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Reflections

時のかけらたち

舘野泉コンサート@しらかわホール & 京都大原の小さな旅 -3 ・・・ small trip to Nagoya and Kyoto-3  

2024-02-11 23:59:48 | music

2月4日 15:00~

しらかわホールでのラスト・コンサートになるかと思ったのですが、週末の北村朋幹の
初棒振りがラストになりました。

 

フェアウェル特別企画 舘野泉 “こころの音楽”

クラシック界のレジェンドが贈る、しらかわホール有終の音

シリーズの最終の公演は、フィンランド在住の左手のピアニスト舘野泉のリサイタル。2023年に米寿を迎えるクラシック界の
レジェンドは、しらかわホール開館以来、同ホールに数々の名演を刻んできた。本公演は、その舘野が閉館を迎えるホールへ
はなむけとして贈る特別企画である。
舘野にゆかりのある作品に加え、音楽家の人生について、トークも交えたプログラムが組まれている。
しらかわホールの有終の美を飾る忘れられない公演になるはずだ。

舘野泉(ピアノ) / 浦久俊彦(聞き手)


プログラムの順番の一部変更が伝えられました。

シサスク:エイヴェレの惑星たち
間宮芳生:山にいて夜毎鳴く鳥の声 「風のしるし」より
吉松隆:水のパヴァーヌ 「タピオラ幻景」より
スクリャービン:前奏曲と夜想曲  Op.9
バッハ (ブラームス編):シャコンヌニ短調 BWV1004より

—休憩20分—

ノルドグレン:振袖火事『小泉八雲の「怪談」によるバラードⅡ』より
光永浩一郎:サムライ
谷川賢作:さよならは仮のことば
     そのあと After That (to Maria)
     のんのんずいずい 組曲「そして船はいく」より

~アンコール~
山田耕筰(梶谷修編):赤とんぼ

 

舘野泉さんのコンサートは若いころからを含めて4回目となるかと思います。
まだフィンランドに渡る前の東京文化会館でのコンサート。だいぶ早く行って、確か妹と一緒だったか精養軒に入って
いると、舘野さんがやってきて食事をしていました。そのあとなんとチケットの裏にサインをしてもらいました。
他には人が誰もいなかったかと思います。なんと無神経な私たちでしょうか・・ まだ学生だった頃かと思います。
こんな私たちにも快くサインしていただけました。

後は左手のピアニストとして活躍されてからでヤマハホールでのバースディ・コンサートは草笛光子さんもいらして
華やかな誕生祝でした。前回はフィリアホールでのコロナで延期になったコンサートの再開でした。当初のプログラムでは
息子さんと協演してフィンランドのことなどのトークも含んでいましたが変更になってしまって息子さんとのジョイントは
実現できなく残念でした。

そして今回はオラフソンのコンサートにしらかわホールに行ったとき、このホールの最後を飾るコンサートのポスターを見て
なんとなく行きたいと思って、その後NHKでの番組を見て思いが強くなって、急遽残っていたチケットを取って行くことに
しました。

今回のコンサートはトークも舘野さんの人柄が現れて、館野さんのフィンランドでの暮らしや、曲目の紹介などもあり
音楽をより楽しめるものでした。

アットホームな別のスペースに連れていかれたような感じ。聞き手の浦久さんは舘野さんの別荘にでも来たつもりでと
最初に話されていましたが、まさにそんな感じ。

曲目の順番を最初の案内から入れ替えられたという。始まりは北欧の自然の中のような星と鳥と水・・
キラキラと星が輝き宇宙の中にいることを感じるオープニングの曲。

宇宙の中、風の中にいるような素晴らしい世界でした。
スクリャービンの曲も色彩豊かで好きな曲です。どの曲も左手だけで弾いているとは思えない世界でした。
左手のピアニストともう言う必要はないような力強く美しいピアノです。
彼の音楽を伝えたい気持ちが指先から伝わってきます。コロナの時代の苦しかった思いやそれを乗り越えて
その期間新しい曲に挑戦して、また新しい世界を見せてくれます。同じ曲でも何回か演奏しているうちに
そこから新しい音楽が生まれてくるという言葉が素晴らしかったです。またある時、悟りのように音楽が
降りてくるような感じとも。

全般最後のシャコンヌのなんと豊かな世界だったでしょう。毎回のようにコンサートで弾いてきているけど
その時の演奏は1回きり。いつも違ってくるそうです。ヴァイオリンで聴いていた曲がピアノではこう表現されるのかと
さすがのブラームスです。舘野さんは若いころからこの曲には注目していたけれどつまらないとずっと思っていたとのこと。
それがある時、その素晴らしさを発見したとのお話でした。バッハの曲は聴いていると自分がどんどん上昇していくような
感じがします。

後半のノルドグレンの曲も解説があり、友人だったノルドグレンの紹介も面白かったのですが、曲のイメージがつかめました。
とてもドラマチックな曲でした。日本の作家の新しい曲もそれぞれ面白かったです。昨年亡くなられた奥様に捧げられた曲も
ありました。

音楽に捧げたその情熱を穏やかな表情の奥に感じるしらかわホールの最後を飾る素晴らしいコンサート。またの開館を
願ってやまない私です。

友人はアンコールの赤とんぼが良かったと話していました。私はやっぱりシャコンヌが最高でしたが、どれも良かったです。
今までの舘野さんのコンサートで一番よかったように思いました。ホールも良かったのかな?

思ったよりコンサートが長引いたので、この後、栄の方に寄って夕食を買って新幹線で京都に向かいました。
いつものハートンホテル、今回はアゴタではなく自分でホテルに直接取ったものですが、前回より高かったけど広いお部屋で
テーブルもちゃんとあったのでそこでN響の定期公演シベリウスのヴァイオリンコンチェルトなどを聴きながら夕食を取り、
持って行ったお香も部屋で焚きました。翌日のこともあるので自分の部屋に戻って音楽の続きを聴きながら準備をしたり
していたら、彼の好きなシベリウスの「トゥオネラの白鳥」が始まったので、ショートメッセージであわてて連絡したりして。
私は「悲しいワルツ」が結構好きで、ヤルヴィーのアンコールなどでよく聴いていました。

青空の下で少しだけ冷たい空気の中、自然の中を歩き、そのあとの音楽の宇宙の中に浸った素晴らしい1日が終わります。
東京は雪が降ったこの日。翌日の天気を心配しながら眠りにつきました。

 

Note 舘野泉 こころの音楽

 

Feb.4 2024  Nagoya 

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ほっと一息 ・・・ taking a breather

2024-01-30 23:59:27 | music

 生協から毎年届く桃の花

28日のピッコロ・コンサートが終わりました。無事歌い終えてほっとしました。
そして今日のボビンレースのレッスンが終わり一息ついているところです。
先週は病院通いやコンサートのための自主練やボビンの日々でした。明日も今月最後の通院です。

昨日仕上がった、麻糸で織ったブックマークです。



ボビンレースのレッスンから帰る途中と帰ってからの見た夕陽です。

1月27日

毎日、時間があればベルカントのレッスンの録音を聴きながら、コンサートで歌う曲の練習をしていました。
最後のレッスンの日もいつもより早く起きて、さらっていました。富士山が朝日に輝いていました。

レッスンでもなかなかうまく歌えなくて、注意するところが満載です。レガート、滑らかに音は上に放り投げるように、
決して暗くならないように歌うこと。

レッスンの後は急いで新宿に戻り、リフォームのことでショールームで打合せ。この2日間、リフォーム会社とTOTO
によるフェスタが開催中で、1時から約束していたものです。中は多くの人たちが相談に訪れていて驚きました。
こんなに家を建てたり、リフォームをする人が多いのですね。
この2日間限定でお風呂屋トイレ、洗面化粧台などが30%~50%引きになるので、タイミングが良かったと担当の方に
言われました。それに加えて国土交通省の「子育てエコホーム支援事業」が始まるので人が多いのではという担当者の
言葉でした。補助金を利用して特に水回りの省エネルギー化の実現を支援するものです。子育てと書いてありますが、
全世帯対象で独身者でもOKとのこと。少しでも費用を軽減したいですよね。

バスルーム一つとっても選択することがたくさんあるので目が回ります。幸い将来引き継ぐであろう娘も同行したので
選択するのに確認ができて良かったです。

給・排水管の更新の必要から始まったリフォームの話ですが、お風呂だけでも変えたら気持ちいいかと思いました。エプロン
の部分がはずれやすくなって娘がお風呂が壊れたと騒いだことがありました。快適に残りの人生を暮らすために最低限の
環境を整え、この際持ち物も整理できたらと思っています。

 

1月28日

コンサートは午後からですが、音合わせのため、10:30に大崎駅で待ち合わせて、初めて行く会場に向かいました。
ゲートシティは勤めていた時に通り抜けて某社の会議室に行ったことがありました。それ以来初めて降りた駅です。

会場の春雨寺(しゅんぬじ 俗称 はるさめでら)

 

とてもお寺とは思えない東海道線や高速道路が近い都心のお寺です。

 

ホールもお寺のホールとは思えません。スタンウェイのピアノがありクラシックのコンサートも時々開催されています。

 

リハの時まで厳しかった安藤先生の司会で始まったイル・テアトロ音楽院のピッコロ・コンサート。
本来音楽院の生徒さんたちのコンサートですが、安藤先生に教わっている九段生涯学習館でのグループで
千代田区の合唱フェスティバルの抽選に漏れて発表の機会がなかったのをここで歌わせてもらうことに
なったものでした。

 

 

 

 

 


歌ったのは3曲

歌劇 「ラ・ワリー」より      ”さようなら、故郷の家よ”    カタラーニ
歌劇 「トスカ」より        ”歌に生き、恋に生き”      プッチーニ 
歌劇 「ジャンニ・スキッキ」より  ”私のお父様”          プッチーニ

 

本番は安藤先生の一緒に歌ってくれているような指揮に引っ張られて、上を見ながら天に祈るような気持で
思いっきり歌えました。

聴きに来てくださり、写真も撮ってくださった花友達のUさんに感謝です。いつもつたない私の活動を応援していただいて
ありがたいです。セツブンソウも見に行きたいけど・・・練習でまだ見に行けていません。

左端の方が私の中学の時の理科の先生の娘さんです。
意外な出会いに驚いています。やはり先生をしていらしたお母さまのブラウスを
ゆずっていただいて着て行きました。不思議なご縁です。

ソロの曲も全部聴きましたが、それぞれに音楽を楽しんでいるのが伝わってきて、とてもよかったです。
歌も個性でその人だけにしか歌えないものがあるのですね。中にとても心に響く歌がありました。歌の上手下手
ではなくその人の持つ声の質と何か伝えようとするものがあるその思いでしょうか・・・

日本語の歌曲も魅力的で特に武満徹の「死んだ男の残したものは」は昔聞いたことのある反戦歌ですが、
アルトの声で今の時代にぴったり来ました。詩は谷川俊太郎だったのですね。

 

作詞 谷川 俊太郎  作曲 武満 徹

死んだ男の残したものは
ひとりの妻とひとりの子ども
他には何も残さなかった
墓石ひとつ残さなかった

死んだ女の残したものは
しおれた花とひとりの子ども
他には何も残さなかった
着もの一枚残さなかった

死んだ子どもの残したものは
ねじれた脚と乾いた涙
他には何も残さなかった
思い出ひとつ残さなかった

死んだ兵士の残したものは
こわれた銃とゆがんだ地球
他には何も残せなかった
平和ひとつ残せなかった

死んだかれらの残したものは
生きてるわたし生きてるあなた
他には誰も残っていない
他には誰も残っていない

死んだ歴史の残したものは
輝く今日とまた来る明日
他には何も残っていない

 

武満徹 | 死んだ男の残したものは(谷川俊太郎•詞)

 

帰り道に撮った花たち

 

 

 

 

 

駅前でお疲れ様のスィーツです。

 

東京の町は駅前も昔からどこも様変わりしています。
どこも同じような風景です。

Jan. 28 2024  Osaki

 

コメント (6)
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浜離宮で聴いた郷古廉+北村朋幹 ・・・ Sunao Goko & Tomoki KItamura @Hamarikyu Asahi Hall

2024-01-14 23:53:46 | music

1月14日

昨年クリスマス・イブのムジカーザでの北村朋幹に続いて浜離宮での新年のコンサート。
とても豊かなコンサートでアンサンブルとしては庄司紗矢香+オラフソンと並ぶくらい素晴らしかったです。
コンサート前に陽がさんさんと注ぐ中での浜離宮の散歩をしてそれだけで思わず微笑んでしまう
幸せな一日でした。昨日の後半雪で荒れた天候の後に春の訪れを感じさせる一日でした。


 

 

浜離宮朝日ホールは浜離宮恩賜庭園の目の前といういいロケーション。
これでは梅が咲きだした浜離宮に寄らないわけにはいきません。

午前中に図書館に本とCDを返してそのまま大江戸線1本で築地市場に行きました。

浜離宮庭園には早くも春が来ていました。

梅のいい香り~ それだけで音楽。

 

 

 

梅にメジロまで・・
椿にも来ていたのですが、高いところにいて写真は撮れませんでした。
梅に2羽来ていて、ラッキーでした。
公園内ではいろいろな鳴き声が聞こえてきて、シジュウカラや
スズメではなさそうな鳥がいました。

 

 

裏手からコンサートホールに行きました。

 

ホールロビーからも公園が見えます。

初めての浜離宮朝日ホール。
前から5番目の左。ピアニストの手が見えるいい位置です。

郷古 廉©Hisao Suzuki         北村朋幹©TAKA MAYUMI

郷古廉(ヴァイオリン)、北村朋幹(ピアノ)

プログラム:
ドビュッシー: ヴァイオリン・ソナタ
ルクー: ヴァイオリン・ソナタ ト長調
シェーンベルク: 幻想曲 Op.47
R.シュトラウス: ヴァイオリン・ソナタ 変ホ長調 Op.18

アンコール:
マーラー
「若き日の歌」第1集より 第2曲 思い出

ドビュッシーの曲の最初の一音から北村朋幹の静かな音色が響きました。この音。
音楽の中に自分が融け込んで意識を失いそうになります。一番前の席で早くも寝ている人がいました。
郷古廉のヴァイオリンも素晴らしく、N響のゲストコンサートマスターで聴いたことがありますが、
若いのにやり手だと思っていた印象でした。ところがこのソリストとして聴いて、その音ののびやかで
美しいことに驚きました。ルクーの曲は初めて聴きましたが、甘い音色で始まるこの曲を北村朋幹の
ピアノが情熱的に時にダイナミックに応えて支えます。ヴァイオリンがよくないと始まらないのですが、
この表情を変えながらヴァイオリンを支える北村朋幹さんのピアノが素晴らしいアンサンブルを作って
いました。シェーンベルクのような苦手な作曲家のものもスパイスが効いて、自分のものにしているので
聴きやすく感じます。最後のリヒャルト・シュトラウスの曲も色彩豊かで楽しませてくれました。

浜離宮恩賜庭園で自然の風に吹かれ、コンサートホールで音楽の風を浴びました。

終わった時のお二人の顔にやったという充実感を感じました。近くの席だとそういうことも伝わってきます。
お疲れさまと言いたくなります。

北村朋幹という音楽家からは目が離せませんが、新たに郷古廉という素晴らしいヴァイオリニストを知ることが
出来て夢のような一日でした。

音楽を聴きながら、貧しいながらも心豊かに育ててくれた両親に感謝をして、亡き友にも、今私を豊かに
してくれる友達にも思いが広がりました。浜離宮の庭を散歩しながら生きている自分を感じました。

 

Jan. 14  2024  Hamarikyu 

 

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私のクリスマスプレゼント ・・・ piano recital by Tomoki Kitamura

2023-12-25 23:59:12 | music

12月24日


北村朋幹

 毎日新聞より

 

Tomoki Kitamura Real-time Vol. 6 “Années de pèlerinage III”

初めて行く代々木上原の住宅街にある小さなコンサートホールでのコンサートです。

2時からのイタリア語の今年最後のレッスンの後、笹塚から近い代々木上原のムジカーザで念願の北村朋幹のReal-timeを
聴きに向かいました。

イタリア語は宿題もガリアとラテンの歴史に関する文章で超難しく、間接・直接目的語代名詞や副詞・形容詞を
当てはめる問題も今さらですが、難しかったです。宿題合わせだけでも時間がかかったのですが、
そのあとのクイズや、そして何と接続法にも入ってしまうという頭の中グチャグチャの、時に甘いものを
補給しながらの大変なレッスンでした。最近は簡単には習得できないから何事も面白いと思うように
なりました。まぁあまり努力してないだけなのですけれど・・・

自由席でしたが人が前から並びすぎて近所に迷惑が掛かるのでいったん5時半に整理券を配り
6時20分に整列することになっていました。私は6時過ぎに着いたのでまたどこかに行って戻っても
すぐなのでそこで、ホールから漏れてくるリハーサルの音を聞きながら建物の横で待っていました。

 

鈴木エドワードという建築家が設計したものです。昼間でないので全体像も撮っていません。

整列した時の月がきれいでした。私は遅く着いたのでもう最後の方ですが、100人程度のホールですので
どこでもいいかなと言う感じでした。

1階の前から4番目に座れて、ちょうど指が見える位置でした。念入りな調律が行われていました。

 

プログラムは直前に変更になりフォーレの「舟歌」からリストの「巡礼の年第3年 S.163より」になっていました。
事前にもメールで連絡が入っていましたが、コンサートの最後にフォーレの曲が長くて時間内に収まらなく
なったので変更したと本人から説明がありました。聴きたかったので少し残念でしたがリストがたっぷり
聴けました。

リスト:巡礼の年第3年 S.163 より
 Ⅰ. 夕べの鐘、守護天使への祈り
   Ⅱ. エステ荘の糸杉にⅠ:哀歌
 Ⅲ. エステ荘の糸杉にⅡ:哀歌
ノーノ:…..苦悩に満ちながらも晴朗な波…(1976)
     [エレクトロニクス:有馬純寿]

シャリーノ:水の都で迷子(1991)
リスト:巡礼の年第3年 S.163 より
 Ⅳ. エステ荘の噴水
 Ⅴ. 哀れならずや - ハンガリーの旋法で
 Ⅵ. 葬送行進曲
 Ⅶ. 心を高めよ
メシアン:愛の教会のまなざし(「幼児イエスに注ぐ20のまなざし」より)

 

アンコール
 リスト:鐘が鳴る S.238
 ラッヘンマン:「子供の遊び」から 第7曲「影の踊り」

 

別の世界に連れて行ってくれる北村朋幹のピアノ。その音の世界に浸りました。
自分が無になるくらい・・・ 現代音楽は人間の苦しみや葛藤を表しているようでしたが
光が感じられなくはありません。

この時間の芸術を聖なる夜に楽しむことができました。
静けさを聴きに。そして苦しみの後に喜びが訪れる彼の音楽は本当に素敵です。
静かな音楽です。今どんどん若手が出てきていますが、私は力で押してくる演奏は
あまり好きではありません。

演奏後、CDにサインをしていただきました。「素敵なクリスマスプレゼントをありがとう」と
言うと顔をあげてかすかに表情が緩やかになったのを感じました。私にとってこのコンサートは
最高のご褒美でした。
CDも聞いてみたかったのでちょうどよかったです。シューマンもいいけどブラームスを聞いて
みたかったので。オーディオを更新したのも北村朋幹やメンデルスゾーンの無言歌を聞いてみたかった
からでした。

 

黄昏に ブラームス、リスト、ベルク作品集/北村朋幹

 

 

帰り道・・・雲が流れ

星が光っていました。スマホだと明るく撮れてしまいますが、10時近くです。

 

12月10日にオラフソンを名古屋で聞いたときに、しらかわホールの最後の企画に館野泉さんの
コンサートがあることを知り、ちょっと心動きましたが、東京に戻ってから友人から館野さんの
番組があると教えてもらってNHKEテレだったか「鬼が弾く 左手のピアニスト 館野泉 86歳 新たな音楽への挑戦」と
「あしたも晴れ 人生レシピ」で館野さんの人生に対する姿勢を見ていたらしらかわホールでのラストコンサートに
行きたくなってしまってチケットを申し込みました。コロナ後に延期されたコンサートやバースディ・コンサートで
いつもすてきな音楽を伝えてくれていました。唯一動く左手でさえ、私と同じヘバーテン結節で曲がっているのに
あの音楽を作り出すことができるなんて信じられません。藤田真央との連弾もほほえましく素敵な番組でした。

このコンサートの数日後に、北村朋幹が何としらかわホールで初棒振りデビュー。
モーツァルトのピアノコンツェルトです。

参ったけどこれも行くしかありません。北村朋幹の音楽に対する深い思いは指揮にまで
行くのではないかと感じていたことがありましたがやっぱりねと言う感じです。

ムジカーザでたまたま知り合った私より少し若いくらいのピアノを職業とされている方も
名古屋にも行くと話していて、その後のコンサートも行くということでまたどこかで
お会いするかもしれません。その方も最近足を悪くされ、歩けるうちに行きたいと強く
思うようになったと話していました。

 

 

Dec. 24  2023    Yoyogi-Uehara

  

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スコット・ホールで小さなクリスマス ・・・ petit concert at Scott Hall

2023-12-21 23:59:35 | music

12月21日

とても贅沢なコンサートでした。早稲田のスコットホールでベルカントの教室の山畑春子先生が
指導していた中野児童合唱団の子供2人によるコンサートと安藤先生、山畑先生のオペラアリア等、全員の
クリスマスソングと楽しいプログラムでした。児童合唱団もコロナの影響を受け、休止の中子供たちも成長
そして残った子供は二人だったとか・・ 子供の澄んだ声が教会の中にピュアな音楽になって広がりました。
このコンサートのことを知ったのは16日のこと。あまりにも急だったので来れる人が少なかったのですが
プライベートコンサートのようでこんなに素敵なコンサートを聴けないなんてもったいないと思いました。
先生もっと早く宣伝して!

オンブラ・マイ・フでは私の結婚式での光景が浮かんできました。この曲が教会の後ろから流れてきました。
フロモン神父さんがよく知っている曲が流れますから、そしたら父と一緒に教会のバージンロードを
歩いてきてくださいねと言われて、私は他の曲だと思いこんでいたのでえっこの曲?と思って父と
行っていいのかななんて言いながら歩き始めたことを思い出しました。猛反対にあった結婚でしたが
父と腕を組んで歩くことができました。あれから長い月日が流れました。

私の大好きな曲、「私を泣かせてください」では家族とも社会とも縁を切って孤独の中にいる友人の
ことが自然に思われました。まだ主人とも出会う前の絵の仲間でみんなで、そして時に二人で
絵を見に行ったりしていましたがその後お互いに結婚して7年に一度くらい会う程度でしたが友人で
あり続け、そして再び十数年ぶりに巡り会った人は今ではさらっと過去のことをたまに話すのですが
どれだけの苦悩の中にいたのかはかり知ることもできません。

このヘンデルの2曲は私の大好きな曲で目に涙がたまりました。「オンブラ・マイ・フ」が安藤先生のテノールと
「私を泣かせてください」が山畑先生のソプラノで意表を突かれました。逆かと思っていました。

クリスマスソングでは「諸人こぞりて」や「清しこの夜」を一緒に口ずさみ、子供の頃の家でのクリスマスを
思い出しました。父は歌が好きで新年には「年の初めの~♪」なんて歌っていました。残業続きでふだんは
一緒に夕食もとれないような暮らしでした。

 

ラ・ボエームの「冷たき手」が始まった時に、家でよく聞いていたネトレプコとビリャソンのCDのビリャソンと
同じくらいに良かったと思いました。教会は音の響きといい素晴らしかったです。

先生たちの曲は習った曲もありどれもよくて、なじみのある曲ばかりでした。モリコーネの曲のピアノもとてもよかったです。

優乃ちゃんの劇団四季の子供ミュージカル「人間になりたがった猫」から”すてきな友達”がソロで素直な声でまっすぐ心に
響きました。

 

 

 

ヴォリーズの建築は好きなので以前見学に来たことがあったり、日本語教育の研修を受けようと思ったときに
コロナで数年なくなって、機会を逃したことがありました。亡くなった私の音楽の友達がここで日本語を教えていました。

今ではなんだか撮影禁止のマークが入口にかけてあって、せっかくの先生のすてきな衣装も写すことができませんでした。

急に寒くなった冬らしい日。思いっきり暖かくして出かけました。
歩いて行ける場所のコンサートは気軽に出かけることができました。

 

私自身浄められたようなコンサートでした。振り返ると人の一生なんて短いものだと
思いました。

 

Dec. 21 2023   Waseda

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しらかわホールで聴いたVíkingur Ólafsson – Bach: Goldberg Variations

2023-12-13 23:35:17 | music

12月10日

オラフソンは庄司紗矢香とのデュオを聴いてから、ソロを聴いてみたいとずっと思っていて
それがこの「ゴールドベルグ」をしらかわホールで聴けるようになり、心待ちにしていたコンサートです。

静かにテーマのアリアが始まり、たくさんのヴァリエーションを経て再びスタート地点かららせん状に
登った地点に戻って来る。ディアベッリの時のように、山を越え、流れに乗り、旅を終えて・・

キラキラした透明感のある美しさ、急流のようなテンポ、エネルギーが爆発するような命を感じたり、
1曲1曲が独立していて、そして全体の流れが一つの作品となって・・ 変奏曲は作品としてとても
難しい曲なのだと思います。

バッハって自分でもこれを弾いていたのだからどんなにすごい人なのだろうと、バッハ自身にも驚かされて
しまい、それに挑み表現する演奏家にもリスペクト。

聴いている間中、「今」「ここにいる」自分を感じました。この広い宇宙の中にいる私。そしてその音楽を共有
する人がいる不思議。いつもいろいろな人生のシーンを思い出したりするのですが、今回はひたすらバッハと
オラフソンの世界に浸り圧倒されました。

難曲を弾き終えて、鳴りやまない拍手にこたえてスピーチ。

「『ゴルトベルク変奏曲』の問題は、アンコールが演奏できないことです。この作品は“アリア“という太陽の周りを
回る30の惑星により宇宙が形成されていて、他のものが入りこむ余地がないのです」

まさしく、私を含む観客は「ゴルトベルク変奏曲」という太陽系宇宙を観ることができたのだと思いました。
一つ一つのとしての独立した宇宙を持ちながら全体としてアリアへの求心力を持ちながら回っていく音楽。

アンコールができないほど圧倒的な存在感の、そしてすべてのエネルギーを注ぎこまないと演奏できない曲。コメントに
納得です。他には日本のツアーを名古屋で終えることができて幸せとも。アイスランドと似ている部分がある日本に
親近感を感じているようでした。しらかわホールは多くの演奏家たちに評価されています。

インタヴュー記事でバッハの音楽を「未来に向けた手紙」とも語っていたオラフソン。

音響のいい、この規模感のコンサートホールでバッハを聴けたことは幸せでした。

Víkingur Ólafsson - J.S. Bach: Goldberg Variations, BWV 988: Aria (Official Music Video)

 

Víkingur Ólafsson – Bach: Goldberg Variations, BWV 988: Var. 13 (Official Music Video)

 

バッハ:ゴールドベルク変奏曲 BWV 988 - 第25変奏

 

ヴィキングル・オラフソン最新インタビュー:新作「J.S.バッハ:ゴルドベルク変奏曲」に込めた思いは?

 

Dec. 10  2023   Shirakawa Hall ,  Nagoya

 

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今年のカレーラス ・・・Jose Carreras recital with Lorenzo Bavaj ”Passione”

2023-11-07 22:52:14 | music

11月4日 

ホセ・カレーラス テノール・リサイタル  サントリーホール 19:00~

 

 

ホール前にはたくさんの人がいましたが、やっと引いてきたのでそろそろ入ろうかな・・

久しぶりのサントリーホール。

 

ピアノ:ロレンツォ・パヴァーイ

プログラム)
ベッリーニ:私のフィッリデの悲しげな姿よ
ベッリーニ:優雅な月よ
ヴァレンテ:パッショーネ
ヒナステラ:忘却の木の歌
セラーノ:ハンガリーの歌 ~『神の心』より
ロジャース:魅惑の宵
ヘンリー・マンシーニ:ムーン・リヴァー
ブロズキー:ビー・マイ・ラヴ
カルロス・グァスタビーノ:バラと柳 LA ROSA Y EL SAUCE (Carlos Guastavino)
Josep Ribas:君への愛ゆえに ROSO - PEL TEU AMOR (a Catalan song from the musical "Pel teu amor" )


アンコ ール)
ファルヴォ:彼女に告げて
トスティ:かわいい口元
カルディッロ:カタリ・カタリ
クルティス:夜の声
ディ・カプア・マッツッキ:オー・ソレ・ミオ
ララ:グラナダ
アカンポーラ:冬

プログラムは公演案内に一部載っていたのと、聴いたことのある曲を調べて書いているので正確ではありません。
主催者はセットリストを掲示してほしいと思いました。毎年行っているのでプログラムの冊子は買いません。
だいぶ前から会場での掲示はなくなり、HPでのプログラム公開は今年はまだ載っていませんでした。

11月11日追加                                    
プログラムがアップされていたので載せます。ピアノソロも加え、抜けがありましたね。
これでスッキリ                                 


 

今年のプログラムは今までとだいぶ変わっていました。民謡風なものとか、ポピュラーソングが並び、声量が
衰えたのかと心配しましたが、歌っているうちにどんどん乗ってきているのがわかりました。
曲目としてはアンコールで彼の本領発揮というような感じで、いつものようにスタンディング・オベーション、喝采の嵐の中
アンコールを次々と歌ってくれました。

今回はいつもとあまりにも違うスタートだったので、声の出し方も違うし、ちょっと心配でしたが、後から今回のコンサートは
特にU25のチケットがあり、若い人にも親しみやすい曲や、いろいろな言語で歌われる曲を選んだということがわかり、ほっと
しました。

 

 

やっぱり観客はカタリやグラナダがないと帰れません。76歳にしてこの姿勢は素晴らしく、最近話題になった日本の歌手とは
偉い違いです。いくつになっても人に与え続ける人です。

いつも華やかなコンサート会場で和服の人も多いのですが、今回はイヴニング・ドレスのような人もいました。
私はいつもなら和服ですが、膝を痛めている上に、この日は午前中ベルカント、午後に桜新町の叔母の老人ホームに
尋ねて行くことになったので動きやすい服装でした。それでも和服の生地で作ったジャケットを羽織っていたので
隣の方に和服地ですかと聞かれました。

今まであまりいいと思わなかった「魅惑の宵」もよかったです。亡くなった親友と「南太平洋」を中学生の頃
東急名画座まで見に行ったことを思い出します。Moon Riverも大好きな曲ですが、亡き主人も大好きで歌詞を書いたり
していました。

カレーラスの憂いを含んだ声は私のお気に入りです。辛かった時にいつも励ましてくれた歌声で、支えられてきました。

パッショーネやRoso素晴らしかったです。アンコールはまるで本プログラムでどんどん声が出てくるような感じで
盛り上がりました。

 

José Carreras sings - Passione (Valente) - 2008 (12/19)

 

José Carreras sings - Rosó (o Pel teu amor) - 2008 (19/19)

 

José Carreras sings - Voce 'e Notte (De Curtis/Nicolardi) - 2008 (18/19)

 

José Carreras sings - La Rosa y el Sauce (Guastavino) - 2008 (9/19)

 

 

 

午前中はベルカントのレッスンでいつもの安藤先生が公演前で忙しくピアノをいつも弾いてくださるソプラノの
山畑先生に教えていただき、ソプラノの曲なので女性の先生に教えてもらって新鮮でした。その曲の気持ちとか
解説していただいて。La Wally のキラキラした美しさを感じながら・・・ 難しいけれどこの曲が本当に好きに
なりました。

Anna Netrebko (La Wally) Ebben ne andro lontana (Paris 2007)

 

午後は世田谷の老人ホームにいる叔母に会いに妹と待ち合わせて、ちょうど軽井沢から実家に戻り仕事をしていたいとこに
連れて行ってもらいました。高齢でもう軽井沢にも来ることができなくなってしまった叔母に会える機会もなかなかないので
妹が叔母にこの季節だけある虎屋の栗の羊羹を食べさせたいとの思いがきっかけでした。いとこのことも最初はわかっても
わからなくなってしまう、微妙な状態と聞いていたので心配でしたが、最後まで意識がはっきりしていていい時間を過ごすことが
できました。急に行くことになったので私は何も持って行く準備が出来なくて、ホックニー展で買った「春が来ることを忘れないで」
のポストカードを渡しました。いとこの話だとこんなに状態がいいのはホームに来て初めてのような感じで、「ありがとう」という
ことばもここでは初めて聞いたと喜んでくれました。

そのあと家に戻ってからカレーラスのコンサートに行くという久々のハード・スケジュールでしたが、どれも感動がたくさんあり
濃密な一日でした。

 

 

 

 

お昼ご飯を千鳥ヶ淵でお弁当を食べて、半蔵門線が田園都市線に乗り入れているので桜新町まで
1本で行くことができました。

 

Nov. 4  2023   Kudan  → Setagaya → Roppongi

 

 

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Yo-Yo Ma, Kathryn Stott Duo Recital at Muse Ark Hall

2023-10-29 23:59:43 | music

旅行ブログの中休み。

熊野から帰ってからはボーッとしている時が多く、でもベルカントのレッスン、イタリア語が続き、小学校の
クラス会もあり、あっという間に過ぎて行きました。

亡くなった親友のことは心に浮かばない日はなく、また朝やっと元気にしているのがわかった友人のことも思いました。
熊野古道の最後の日に私が転ぶたびに何回も荷物を全部持ってくれて急な坂を下りたので、足が大丈夫か本当に心配しました。
古道にはいくつかまるで登山のような山間部だけのルートがあるのを認識していませんでした。
私は正座ができなくなってしまったので、お茶の稽古は休み、また整形外科に診てもらったら水がすごくたまっているので
3週間は大事にしてと言われてしまいました。
私を大切にしてくれる友人にはなんとお礼を言ったらいいのかわかりません。

6月に名古屋に東京でのコンサートがバッティングしてしまったヒラリー・ハーンを聴きに行ったとき、友人が拾ってくれた
ヨーヨー・マのチラシで知ったコンサートに昨日行ってきました。日本でコンサートをすることを知って、喜んで戻ってから
すぐネットで調べたらアークホールが関東での開催だったので即チケットを押さえました。頭がぼんやりしていたので
あれアークヒルズのサントリーホールのコンサートホール名前が変わったの?みたいに思っていたのですが、なんと所沢
ミューズのアークホールでした。
サントリーホールでのコンサートはあっという間に完売したと思います。いつもチケットが手に入らないヨーヨー・マに
やっと行くことができました。

 

10月28日

ヨーヨー・マ&キャサリン・ストット デュオリサイタル2023
所沢市民文化センター ミューズ アークホール

プログラム)
ガブリエル・フォーレ:子守歌 作品16

GABRIEL FAURÉ:Berceuse, Op.16
アントニン・ドヴォルザーク:我が母の教えたまいし歌
ANTONÍN DVOŘÁK:Songs My Mother Taught Me
セルジオ・アサド:メニーノ
SÉRGIO ASSAD:Menino
ナディア・ブーランジェ:歌
NADIA BOULANGER:Cantique
ガブリエル・フォーレ:蝶々 作品77
GABRIEL FAURÉ:Papillon, Op.77

ドミートリイ・ショスタコーヴィチ:チェロ・ソナタ ニ短調 作品40
DMITRI SHOSTAKOVICH:Sonata for Cello and Piano in D minor, Op.40
 Allegro non troppo
 Allegro
 Largo
 Allegro

***休憩  Intermission  ***

アルヴォ・ペルト:鏡の中の鏡
ARVO PÄRT:Spiegel im Spiegel

セザール・フランク:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ イ長調(チェロ編曲版)
CÉSAR FRANCK:Sonata in A Major for Violin and Piano
 Allegretto; Moderato
 Allegro
 Recitativo – Fantasia
 Allegretto poco mosso

アンコール)
 エルガー:愛の挨拶
 サン・サーンス:白鳥

深い音色・・ 初めて生で聴くヨーヨーマの音は本当に素晴らしいかったです。
フォーレのベルシューズ(子守歌)が始まった時、天上の音楽かと思いました。この音をずっと聴きたかった。
最初から目に涙がたまってしまいました。

ベルカントでも習った「わが母の教え給いし歌」は心に響かないわけにはいかない曲ですが、本当に美しく
ヨーヨー・マは現代のチェロのトップだと思いました。ハウザーは残念なことにクラシックだけのコンサートには
まだ行ったことがなく、Two Cellosではエレクトリック・チェロだったので本当の音色を生で聴いたことが
ありません。

小品を続けてフォーレの「蝶々」が終わり、ショスタコーヴィッチに入る前にヨーヨー・マが日本語で挨拶をしました。

「蝶です。なんて美しい。森英恵さんのシンボル、蝶の嫌いな人はいません。自然、人の営み、音楽、芸術、科学、宇宙…。
私たちはその宇宙から学ぶこともできれば、できないこともあります。それが今日のプログラムです。どうぞ、お楽しみ
ください」

現代の危機感と安らぎが交互に現れるショスタコーヴィッチの後に休憩があり、後半冒頭ではキャサリンが英語で、
アルヴォ・ペルト「鏡の中の鏡」について説明しました。「1978 年に旧ソ連時代の母国エストニアを離れる際に
書いた曲です。それまでの作風を一変させたメディテーション(瞑想)。人生すべてのものは不要で、ただ単純さだけが
存在します。」

アルヴォ・ペルトの曲は最近時間をかけて見たイタリア映画「グレート・ビューティ 追憶のローマ」でも彼の曲が
使われていました。

ペルトの曲はまさにメディテーションでした。もともと音楽は私にとってそれに近いものがあります。
自分が今生きていることを感じる一瞬です。

後半の最後はチェロのコンサートでは必ずといってもいいように弾かれるフランク。

そしてアンコールのなんと軽やかな「愛の挨拶」と静けさが漂う「白鳥」。

二人の行きもぴったりで、キャサリン・ストットもなかなか個性的なピアニストでした。

 

 

設備や対応にちょっと都心のホールとは違って満足はいきませんが、ホール自体は規模といい音響といい
すばらしいホールでした。キャサリンもそう話していました。

 

 

 

 

エルガー「愛の挨拶」(ヨーヨー・マ)

 

Yo-Yo Ma, Kathryn Stott - The Swan (Saint-Saëns)

 

Yo-Yo Ma, Kathryn Stott - Over the Rainbow (Official Video)

 

この日にもらったコンサートのちらしの中に北村朋幹のリスト「巡礼の年」があり、ちょうど当日が一般のチケット売り出し
だったので即予約しました。すでに前の方のいい席はありませんでした。

 

 

 

 

やっと落ち着いてボビンレースもできるようになりました。
日中の用事のない時は家事も怠って少しずつ進めています。

 

Oct. 28   2023    Tokorozawa

 

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雨の人形町散歩と音楽を探して ・・・ rainy Ningyocho stroll and looking for music

2023-10-10 23:59:19 | music

10月9日

小雨の日曜日、娘と人形町散歩と江戸路に焼き鳥ランチを食べに来ました。友人と飲んだ時とてもおいしかったので
娘に話したら、ランチに行ってみたいと言うので、近くにあった神社巡りと古い町並みを楽しみました。


 


日山、魚久、今半など昔からあるお店が並んでいます。

 

足の向くまま歩いて、茶ノ木神社に。名前がかわいくて。昔は神社の周りは茶ノ木で囲まれていたそうです。

もともとこの土地にあった下総国佐倉藩の中屋敷の守護神として祀られていた神社で日比谷線の建設により
解体されて再建されたとのこと。

 

そのまま近くの水天宮に。私も妊娠した時と、子供が生まれたあとお礼に行きました。
もうその時の娘がこんなに大きくなって。

 

雨の中、赤ちゃんのお宮参りに来ている人たちが何組もいました。


 

私は御朱印がかわいいのでいただいて帰りました。

 

来た道をぐるっと戻る途中、行ってみたかった小網神社に遭遇。
この小さな歴史の古い神社に結構人が来ていたのにびっくりしました。
都内屈指のパワースポットで東京銭洗い弁天ともよばれているそうです。

 

 

 

自家焙煎ほうじ茶の店 森乃園

珍しいほうじ茶あんみつ。餡もアイスも寒天も蜜もほうじ茶の香り。

 

10月7日ベルカントレッスンの後、旅行の準備でお茶の水のスポーツ用品店に行ったので
駿河台下のさゝまに寄って、松葉最中を少しだけ買って帰りました。家でも久々のお抹茶が
おいしかったです。

 

今日は午前中からボビンレースの続き、和服の整理、片付けなどをやっていたのですが、
夕方になってから買い物と用事を済ませに出かけました。夕方といってもまだ4時くらいでしたが
何だか暗い日でした。日照時間も短くなったものだと思いましたが、暑い雲に覆われていたのでした。

ターナーの絵みたいと写真を撮って、のんびり出かけましたが、なんと雨にあってしまいました。

 

 

家に帰ってから、娘が小さい頃聴いていた曲の名前が知りたいというので探しました。車の中でよく聴いたので
阿川泰子だと思うと言うのですが、軽いボサノバ長の曲はちょっと彼女とは違って、さわやかで透明感にあふれた
物でした。記憶の底から浮かび上がった鈴木重子でした。すっかり忘れていましたが、今でもライブ配信したり
音楽を頑張っているようでした。

軽井沢に行く途中、ユーミンやエンヤ、井上陽水や鈴木重子、をよく主人がかけて聴いていました。それが頭の中に
残っていたのですね。探していた曲は昔持っていたのCDのトップにある「3月の雨~コーズ アイ ラブ ユー」でした。

なんだかいろいろ聴いてみて再び出会った鈴木重子にほっとします。久しぶりに記憶の底から呼び覚ました歌声です。

 

あなたのそばに - 鈴木重子Shigeko Suzuki

 

鈴木重子 マイ・ベスト・フレンズ  いのちの響きをつむぐ歌い手

 

鈴木重子を探している時、偶然、日本にもすごい若手のヴァイオリニストたちがいることを知りました。

世界のあちこちで戦争があり、心痛くなることが多い世の中ですが、一方感動にも出会えることがあります。

 

前田 妃奈 ・・・ パワフルで驚きました。指揮者もオケも引っ張って行ってしまう迫力。そして心から音楽を
楽しんでいる表情。コンクールとは思えない演奏で、指揮者も、オケもみんな連れて行っているようです。
最後の拍手がすごかったです。聴くだけでスッキリします。

Hina Maeda (Japan): J. Brahms – Violin Concerto in D Major, Op. 77

 

村田夏帆 ・・・ここからは天才少女たちです。五嶋みどりを予感させるという夏帆さんのモーツァルトです。

GALA concert of the Laureates of the International Nutcracker Competition 2016/18..№ 2.Final plaudit

 

吉村妃鞠 ・・・ HIMARIさん。今世界にこんなに小さな演奏者が感動を巻き起こしています。                                      

パガニーニ/ヴァイオリン協奏曲 第1番 |HIMARI - ケリ-リン・ウィルソン - NHK交響楽団

 

最後は今度のベルカントでの新曲、歌劇ワリーからのアリアです。美しくスイスの山のように白く輝く、悲しくて
でも希望に向かう歌です。最初聞いたとき歌えるのかと思ったけど音を下げてもらって何とかみんなで歌ってみました。

カタラーニ 《ラ・ワリー》「さようなら故郷の家よ」マリア・カラス

 

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上野通明・北村朋幹デュオ リサイタル ・・・ young virtuosos of today:Michiaki Ueno & Tomoki Kitamura

2023-10-09 23:57:32 | music

今をときめく若きヴィルトゥオーゾたち Vol.3 上野通明

10月6日
川口リリア・音楽ホール

[チェロ]上野通明
[ピアノ]北村朋幹

北村朋幹のピアノが聴きたかったので、何か機会はないものか探していた時にみつけたチェロとの
デュオです。
 
 

 

プログラム:
ベートーヴェン:チェロ・ソナタ第1番 ヘ長調 Op.5−1
ショスタコーヴィチ:チェロ・ソナタ ニ短調 Op.40
ヤナーチェク: おとぎ話 JW VII/5
ブラームス:チェロ・ソナタ第2番 ヘ長調 Op.99

アンコール
チャイコフスキー(北村朋幹編):「四季」より「10月の歌」OP37bis
ドビュッシー:星の夜

最近聴くチェロやヴァイオリンのソナタのピアノは伴奏ではなく対等か時に超えている感じが
します。今回も北村さんのピアノが下支えしている感じが強くした部分もありました。
ヒラリー・ハーンの時のように伴奏が本体をぶち壊すような時もあります。
室内楽の楽しさはどれだけ息が合っているかによります。
 
今回のコンサートは若いながらも高レベルの演奏者により熱気に包まれたものでした。
ホールとして600席は中規模でしたがチケットは完売。

プログラムもいい曲ばかりでどれも力作です。ショスタコーヴィチの「おとぎ話」のピアノの
始り方がとても美しくて、初めて聴くこの曲はとても印象に残りました。
ベートーヴェンもブラームスもよく聞く曲なのですが、新鮮に感じました。ショスタコーヴィチも
おもしろかったし、久しぶりにピアノの次に好きだったチェロの音を聞いて落ち着きました。とてもいい音を
出していましたが、時々楽器に当たる弓の音がすこし気になったかな。音楽を楽しむことができたひと時でした。
 
 
1月の郷古廉さんとのデュオも楽しみです。
その前にクリスマスイブにMUSICASAで開催のTomoki Kitamura Real-time Vol.6 “Annees de pelerinage III”も
チケットが取れてやっとソロ・リサイタルに行くことができます。
 
 
 
初めて行った川口リリア。中にメインホールと音楽ホールがあります。


なつかしい花緑さんのポスターがあり、ヨガ仲間だった奥様に連絡しなければとずっと思っていたので
やっとLINEができました。10月の毎年行っている「花緑ごのみ」は今年は旅行と重なって行けません。
 
 
ブーニンもコンサートを再開していて、すでにチケット完売です。
 
 
 
 


音響のとてもいいホールでした。
 
 
Oct. 8  2023   Kawaguchi
 
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