
 チェロ・ソナタ(1915)

オットリーノ・レスピーギ(1879-1936)
 アダージョと変奏(1921)

セザール・フランク(1822-1890)
 チェロ・ソナタ イ長調(1886)

アンコール曲は最初の1曲はよく聞く曲なのにわからなくて、もどかしく、現在イタリア文化会館に問合わせ中です。

ドビュッシーのチェロソナタを聴いたのは初めてではないかしら?
ドビュッシーらしい何か水の中から映像が浮かぶような、心の幕を剥いで行って現れてきた私の大切なものを
感じながら聴いていました。自分の真実な気持ちに気が付くような音楽です。
途中、フォーレを連想させるフレーズもありました。なかなか思い出すことのなかった父方の祖母の顔も
浮かんできました。私の魂に最も近くにあるものも感じました。

レスピーギの曲はどこかノスタルジックなものを感じる曲でした。イタリアものなので得意なのかしら
とも思ったり。ピアノは最初の曲では少し荒々しく感じてしまいました。ファツィオリ社のピアノのせいかとも
思いましたが、フランクの時には柔らかいタッチでひかれていました。曲により全く違う弾き方をしていました。

最後のフランクのこの有名な曲ですが、チェロの音が時々不安定になり、ピアノとのアンサンブルもはずれていくような
所がありました。ちょっと聞いているのがつらいようなところがありましたが、時に美しかったり・・ いつも超一流の
アーティストで聴いているせいか・・ 改めてチェロと言う楽器の難しさを感じました。まだ弾くのがやっとの若い演奏家です。
応援する気持ちで聴いていました。

アンコールの1曲目も同じような感じ。2曲目はとてもリラックスしていました。

若手によるこういうコンサートを企画して聞かせていただけるイタリア文化会館にはありがたく思います。

 

行き道に道路沿いにキンシバイが奇麗に咲いているのを見ました。

 

 

 

 

次回6月22日コンサートをチェンバロの音が聴きたくなって帰ってから申し込みました。
イタリア文化会館は地下鉄で自宅最寄り駅より10分の所にあるので行きやすいロケーションです。

 

May 12  2023  Kudan

 

 

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パーヴォ・ヤルヴィの個性的なプログラム ・・・ Pervo Järvi's unique program

2023-05-06 23:59:35 | music

4月26日 サントリーホール
N響定期公演 第1982回

4月のN響はパーヴォ・ヤルヴィのシベリウスを選びました。

プログラム 
シベリウス/交響曲第4番イ短調
ラフマニノフ/パガニーニの主題による狂詩曲*
チャイコフスキー/幻想曲「フランチェスカ・ダ・リミニ」

指揮:#パーヴォ・ヤルヴィ ピアノ:#マリー・アンジュ・グッチ*

 


  

マリー・アンジュ・グッチ

グッチは早熟の天才として、ここ数年ヨーロッパの音楽界から最も注目を浴びているピアニストのひとりである。
1997年アルバニア生まれ。13歳でパリ国立高等音楽院ピアノ科に飛び級入学。
グッチは、完璧なピアノ・テクニックを誇るのみならず、その驚くほど幅広い色彩表現によって、ピアノ演奏の次元を超える。
                                            
『コンサート・クラシック』
その多様なサウンドと色彩ゆたかな演奏は、ピアノ音楽を超越している            『フィガロ』紙

 

初めて聴くシベリウスの4番。昨年はよく演奏されて、確か1番と2番は聴いたと思います。
4番はなかなか演奏されない交響曲。この難解な曲をまたNHKの聞き逃し配信で聴きながら思い出しています。
シベリウスが一番困難な時代に書かれたという交響曲。時代は第一世界大戦前夜です。
暗く重苦しい空気の中で物語があちこちに展開して行くように支離滅裂に音楽が進んでいきます。
ちゃんと読んだことはないけど、メルヴィルの「白鯨」みたいな曲? 
ヤルヴィがこの曲は演奏会の最後には演奏できないと語った、突然求心力を失い終わる最終楽章。初めて聴くとこれで
終わり?と思ってしまうほど。いろいろ論争を生んだ曲のようですが、これもありかと思いました。

長い間都民劇場で海外のオケばかり聞いていたのですが、N響も世界に通用するオーケストラになったのだと
思いました。音がすごくきれいでした。N響ばかりではありませんが、新日フィルでもそうかと思います。

 

2曲目はあのラフマニノフの有名なパガニーニの主題による・・でダイナミックな演奏はシベリウスと対極。
思いっきり華々しく・・・ そして新鋭のピアニストのすごいこと。ピアノが打楽器であることを改めて感じました。
そしてそんなに大きくない彼女なのに、ピアノが小さく見えて・・・
ダイナミックであり、そして抒情的なところはたっぷり聴かせてくれました。拍手は鳴りやまず、反響がすごかったです。





3曲目はダンテの神曲を題材にしたチャイコフスキーのフランチェスカ・ダ・リミニというまた激しい曲でした。
この曲も初めての曲でした。第1曲目から2曲目の展開、そして最後の曲と圧倒され続けのプログラムでした。
ドラマティックな曲はチャイコフスキーの得意とするところかしら・・ 最近イタリア語のレッスンでも神曲の出だしだけ
少し紹介されて、イタリア人ならだれでも知っているというところですが、まだ何も神曲についてわかっていない私です。
また昨日(5月5日)は運よくイタリア文化会館での朗読劇「ダンテの声」を見ることができ、少しダンテの世界に興味が
わいてきたところです。

大満足のコンサートでした。5月はファビオ・ルイージのフランス音楽、6月はノセダと庄司紗矢香と楽しみな
プログラムが続きます。

最近来たN響のニュース・レターで夏の特別公演で今注目のピアニスト北村朋樹が演奏することを知り、これは是非行って
みたいかしらね。最近北村朋樹の追加公演の案内があったけど即完売していました。

休憩と帰りにはBプロ定期会員のA子さんと久しぶりにお会いすることができ、少しだけお話しすることが
できました。帰りにはとにかく圧倒されたよね~と話しながら・・・

 

April 26  2023   Roppongi

 

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