“氷姿雪魄”に背のびする……しろねこの日記

仕事の傍ら漢検1級に臨むうち、言葉の向こう側に見える様々な世界に思いを馳せるようになった日々を、徒然なるままに綴る日記。

囈語≒譫言

2013-02-23 22:56:41 | 日記
こんばんは。

登校日の今日は土曜で、校舎閉館はいつも6時のところを、
今日は8時にして添削指導しました。
しかし、気分的には今日が最後と思いきや、
国公立前期日程は月・火であるため、
考えてみると明日日曜もまだ添削のやりとりが可能なのでした。
実際、県内受験の生徒は皆自宅が遠方でも自習に来るというので、
しろねこも今晩もう一山添削作業をし、明日は8時台から夕方まで頑張ります。

他県受験の生徒は、今日激励の言葉を掛けて別れました。
移動も含め、自分のペースを守ってベストコンディションで臨んでくれることを祈ります。


そういうわけで、今日も要覧は一段限りです。
147頁の下段「囀」~「圉」で、部首がくちからくにがまえに移りました。

「囹圉」と「囹圄」は漢検でどちらも正解、ですが、「圉」と「圄」とでは、訓読みが全く違うのですね。
まず
「囹」「圉」「圄」ともに「ひとや(=牢屋)」の訓があります。
次に、
「囹」は「ひとや」の訓のみ、
「圉」は「ひとや・まきば・うまかい・か(う)・ふせ(ぐ)」の訓があり、名詞と動詞がある、
しかし「圄」には「とら(える)」という動詞の訓だけなのです。
同じ扱いの熟語でも、「圉」と「圄」の訓が全く等しく対応しているわけではないのです。

またそれとは別の話ですが、
くちへんの1級配当漢字、最後の「囈」は、「うわごと・たわごと」と2つの訓があります。
同じ訓をもつものに、「譫」があります。
三省堂ケータイ漢和辞典では、「囈語」「譫妄」「譫言」の熟語が挙げられています。

ところで、
「うわごと」は高熱の際に無意識に口走る言葉であり、
「ねごと」は寝ている最中に口にする言葉です。
そしてその両方が、「筋道の通らない言葉」を第二の意味として持っています。

因みにしろねこは、担任をすると特に、よく寝言を言うそうです。本人は全く覚えていませんが、かなり長い寝言も多いようです。
生徒に話しているようだったり、誰かに敬語で何かお伺いを立てているようです。意外と、筋が通っているときと、まったくとんちんかんな組み合わせの「たわごと」を吐くときとがあるようですね。

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